白き魔術師 VS 赤の創設者 No.2 四つの命令
神代初期・西海の地『トリストメギストス』
(リルマーズ女学生よ。神話魔法は自然現象に強く関与する。その場の環境を変えたり、自然を変え、世帯系をも変え、入る場所。環境の全てに強制的に介入する力が『神話魔法』というのだ)
(ぶーっ!そんなのとっくに習ってるよ!アルモ先生)
(む!そうか‥‥‥‥ならば新しく考案されたという『神代魔法』について語るとするか)
(神代‥‥‥魔法?‥‥‥何それ?何それ?!早く教えてよ!アルモ先生)
(ぬ?あぁ、神代魔法は〖色〗と言われる力をを利用してだな‥‥‥‥‥)
数年後。ロマ国が崩壊〖法王〗は追放され、その後。新ロマ【教皇】が誕生する。
新ロマ【教皇】誕生祭
(ほおぅ!お前が〖西海の魔女〗・リルマーズか)
(‥‥‥‥私に何か様かしら?簒奪者さん)
(ハハハハハハ!初対面の相手に簒奪者とはな!なかなか、気が強い魔女だな‥‥‥‥‥お前に命令する事は四つある)
(‥‥‥‥‥四つ?)
(そうだ。三つだ。一つ目はお前が創設したという『トリストメギストス』学園か?あれの理事だかを辞めろ。二つ目。俺様の国にこのまま留まり火星の座に付け。三つ目はお前が熱心に行っているという『神代魔法』研究の凍結だな。あれは俺様にとって邪魔にしかならん)
(なっ!どれもこれも横暴よ!何の権限が貴方にあると‥‥‥‥‥)
(最後に四つ目だ。〖神代魔法〗の研究凍結後。〖星〗の魔法を研究しろ)
(は?〖星〗?ちょっと待ちなさい。そんな事、―女神―ヘスティア様の信託なしにできるわけ‥‥‥‥‥)
(龍族の国は従えた‥‥‥‥神人達もだアウェンティヌス家、アルモシュタラ家、テラ家、エンケラドス家は俺様に忠誠を誓ったぞ)
(アルモシュタラ家ですって?そんな。アルモ先生が‥‥‥‥ロマの副神官が貴方みたいな人に従うわけないじゃない!)
(‥‥‥‥‥シリウス!連れてきてやれ、アルモ先生との感動の再開とやらをさせてやろう)
(はい‥‥‥‥‥【教皇】様)
ガチャ‥‥‥‥‥。
(オオォォォ!!!ワシが全て悪いのです!!【教皇】様!!!)
(はっ?アルモ先生?!‥‥‥‥何?どうしちゃったの?)
(ハハハハハハ!リゲル同様。イカれちまったな!アルモシュタラ!!!傑作だぞ!!喜べ!リルマーズ!!コイツがお前の魔法学の師匠アルモシュタラ本人だ!!ハハハハハハ!目の前で家族を殺してやったら可笑しくなってな!今ではこんな叫びやがる!おい!叫んでみろ!木星・アルモシュタラよ!!)
(オオォォォ!!【教皇】様の仰せのままにいいい!!!)
(ハハハハハハ!壊れてやがる!あぁ、面白れえ!お前もそう思うだろう?魔女・リルマーズ)
(つっ!アルモ先生に何をしたのよっ!!ロマ【教皇】!!!)
(おっ!やる気か?良いぞ!西海の〖魔女〗。かかって来いよ!ハハハハハハ!)
▽▽▽▽▽
(ガァ?!アアアァァァ!!!!そんな?私の神代魔法が‥‥‥‥‥‥通じないなんて?嘘?)
(ハハハハハハ!!通じるわけないだろうが!〖神殺しの力〗にはな。俺様の勝ちだ!西海の〖魔女〗。このまま、お前を愛でて味見をしてやっても良いがな‥‥‥‥‥〖魔女〗を穢すと『ラグナログ(神々の黄昏)』の連中がキレるからな‥‥‥‥良かったな〖魔女〗よ‥‥‥‥‥)
(〖神殺しの力〗?そんな力聞いた事無い‥‥‥‥‥‥)
(お前は負けたんだ。大人しく今後は俺様に従い。俺様が言った、四つの命令を実行しろ。さもなくばお前が慕うアルモ先生をお前の目の前で殺す。‥‥‥‥‥良いか。ちゃんと守れよ。火星リルマーズ・アルカディア・トリストメギストス)
(くっ‥‥‥アルモ先生を‥‥‥‥殺す?‥‥‥‥‥私は‥‥‥‥負けて‥‥‥‥手も足も出なかった‥‥‥ウゥ‥‥‥‥ウゥゥゥ‥‥‥‥アアアァァァ!!!!)
(ハハハハハハ!!お前はアイツ等みたいな壊れないでくれよ。そうなると楽しみが減るからな!ハハハハハハ!!)
▽▽▽▽▽
「魔術師・マーリン‥‥‥‥貴女と闘ってると。ロマ様と闘った事を思い出すのよね‥‥‥‥」
「ロマ様?‥‥‥‥あぁ、あの悪童の【教皇】の事かい?‥‥‥‥様呼びとはね。君は相当あの悪童を好いているのかい?」
「誰があんな奴。あの人が私にそう呼ぶように命令したのよ‥‥‥‥本当は消したい程、憎んでるけどね。あの人は〖不老〗だし。私の技は何一つ効かない身体だし‥‥‥‥まるで貴女みたいな人外なのよ。あの人は」
「‥‥‥‥‥ふむ。人外かい?‥‥‥‥〖不老〗の噂は聴いたことがあるけどね。リルマーズ・アルカディア・トリストメギストスの技が効かない?‥‥‥‥‥リルマーズ君。あの悪童と闘った時、彼から‥‥‥魔法とは異なる力を感じたりしなかったかな?」
「はい?何?いきなり。今は戦闘中なのに」
「大事な事なんだ。ちゃんと答えてくれないかい?その答え次第で、あのアホ弟子が何で今回は余裕そうなのか少し分かる気がするんだよね」
「何?さっきから、我が弟子とアホ弟子とか‥‥‥誰の事を言ってるのよ?‥‥‥‥したわよ。した!〖魔力〗〖剣〗〖星〗〖幻〗〖眼〗〖色〗〖具〗とも何もかもとは違う力をあの人から感じたわ。それに神代魔法とも違うの‥‥‥‥‥そう『概念』みたいなものがね」
「‥‥‥‥‥『概念』?‥‥‥‥我が愛弟子は出会う前‥‥‥‥『地球』という場所で武術というものをやっていたらしいよ。リルマーズ君」
「だから、また、一人語りみたいに話さないでよ。マーリン!」
「おっ!可愛い子に名前を呼ばれるなんて何とも嬉しいな」
「貴女、張り倒すわよ!‥‥‥‥それで?武術って何なの?」
「『地球』では神代なんてとっくに終わってるとも言っていた‥‥‥‥成る程。あのアホ弟子はまだまだこの師匠たる。マーリン先生にとてつもない隠し事を沢山してるとみたね」
「いや‥‥‥だから、今は戦闘中で、私と会話をしてるんだけど‥‥‥‥‥何なのよ!この子は!!」
「〖神殺しの力〗‥‥‥‥‥多分だけどね。あの悪童と同じ力を私の弟子も使えると思うよ」
「‥‥‥‥‥いや、今度は何を言って‥‥‥‥え?」
「うんうん。悪童には悪童で対抗しろって事だね‥‥‥‥フムフム‥‥‥納得がいったよ愛弟子‥‥‥‥ならば師匠たる私は目の前の障害を排除しよう‥‥‥‥さぁ、闘いを再開しようか!リルマーズ君。神明魔法『花ノ獣よ(フロース・ベスティア)』」
「グロロロ!!!」
「ちょっ!ちょっと!何!いきなり攻撃しくんのよ!ブワァ!!」
獣の姿をした白き花がリルマーズの身体を包み始めた。
ここまでお読み頂きありがとうございます!
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なるべく毎日投稿できるように頑張りますので、次も読んで頂けると嬉しいです。
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