虚脱の天界人と神代魔法 No.3 親友の為に
‥‥‥‥目の前に輝く。
神代の魔法。あぁ、なんて美しい輝きだろうか。
【教皇】が恐れたラダ・テラの現代まで封印されていた黄色の神代魔法。
来る。来るぞ。リゲル‥‥‥‥俺達の仇を撃つ、光雷の雷が‥‥‥‥‥。
▽▽▽▽▽
神代時代・人神・リゲル精神崩壊後
「アハハ‥‥‥‥ア‥‥ア‥‥ア‥‥‥」
「‥‥‥‥リゲル!何があったんだ?!オリオンはどうした?奴に‥‥‥あの【教皇】に何をされたのだ?」
「プロキオン‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥ペテルギウス?!何が?あった?‥‥‥‥それに何だ?その顔に刻まれた〖魔刺青〗は?」
「【教皇】との契約で‥‥‥話せねぇ‥‥‥お前の占いを信じてれば、こんな事にならなかったのにな‥‥‥‥俺達は‥‥‥馬鹿な選択をしちまったな」
「‥‥‥何だ?本当にどうしんだ?リゲルも‥‥‥ペテルギウスも何をされたのだ?」
「俺は行くぜ。プロキオン‥‥‥‥〖天空大陸〗への扉を開けだとよ。まさか『ラグナログ(神々の黄昏)』の国だったとはな。たくよう‥‥‥‥さもなくば、リゲルを殺すときたもんだ。あのくそ悪童め‥‥‥‥じゃあな、プロキオン。オリオンには済まなかったと伝えといてくれよ。親友‥‥‥‥」
「‥‥‥待て!ペテルギウス。何処に行く!戻って来い!ペテルギウス!!」
▽▽▽▽▽
テレシア大聖堂‥‥‥‥廃墟
「ハハハハハハ!選べ。友達を見棄てて死ぬか。友達を生かすために俺に従い。『死の大地』に行くかをな」
「‥‥‥‥リゲルは元に戻るのですか?それにペテルギウスとオリオンは何処に?」
「あぁ?!‥‥‥‥あぁ、元には戻るぞ」
「‥‥‥ほ、本当ですか?」
「おう!〖不老〗の俺様が死ねばな!どうするよ?俺様と殺りあうか?神人・プロキオンよぉ!まぁ、その瞬間。幽閉したオリオンは首が飛び、ペテルギウスは天に帰る事になるがな!ハハハハハハ!!」
「‥‥‥外道の悪童がぁ!‥‥‥‥クソッ!」
「ハハハハハハ!!言い返事だな‥‥‥その反骨の目。気に入ったぞ。心は弄んないでやるぜ!処罰人の地位を与えてやる。俺様が気に食わねぇと思った奴を殺す権限をな」
「‥‥‥処罰人だと?」
「そうだ。お前は心はあえて殺さず、苦しませながら時を刻ませてやる‥‥‥‥神人の心はどれ程、強固なのかの実験だな。なぁ、『博士』よ」
「その通りだね。【教皇】君‥‥‥‥良い実験になるだろう」
「だとよ!プロキオン。良かったな!ハハハハハハ!!何という悲劇と喜劇だ?傑作だな!プロキオン!ハハハハハハ!!ハハハハハハ!!」
‥‥‥その時の俺は‥‥‥‥この悪童を本気で息の根を止めてやろう決意した。
▽▽▽▽▽
占領後‥‥‥輝きの都市ヘル・デア (廃墟)
「‥‥‥サータ・エンケラドス!!オリオンは?!オリオンは何処に幽閉されてるんだ?!答えてくれ!」
「‥‥‥‥‥天界人。いや、神人・プロキオン殿‥‥‥‥無理だ‥‥‥‥【教皇】様の監視もある‥‥‥‥」
「‥‥‥監視だと?何を言っている?」
「‥‥‥‥‥時期が来れば‥‥‥‥挽回の機械は必ず来る‥‥‥‥それまでに心を壊さず‥‥‥‥そうだな神代の魔法でも研究する事だ‥‥‥私は次代の魔法を研究し‥‥‥‥〖未来〗に備えるよ‥‥‥‥ルア‥‥‥‥ではな、プロキオン殿」
キィィィ‥‥‥‥ガタンッ!
「‥‥‥つっ!何を意味が分からない事を!!あ、開けてくれ!!エンケラドス!!開けろおおぉ!、」
▽▽▽▽▽
『死の大地』とヘスティア地方・境
「‥‥‥『東星』シリウス!ペテルギウスは何処だ!俺の親友を何処に行かせた?!」
「神人・プロキオン‥‥‥‥‥同情はする。だが、【教皇】様の判断だ。私は何も口を挟めない。ペテルギウスは‥‥‥‥我々の組織の為に〖天空大陸〗へ行く為の道を見つけてもらうために遠き場所へ言ってもらった‥‥‥‥これ以上は話せない。もう一度言おう。同情はする‥‥‥‥済まないが私では【教皇】様に逆らえない。諦めてくれ」
「‥‥‥くっ!そんな自分達の都合ばかりを押し付けるのか?我々はただ、地上へと降り立っただけで。悪事を働こうなどと思っても、考えてもいない!ただ一人の親友の為に一つの冒険をしようとしてただけなんだ!」
「‥‥‥‥‥‥ペテルギウスも同じ事を言っていたが。私の微力な力では無理何だ‥‥‥‥救世主でも現れるのを待っていろ‥‥‥‥他人事の様に言って本当に済まないがな」
「‥‥‥‥己!‥‥‥己ぇ!!!」
▽▽▽▽▽
その後、現代に至るまで、俺は精神が壊れた親友のの隣で時を過ごして行くのだった。
親友が迷わないように‥‥‥‥これ以上、可笑しくならないように。
現代・西の地・エンケラ地区
「‥‥‥素晴らしい〖色〗だ。これなら‥‥‥あの【教皇】無き後でも、大国を維持できるか‥‥‥‥ならば、最後に試させてもらう。光星魔法‥‥‥『白色矮星・仔犬』」
直径数十メートルほどの白き隕石が降ってくる。
「は?何だ?あの変な光は?」
「‥‥‥さぁ、俺の期待に応えてくれ!ラダ・テラよ。この技を破り、俺を納得させろ」
「はぁ?何、いきなり意味分かんないこと言ってんだ!プロキオン!」
「‥‥‥うん。そうだね。彼の言う通りだよ。超えて上げなよ。ラーダ君。それがプロキオン君の為になるから」
「フローレンス!あんたも何訳の分からんこと言ってんだよ!」
「お喋りはいいから空のあれをどうにかしなよ。さぁさぁ!」
「くそっ!分かったよ!神代‥‥‥魔法‥‥‥(黄)!『洸連雷光』!!!」
ラダの光輝く雷光は空に向かって走って行く。
それはとても美しい黄色の光だったと後の飢饉兵達は述べた。
そして、落ちてくる白色の隕石へと当たり。共に消滅したとも。
「‥‥‥あぁ、これならあの【教皇】にも届くだろう。認める‥‥‥俺の負けを‥‥‥だから、我が友の為にもあの【教皇】を倒してくれ‥‥‥ラダ・テラよ‥‥‥‥‥」
虚脱の天界人と神代魔法編
終。