凶星を狩るは神人なり No.2 あれの挨拶
神代初期・ヘスティア地方
(訪ねて来た?天界人がか?)
(はい、〖教皇〗様。四名の天界の方が‥‥‥‥どうやら北の大地を超え。天空大陸に行くとの事です。いかが致しますか?)
(‥‥‥‥‥丁重に扱ってやれ、天界の奴等は扱いを間違えれると何をするか分からん‥‥‥‥‥いや、一匹は俺様直々に挨拶してやろう‥‥‥‥上手くいけば魔神と天使、人外共を巻き込んだ愚かな大戦に繋がる)
(愚かな大戦ですか?‥‥‥‥それはいったい?)
(平和な世などつまらないだろう?シリウスよ!‥‥‥不老も得たんだぞ。この大陸に不幸と憎悪を撒き散らしてやりたいんだ!俺様はな‥‥‥‥‥アトスの民を殺した、あの―女神―共が憎いんだよ!奴等が造ったこの大陸を蹂躙してやりてえんだ!)
(●●●●ク‥‥‥‥あぁ、そうだな。全ては貴方様の為に‥‥‥‥‥)
‥‥‥‥‥‥‥‥。
『天体の間』
(失礼致します)
(ふん!来たか?俺様は●●●●ク・アトス‥‥‥法王を廃止し。教皇にの地位に付いたものだ)
(おお、貴方が天界でも有名な『極東星地』の民の生き残りです?成る程。お名前はアトス殿と呼ばれるのですか)
(あぁ?!貴様、今、何と言ったんだ?)
(?‥‥‥‥いえ、『極東星地』の民の生き残りと‥‥‥‥)
(‥‥‥‥流石が天界の奴は人の遺恨を踏むのが上手いと見えるぜ‥‥‥‥下界で起こる事など無関心とはな。これだから神話の名持ちは教育が必要だな。来い!俺様。直々に躾をしてやろう。天界の〖星跡〗リゲル殿。神気・●『星闇』)
ゴギッ!
(な、何故、私の名前が分かって?!‥‥‥‥ギャアアァァ!!私の左腕が折れ‥‥‥‥)
(ハハハ!天界で呑気に無駄を過ごしていれば良かったな。星跡・リゲル‥‥‥‥時間は沢山ある。俺好みの精神崩壊を起こし‥‥‥北の大地へと送り出してやるよ。俺の駒としてな)
(こ、駒?‥‥‥‥ピギッ?)
グシャッ!
(許可無く喋るな‥‥‥貴様の采配は俺様が決めるんだよ!‥‥‥心配するな。一人は貴様を餌に操り、一人は何もしない‥‥‥‥あの弓使いは気に入ったのからな。長い時間幽閉でもして、俺様に従う様にしてやろう)
(弓‥‥‥使い?‥‥‥ギャアアア!!)
(お前は餌だ‥‥‥‥いろんな奴のな。特にあの弓使い『オリオン』を落とす為のな。アイツは良い、見るからに美しく。そして、強い!俺様はアイツを部下に迎えたい!絶対にな)
(わ、私は?‥‥‥‥)
(‥‥‥‥貴様は餌だと。話した。さぁ、屈服させてやるぞ。リゲル殿‥‥‥ハハハハハハ!!!)
その後の事は覚えていない‥‥‥‥‥‥上手く思い出せはない。ない!無いんだ‥‥‥‥記憶が無い。何も無い。覚えたのはあれ(教皇)への恐怖と忠誠心。失ったのは天界人としての誇りと仲間。植え付けられたのは‥‥‥‥‥あれ(教皇)に望みれる‥‥‥‥奴への憎しみと嫉妬だった。だったんだよ。オリオン‥‥‥‥。
「アハハハ!!本気でやらないと明日に間に合わない、間に合う?間に合わないぞ!オリオンンン!凶星魔法・『リジュルの雷跡』」
「そっちはロマ・テレシアの信徒達が住む街だ!リゲル!神明‥‥‥‥」
「黙れよ!黙ってろよお!オリオンンン!!痺れろ、痺れな!!ほら、ほれ、よお!!」
バリバリバリバリ!!
「なっ?これは‥‥‥天界の雷?」
「いいね、いいい!その驚いた表情は最高だよ!オリオンンン!!信徒はまた増やせば良いのさぁ!【教皇】様の何時もの口癖!愚痴?!奴等は虫以下なんだってさぁ!!!だから、こんな風に潰すんだよ!『リジュルの大踏』」
「?自分の信徒兵に向けて‥‥‥‥何をした?」
「アハァ!今に、今だよ!分かるんだ!」
ロマ・テレシア軍・リゲル部隊
「クソッ!死の大地から一時的な帰還ができるとか言ってたのに、まさか話が通じない。壊れたリゲルの部隊とはな‥‥‥‥運が無いな俺達。おまけに一人で北都市に向かって行きやがってよう」
「全くだな。本当に何もかも壊れてやがるな。あの二凶星様のお一人は。クタに着いたら。オアシスから拐って来たとかいう若い娘をよう‥‥‥‥」
(聴こえたぞ、聴こえねぇ‥‥‥‥リゲルの悪口を言ったな!言ったねぇ!!!潰れて、潰れなよ!!『踏潰』)
「は?空から声?何だ?」グシャッ!
「さ、さぁ?‥‥‥‥ん?何だ?夜空に‥‥‥‥足跡見たいな‥‥‥岩石‥‥‥」グシャッ!
空から降る足形の大岩の数々により。リゲルの兵は自身が潰され。生き絶えるこの際、理解できないまま一瞬で肉塊へと姿を変えて逝く。
北都市『クタ』
「ウゥゥンン!!美味しい!おしくない?信徒達の魔力残滓!!君もそう思う?思わないか?オリオンンン!!」
「‥‥‥‥そうやって。地上の者を殺して、こんな多種多様な魔法を使っているのかい?リゲル」
「凄い?凄くない?ねぇ?凄いでしょう?オリオンンン!【教皇】様の案なんだよ!僕は魔力総量が低いからねぇ。低いんだよ!だから、他人から奪え!殺せって、!奪って強くれば良いんだって!良いんだろう?オリオンンン!だから、教えて貰ったのさ、他人から魔力奪う、貰う技を!!あの方からねぇ!!」
「神明魔法・『アルテミス・クレータ」
「アハハハ!!‥‥‥グギャア?!」
オリオンの一弓がリゲルの左肩を射ぬく。
「君を解放するよ。リゲル!‥‥‥‥そして、君の心を壊したあれ(教皇)に一矢報いよう‥‥‥‥友・オリオンはその覚悟を持って君を射つ!星跡・リゲルよ!」
「‥‥‥‥やれるもんなら!やれよ!やってみろよ!!君には憎悪と嫉妬しかないんだよ!狩人・オリオン!!!」
解放と憎悪が交差する。