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輝星決戦・〖星は煌々たる主を思い、土は地上の民を思い願う〗No.13 光り輝く星は天へと昇る

この頁ではシリウス・グラウディウスの視点からお話が始まります。



何故、天使ウリエルの魔力が戻っている?

いや、それだけではない。偽りの少年にかけた魔力制限の『星』がかき消されている?


何故、そんな奇跡を成したげた?どうして、再び輝けるのだ?

気になる‥‥‥‥これは‥‥‥‥神代以来の探求心か?


「偽りの少年よ。何をした?何故、天使・ウリエルは力を取り戻し、再びの神煌具かの奇跡を取り戻しているんだ?」


「‥‥‥‥‥その質問は『星の賢者』・シリウス・グラウディウスとしてか?それとも『ラグナログ(神々の黄昏)』・シリウス・グラウディウスとして?どっちだ?」


「それは‥‥‥‥‥」


(星や魔法の探求は楽しいね。シリウスさん)


「‥‥‥‥‥‥『星の賢者』シリウスとしての質問だ。偽りの少年よ」


「そうか!分かったよ‥‥‥‥‥神獣ケット・シーの付与魔法だ。それと‥‥‥‥‥」


「『異界』の特殊魔法か!‥‥‥‥‥‥それとその神煌具の能力が異様に向上したたのは‥‥‥‥『縛りの契約』か」


「あぁ‥‥‥‥‥元々、ウリエルの神煌具化が天使達の中で一番強い。だから、今回のアンタとの闘いはウリエルだけの活躍でイケると踏んでたんだ」


「ご主人様」


「信頼していたこその過ちか‥‥‥‥いや、それを覆す奇跡。いや、必然なのか?‥‥‥‥偽りの少年の結界魔法、天使ウリエルの初撃と真摯、オリオンの隕石の穿ち、神蝶と魔族の連撃、全てが必然の流れだったのか?」


「さぁ、知るかよ。だが、これで俺が負ければ『世界の理』からのペナルティで俺はウリエル意外の全てを失う事になるだろうな」


「‥‥‥‥‥ご主人様」


「『縛りの契約』はそういうものだ。私も過去に一度だけ犯した」


「一度だけ?」


「ハハハ!!突然の力の増幅の疑問も解けた。その覚悟に敬意をはらうぞ!偽りの少年、天使ウリエル!!〖星〗を燃やす!!!大アルカナ・『シリウス(焼き焦げ行く者)』」


私は手に持つ杖の封印を解く。『星賢者の剣』‥‥‥‥‥久しぶりに使う、ヘスティア様から授かりし『星の賢者』の証。


そして、‥‥‥‥‥‥奴等が開放されたのならば、この『ヘル・デア』の信徒は狩られるだろう。後もないか‥‥‥‥私も命(星)を糧にこの少年に勝とう。


「来な!シリウス・グラウディウス。神聖双剣・『破壊天使・ウリエル』」


「その刃を『ロマ・テレシア』に‥‥‥‥●●●●スに届けはさせない!!『光輝く者・セイリオス』」


ドゴオオオ!!!


お互いの神煌具がぶつかり合う!


先程までとは次元が違う‥‥‥‥神獣・ケット・シーとの邂逅。ウリエルの一時的な『魔力活性』。偽りの少年の本気の『縛りの契約』。その三つが折り重なり、凄まじい威力の魔法攻撃‥‥‥一撃、一撃が重すぎる。

此方も神明魔法が封じられているとはいえこのままでは‥‥‥‥押し負ける。


「くっ!オオオオ!!『赤色巨‥‥‥‥」


「同じ手は使わせない!!『光焔の剣・一閃』」


ズバアアァンンン!!!


「がぁ?!」


赤色の炎の一閃が‥‥‥‥‥私の右手を切断する。


「あ、あ、あああぁぁぁ!!!私の‥‥‥‥右手を!」


「‥‥‥‥‥此方も夜叉巫女を救わないといけないんだ。こんな所で終われないんだよ。シリウスさん」


「くっ!」


痛い!痛い!痛い!右手が熱く痛い!


これが覚悟を決めた一閃の重みか。


私達(・・)は不老であって不死ではない、怪我をし、血を流し過ぎれば命は絶える。それが七聖―女神―達のせめてもの償いだとヘスティア様は言っていた。

不死には決してしてあげられないと。


「まだだ!‥‥‥‥‥『星』の煌めきをあの方の為に!だ、大アルカナ『瞑想』‥‥‥‥」


私は自身の傷を治すために、体内に魔力を準備させ始めた。


「‥‥‥‥‥‥‥神煌・回帰・『懺悔の天使・ウリエル』」


そんな姿の私を見て、偽りの少年は攻撃を止めない。神煌具の双剣に光輝く炎を纏わせ、私に容赦なく切り付けていくのだ。


「ガアアァァァ!!!『シリウス・ソプデト』!!!」


じの身体を星の爆発が如く、はぜらせる。


「なっ!自分の身体を爆発させ‥‥‥‥」


私の起こした爆発は偽りの少年を巻き込み、大爆発を起こした。


「ハァ、ハァ、ハァ‥‥‥‥これであの方の障害がいなくなった‥‥‥‥」


「神代・回帰『転霊・門外』」


「む、無傷だと?何故だ?!」


「‥‥‥‥‥この雷霆結界には、もう一つ結界を仕込んでいたんだ。それを今、発動した」


「もう一つの結界」


「あぁ、転移魔法陣の転移結界をな。だから、アンタが俺に放った攻撃も‥‥‥‥‥」


「‥‥‥‥‥まさか?」


シュン!‥‥‥‥‥ドドドドドドドド!!!


先程の爆発の続きが私の頭上から転移して表れた。


「ぐおぉぉ!!おのれ!!」


「‥‥‥‥‥終われだ。シリウスさん。悪いが倒させてもらうよ」


‥‥‥‥‥‥これがアルカナNo.一桁を倒した者の本当の実力なのか?‥‥‥‥‥勝てない?‥‥‥‥勝てないのか?このままでは本当に‥‥‥


「まだ、死ねない。【教皇】様を!あの子をおいては逝けないのだ!大アルカナを『放棄』‥‥‥‥‥‥神代・回帰に集中‥‥‥‥‥聖星魔法・『日出昇天(ヒライアカル・ライジング)』」


「アルカナを棄てたか‥‥‥‥‥ウリエル決めるぞ」


「はい!ご主人様!」


「神代・回帰『転移陣・無限』」


「神話・回帰『神の光・ウリア』」


偽りの少年は大量の転移魔方陣を展開し、神煌具化した天使ウリエルは光輪の輪を作り、私の周囲に展開させていく。


「この(シリウス)の輝きで焼き焦がれろ!!!『青星の終焉(フィーネ・シリウス)』」


青く燃え焦げる炎の星を私は造り出す。


最早、意識も遠退いて行く‥‥‥‥‥だが、目の前の脅威だけでも、この(シリウス)が退ける‥‥‥‥のだ。


「焼き焦がす!!『星の放棄(カテーラ・ステラ)』」


「‥‥‥‥‥‥いや、終わりだよ。シリウス・グラウディウス‥‥‥‥‥‥『転輪・ウリエール』」


私が最後の技を放つ‥‥‥‥‥だが、私の周囲にある光の輝きが、私が放った技と共に身体を覆っていく。


私の身体は‥‥‥‥‥‥‥白い光と共に星の輝きが如く消えて逝くのだった。


「聖魔法『天界門・光臨』」


意識薄れる前に‥‥‥‥白い門が出現する。


「‥‥‥‥‥‥『ラグナログ(神々の黄昏)』のアンタだったら、そのまま消滅させていたんだ‥‥‥‥‥だけど。シリウス、アンタは最後の俺から質問に、『星の賢者』としてと答えてくれた‥‥‥‥‥‥‥『星の賢者』よ。このエウロペ大陸の発展に貢献してくて感謝する。七聖―女神―達に代わりに礼を」


「‥‥‥‥‥‥あぁ‥‥‥‥‥そうか、私は逝くのか‥‥‥‥‥私もヘスティア様に感謝を‥‥‥‥‥●●●●ス‥‥‥‥‥済まない‥‥‥‥君を‥‥‥置いて逝く事に‥‥‥‥‥なってしまった‥‥‥‥」



‥‥‥‥‥天界門が開き、天使達が現れる。


私の身体を優しく抱き抱え、天界へ通じる門へと運んで行く。


「シリウスさん。『ヘル・デア』は開放するよ‥‥‥‥‥そして、夜叉巫女も貸してもらう‥‥‥‥最後に‥‥‥‥さようなら。『星の賢者』」


「‥‥‥‥‥‥‥最後の‥‥‥頼みだ‥‥‥‥偽りの少年‥‥‥よ‥‥‥【教皇】様を‥‥‥‥あの子の心を開放して‥‥‥‥やってくれ‥‥‥‥」


「開放?‥‥‥‥分かったよ。シリウスさん」


「ふっ‥‥‥‥嘘だな‥‥‥‥いや、後は好きにしろ‥‥‥‥ではな‥‥‥‥‥偽りの少年よ」


「‥‥‥‥あぁ!また会おう!『星の賢者』シリウス!」


「‥‥‥‥‥‥またか」



天界門の扉がゆっくりと閉まっていく。


私の意識はゆっくりと薄れ、星が焼き焦げるが如く、燃えて逝く。


一つだけの気掛かりはあるが、その審判は勝者の彼に委ねよう。


ヘスティア様‥‥‥‥また、何処かでお会いしましょう。


●●●●ス‥‥‥‥‥君だけが気掛かりだが‥‥‥‥後は君の行動次第だろう。



あぁ、もう意識が‥‥‥‥遠退き‥‥‥‥‥星屑の様に‥‥‥燃え尽きて‥‥‥逝く。


‥‥‥‥‥『ラグナログ(神々の黄昏)』・大アルカナ『星』シリウス・グラウディウス逝く。




星は煌々たる主を思い、土は地上の民を思い願う編


終。





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