表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
354/867

輝星決戦・〖星は煌々たる主を思い、土は地上の民を思い願う〗No.5 聖槍 VS 土星 ①克服を


地下大空洞‥‥‥‥かつて、〖ロマ〗に仇なした『獣』が幽閉されて居た空間と言われている。そんな『檻』に現在、騎士と聖職者が相対している。


「白狼術『聖方』」


「‥‥‥‥‥‥土星魔法・『地球星』‥‥‥‥‥‥‥」


聖方の大槍と円球の土球が幾つも造られ、衝突をくりかえす。


「‥‥‥‥‥‥侵入‥‥‥分断‥‥‥‥隔りまでの段階は褒めてやるべきだが‥‥‥‥‥転移場所を間違えたな‥‥‥‥‥此処は地下‥‥‥‥地属性の魔法系統を扱う者にとっては闘ううえでの最良の場所になる‥‥‥‥‥‥」


「つっ!何足る物量の魔法攻撃をっ!そんな事は端っから分かっていましたよ。ですが、あのままあの場所で貴殿方と闘っていれば。『ロマ・テレシア』の信徒がこの国一帯に流れ込んでくる。そうなれば人数で劣る私達は数週間にも満たずに狩られる事になるでしょう」


「‥‥‥‥‥ほう‥‥‥‥‥我がロマ・テレシアは『セルビア』のエルフが叡知の象徴とされているが‥‥‥‥‥騎士の者でも‥‥‥‥‥頭が働く者がちゃんといるのだな‥‥‥‥‥」


「褒めて頂いた事は嬉しいですが‥‥‥‥‥なんだか馬鹿にされた気分ですよ!!白狼術『白槍・乱』」


「‥‥‥‥‥あまりにも単調な攻撃ばかり行うのだな‥‥‥‥‥それでは『円卓の騎士』の名が泣くぞ‥‥‥‥‥土星魔法・『地天星』」


パーシヴァルは五月雨の様な鋭い槍弾を土星(パイノーン)サータ・エンケラドスに向けて放ち続ける。

それに対して、木星(パイノーン)・サータは琥珀色の土壁を出現させ、軽々と防いでしまった。


「くっ!」固い‥‥‥‥そして、何て言う魔力の練度‥‥‥‥この人強い!」


「‥‥‥‥‥‥遥か昔に『セルビア』を旅した時、耳にした事がある‥‥‥‥‥〖色相環・円卓十二述式〗か?‥‥‥‥‥‥神代魔法の根幹である〖七大色素〗の魔法系統を馬鹿にした様な特殊魔法系統‥‥‥‥‥‥『妖精国(アルフヘイム)』独自の文化と歴史で進化した神代魔法か‥‥‥‥‥お前は何故、それを使わないのか?‥‥‥‥‥もしや使えないのか?‥‥‥‥‥‥円卓の騎士・パーシヴァル卿よ‥‥‥‥‥」


「だ、黙りなさい!聖槍創造・『ゲガルドの槍』」


『ロンギヌス』は形を大きく変え、木星(パイノーン)へと穿たれる。


「‥‥‥‥‥ほう‥‥‥‥これは中々の攻撃を‥‥‥‥‥」


ドゴオオオオンン!!


「くっ!『ゲカルドの槍』が直撃しても顔色一つの変えないなんて‥‥‥‥」


(あの不気味な信徒の言う通りです。パーシヴァル卿。この闘いで出し惜しみなどしているなど愚の骨頂です。白狼術、『ロンギヌス』、神代魔法の全てを駆使して闘わねば、貴女があの方に殺されてしまいますよ)


「『ロンギヌス』‥‥‥‥‥そんなの闘う前から分かっていますよ。あの方の途轍もない魔力濃度で分かってはいました‥‥‥‥‥ですが私にはまだ、『オアシス』で受けたトラウマがあるんですよ‥‥‥‥‥‥」


(トラウマですか?それはいったい?)


妖精国(アルフヘイム)中央特区(セントラル)では白狼術と貴方(ロンギヌス)だけで闘いを切り抜けていけました。ですが、『オアシス』のあの夜。皆が倒されるのを見て、私はとっさに自身の神代魔法を発動しようと両手に魔力を混めた瞬間!私の両手、両腕は細切れにされたんですよ!!‥‥‥‥‥‥私はあの時の痛みと光景が今でも目に焼き付いているんです」


(‥‥‥‥‥‥パーシヴァル卿)


「さっきはナルカミさんの手前で少し我慢しちゃいましたけどね。本当は闘いたくもないんですよ。だから、さっきから貴方(ロンギヌス)に魔力を送っての遠距離魔法しか使用してないんです!私に神代魔法を使えですって?!そんな事できるわけないじゃないですか?私両腕はもう!‥‥‥‥」


(そうですか‥‥‥‥‥ですが貴女は進まなくては行けません)


「はっ?何でですか?そもそもの話、貴方(ロンギヌス)が私を『オアシス』何かに喚ばなければ‥‥‥‥‥‥」


(それが七の秘宝に選ばれた者を宿命です。パーシヴァル)


「宿‥‥‥命?」


(‥‥‥‥‥このエウロペ大陸。いえ、この魔法世界アリーナにはかつてない未曾有の危機が始まろうとしています‥‥‥‥‥いえ、もう始まっていると言っても過言ではありませんね)


「未曾有‥‥‥‥‥エキドナ‥‥‥‥‥ベルフェゴール‥‥ヴェルヘゴール‥‥【教皇】ですか?‥‥‥そんなの私には‥‥‥‥」


(他人事ですか?ですが、そのままずっと目を反らし続けていたら、何時かは自身の大切に思う方々に被害が及ぶ事になりますよ。敵は‥‥‥‥‥『ラグナログ(神々の黄昏)』は待ってはくれないのですから)


「‥‥‥‥‥‥それは‥‥‥」


(そして、今回、貴女の事を心配している方がご主人に喚ばなれ、来てくださり。現在は『シルテア』を解放する為に闘ってくれている。同じ『円卓の騎士』が入るのですよ)


「同じ『円卓の騎士』‥‥‥‥‥‥まさか?!」


(はい、パーシヴァル卿の予想した通りです。赤白の騎士メリュジーヌ・フローレンスが援軍として、此方のヘスティア地方に来ています。貴女を心配しながです)


「‥‥‥‥‥フローレンスがヘスティア地方に?‥‥‥‥私を心配して?‥‥‥‥‥‥わ、私は‥‥‥‥‥私は!」


(はい‥‥‥‥‥)


「‥‥‥‥‥‥思いの外、強き一撃であった‥‥‥‥‥だが、この位の攻撃ではびくともしない‥‥‥‥‥‥」


「神代魔法(黄緑)・『黄天・緑光』」


「‥‥‥‥がはぁ?!‥‥‥‥‥何?‥‥‥‥木々での攻撃?‥‥‥‥いったい何処から?‥‥‥‥‥」


「私は闘います。全ての力を使って、貴方に勝ち!この闘いでトラウマも克服します!!さぁ、此処からは全力でいかせて頂きます!土星(パイノーン)!!」

ちなみに〖色相環・円卓十二述式〗で各円卓の騎士が使う色相はこんな感じです


トリスタン→橙

モードレッド→青

フローレンス→赤

ガウェイン→黄

ギャラハット→黄橙

ランスロット→緑

ペレノア→青緑

ユーウェン→紫

ベティヴィア→青紫

アグラヴェイン→赤紫

サグラモール→赤橙

パーシヴァル→黄緑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ