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鵺と猫族の少女は木星を穿つ No.1 到着せしは貧困と格差の国『ゲルオラ』


『ゲルオラ』付近・ソロモン山脈・剣山


「‥‥‥‥‥デッカイ山だニャア!前に登ったスパイング山脈よりデカイニャ」


「あぁ、あれかい?あれはね。七聖―女神―『フレイヤ』が造った境界線なんだよ。セシリア」


「境界線ニャア?何ニャア?それ?」


「ヘスティア地方はアテナ地方と隣接してるんだ。神話末期にあった『創世破壊(ゲネシス・ワスターレ)』が原因でね。上は『ソロモン山脈』の山脈地帯に、下は『エルステル峡谷』という剣山を形成していて、谷底が見えない深い深い、深部の崖を形成しているんだ」


「ニャア~、確かに山の上の天辺は雲で隠れて見えニャイし、下は下で谷底の底が見えないニャア~」


「そうそう、だからね。上には神獣が住み、下には遺跡が眠り、魔獣が住み付いているとかって言う逸話もあるんだよ。まぁ、実際は上には『七聖教会』の総本山があって、下には『ロマ・テレシア』教会の本部があるだけなんだろうけどね」


「上にも下にも教会ニャア?ていうか、何で教会の名前が二つあるのニャア?」


「お互い信仰している神々が違うんだよ。七聖教会は七聖―女神―を崇めていて、ロマ・テレシアは『ロマ』‥‥‥‥‥‥いや、今は排除されてるんだったね‥‥‥‥‥今は【教皇】自らが神の‥‥‥‥‥『ロマ』の代理神を名乗って私利私欲を欲しいままにしているんだ」


「代理神、何て聞いた事ニャイニャア?その【教皇】はアホなのかニャア?」


「アホじゃないよ。むしろ、彼は天才だよ。神代時代から現代までを生き抜いて、長年に渡って『ロマ・テレシア』という国を大国として維持して生きているし、紛争地帯である『ヘル・デア』の実質的な支配下に置いているんだ」


「‥‥‥‥‥‥つまりどういう事ニャア?」


「‥‥‥‥‥‥‥‥後でお勉強タイムだね。セシリア、つまり、ヘスティア地方の四割近い地域を支配下に置いているんだよ。その力を背景にして神代からずっと『七聖教会』と対立して生き延びているんだ」


「七聖教会と対立ニャア?‥‥‥‥‥‥このエウロペ大陸でそんな事する国があるニャンて初めて知ったニャア」


「我が弟子も勇者時代はあえてこの国や周辺の紛争地帯に足を踏み入れ無かったくらいだからね。彼はいちを七聖―女神―『アテナ』の眷属だし。教会同士の争いは避けたかったんだろうね。後はそれだけ『ロマ・テレシア』を敵に回すって事がリスクだらけって事かな」


「ニャル程ニャアー!‥‥‥‥‥‥‥でもニャンで今回、セツニャは『ロマ・テレシア』に戦争を仕掛けるとか手紙で寄越したのニャア?敵に回すとリスクニャンニャロウ?」


「今の旅のメンバーを拐われたって書いてあったでしょうが!仲間の子達も粒ぞろいみたいだしね。今回は後ろ楯となる、ヘファイストス地方からの支援も手厚いって書いてある。我が愛弟子は本気で『ロマ・テレシア』を滅ぼす気なんだろうね。だから、私達はあの弟子の指示通りに『ゲルオラ』を解放する事に尽力しよう」


「ニャア?‥‥‥‥‥‥セツニャの今の旅の仲間かニャア?」


「おやおや?なんだい?複雑そうな顔だねセシリアは、まぁ、そうだよね、そうだよね!我が弟子と長年に渡ってパーティーメンバーとしてずっと一緒に旅してきてるんだもんね。あの弟子の修行時代、勇者時代にセルビアの時もそうだったんだよね?そう考えると愛弟子と一番冒険の時間が長かったのはセシリアって事になるし。複雑な気持ちにもなるよね~!ねぇ、今、どんな気持ち?どんな気持ちなのかな?セシリア~」


ブチッ!

「長々と五月蝿いのニャア!!!マーリン!!!黙るニャア!!!わっちはそんな、仲間外れにされてるみたいで寂しいなんて気持ち一切無いのニャア!!!」


「へ~、寂しいんだ~!へ~、へ~」


「ニャニ、ニヤニヤるのニャア!!!本当にオニャえら師弟は性格がそっくりで最悪だニャア!」


「おやおや、誉められちゃったかー、嬉しいね~」


ブチッ!「誰も誉めて無いニャア!!アアアアア!!本当にそっくりニャア!!!!」


「プッ!ヒヒヒ、あー、面白い!やっぱり、セシリアを玩具にするのは最高だね~」


「‥‥‥‥‥‥腹立つニャア!」


「ゴメン、ゴメン、おっと。こんなつまらないやり取りをしている場合じゃなかったんだったね」


「つ、つまらないとは何ニャア?!マーリン!」


「ハイハイ、騒がない!騒がない!『ロマ・テレシア』の信徒達に見つかったら困るだろう?それにそろそろ、あの子達も此方に来るみたいだし気持ちを切り替えていこう」


「あの子達ニャア?」


「あっ!居ました!居ましたよ!『鵺』さん!彼処!」


「ン?、おお、本当だっ!あんな遠くまで良く見えたな!カーリー嬢ちゃん!よしっ!ちゃんと捕まってろ!スピードを上げるからよう!」


「は、はいっ!」


遠くの方からキメラみたいな見た目の子と見慣れた眼鏡の女の子がわたしの前に飛んで来る。


「わ、わゎゎ、や、やっと見つけましたよ!マーリン理事長とセシリアさん!」


「よっと!やっと合流できたぜ!」


「ニャア?カリカリのカーリーニャア?」


「何?その美味しそうで面白そうなネーミングは?プフゥッ!」


「な、何、笑ってるんですか!マーリン理事長!!理事長と別れた後、色々大変だったんですよ!」


「あぁ、ゴメン、ゴメン!聞く、ちゃんとカリカリの話を聞くから怒らないでよ!カーリー」


「なッ!またーっ!」


こうして、私とセシリア、カーリーとキメラ?君は合流し、『ゲルオラ』諸国の解放に向けて動きだし始めるのだった。

地理的にヘスティア地方の隣はアテナ地方になります。両地方の境目にはソロモン山脈と言う超山脈が聳え立ち。通行がほぼ不可能になってたりします。


‥‥‥‥そのうち、『エウロペ大陸』全体の地図を作りたいと思っております。


‥‥‥‥‥新しいパソコン欲しいなぁ。

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