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『オアシス・サウス』No3 終わりから始まりへ


『オアシス・ノース』上空


半魔神半魔獣の男。ブラッドは死んだ。


『鵺の屏風』『天水の結界』『ミカエルの守』の防壁が折り重なった結果。

伯爵・ブラッドの自爆技は地上まで飛び火すること無く。

恵、鵺、ミカエルの三身の攻撃によりブラッドの身体は静かに塵と化したのだった。


「‥‥‥‥‥勝つことはできたけど。何だか‥‥‥」


「自滅して行くような闘い方だったな!まるで早く死ぬつもりだったような行動だ!」


「うん‥‥‥‥」


「魔神や魔獣達は精神が未熟な部分があるのです。それに何かに対する執着凄くて、心は不安定で善悪の考え方も変わっているのです」


「だから、あんな自爆行動に出たって事か‥‥‥‥‥奴にも奴なりの考えや理念があったのかもな」


「あの蝙蝠男にも理念‥‥‥‥‥そうかもしれないわね」



『オアシス・ノース』地上


「どうやら終わったみたいね。アヤネ」


「そうみたいですね。では元の場所へ、お帰り下さい。ラファエル様。さようならですわ!永遠(とわ)に」


「何、言ってのよ!あんたは私が守るのよ」


「‥‥‥‥‥何処のアヤナミさんですの?ラファエル様」




『オアシス・サウス』


「ギギギ‥‥‥」


「伯爵様‥‥‥‥さようなら‥‥‥ギィギィ」


「俺達をあの殺人鬼から救ってくれて‥‥‥ギィ‥‥‥ありがとう‥‥‥‥」


「伯爵様‥‥‥万歳‥ギィギィ」


人名蝙蝠達が何かに向かって感謝の言葉を述べながら塵へと化して、逝く。


「人面蝙蝠達が感謝を伝えながら、塵になっていく。何とか勝てたんだな。アヤネ、委員長」


「‥‥‥‥蝙蝠の結界が切れるぞ。神成よ!切り替えろ」


「分かってる。って!ルドルフさんも行く気なのかよ?!」


「当たり前だ!元弟子に会いに行かねばならんのだから」


「元弟子?‥‥‥‥‥『殺人鬼』がルドルフさんの元弟子?」


「アイツが本当に小さい頃に少しな。目を離した隙にリップを連れて出ていってしまったが。まさか、トルソーに、『殺人鬼』の一味に堕ちているとは思わなんだ」


刀匠ルドルフにも色々な悩みがあるのだろう。


「詳しくは聞かない。、ルドルフさん。『殺人鬼』本人と直接会って問いただして欲しい」


「あぁ、そのつもりだ」


「なら、中央特区(セントラル)に飛ぼう。ルドルフさん!転移魔法『転廊』」シュン!


「今、行くぞ。ジャック‥‥‥‥‥」シュン!





『オアシス・中央特区(セントラル)』大時計塔


カラーン!カラーン!カラーン!カラーン!


『ブラック・チャペル』の大時計塔の鐘が大都市『オアシス』に鳴り響く。


「ハハハ、スカラにブラッドめっ!殺られちまったか!!情けねえな!!!ハハハ!!来な!『担い手』さんよう!!殺して殺るぜえええ!!!!!この『殺人鬼』がなぁ!!」



『ラグナログ(神々の黄昏)』


『殺人鬼』改め、大アルカナNo.9 『隠者』


大時計塔にて彼等を待つ。

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