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修復される雷光鞭

『サンクチュア』・『鍛冶屋の里』


ワイワイガヤガヤ!

ワイワイガヤガヤ!


「うおおお!!久しぶりの仕事だ!ユグドラシル地方とアテナ地方の素材がこんなに大量に!」


「『モンスターズ・サンド』の魔獣の素材がこんなにも‥‥‥‥それに仕事が‥‥‥‥メンテナンスする為の武器がこんなに‥‥‥」


「カンナ様、ルドルフ師から連絡。数種の『神煌具』が損傷状態にあり。『剣老院』への連絡後。聖地での修復作業に取りかかる」


「魔道具技師達に‥‥‥‥ヘファイス学園へ連絡。大量に届けられた新魔道具と希少素材を研究所へと運ばれたし。これはカンナ様。直々の通達である」


「一級技師達は集まれたし。素材の供給が叶った。準備が完了次第、数時間の作業を許可す」



『サンクチュア』・『鍛冶屋の里』全体が騒がしい。

ルドルフのおっさん‥‥‥‥ルドルフさんに殴られた腹いせに魔法の袋(黄金の宝物庫)から大量の武器や素材を出した結果。


(あふ)れでた武器や素材が外にも流れ、武器と素材の山を作り上げ、それを見ていた里中の鍛冶屋や魔道具技師達もといい、ワーカホリック共が仕事を求めて群がって来たと後で聞いた。


(仕事だ!!俺のものだ!!)


(素材だ!奴等のせいで来なくなっていた素材が来た!!シャッハー!!)


(見たことがない魔道具があんなに!研究を!研究を始めないと!)


(希少素材よ!私のよ!)


俺とルドルフさんが殴りあっている直ぐ近くで、新たな争いが始まっていた。



『ルドルフの鍛冶場』


「フンッ!どうやら、腕っぷしは鈍って無かったようだな!ナルカミ」


トンカンッ!トンカンッ!


「‥‥‥‥たくっ!久しぶりに再開したと思ったら、顔が腫れる位まで殴りやがって」


「『神煌具』様達を雑に扱った罰だろうが!!クソガキ!その腹いせに山積みの素材と武器を出しやがって」


「‥‥‥‥だから、外が騒がしいのか。それにあんだけあった山積みの素材やらが根こそぎ持ってかれちまうなんて」


「『殺人鬼』共の襲撃で素材の供給がすっかり止まっていたんだ!仕事もなく、雑談ばっかしていた反動で皆が仕事に飢えていたからな。タイミングとしてはバッチリだったぞ。カミナリ」


「‥‥‥‥社畜かよ。この里は、オマケに俺の武器達をどっかに持っていきやがって」


「『剣老院』に持って入ったんだ。里長様の許可を得たのち、聖域で修復作業を行うんだぞ」


トンカンッ!トンカンッ!


「でっ?何で雷光鞭だけ、ここに残したんだ?何でルドルフさんがトンカンッ!するんだ?修復は?」


「しなくても良い‥‥‥‥よくもまぁ、これ程の性の魔力を貯めさせたものだ。何をした?」


「何をした?‥‥‥‥何をされたの間違いだろうに。

俺はあの2人の被害者だぞ‥‥‥‥」


「誰が!!被害者ですか!」

「貴方は加害者でしょうが!神成君!!」


「‥‥‥‥噂をすれば何とやらだな」


「何だ?新しい彼女か?どっちだ?」


「いや、それより。雷光鞭はいつ頃直りそう何だ?ルドルフさん」


「ちょっと!セツ君?」

「おじ様の質問を何で無視するのよ?」


「少し静かにしてなさいな。2人共、久しぶりの『魔力紋章』解」


俺の叡知の力が発動した。


キュイーン!


「?!キャアアアア!!!身体が!」

「ニャアアアアアア!!!痒い!!」


トンカンッ!トンカンッ!


「ん?光って?‥‥‥‥雷光鞭が活性化し始めた?‥‥‥‥成る程。そういう事か」


「あぁ、こういう事だ。ルドルフさん。この子達のお陰で雷光鞭に必要な性の魔力を貯める事ができたんだ」


「なら、その二人には感謝してやれよ。こんな、上質な魔力を貯めてくれたんだからな‥‥‥‥これなら数刻で修復が完了できそうだ」


「あぁ、そのつもりだよ。2人には感謝してる」


「そ、そ、そ、んな。話しは良いので、で、で、」

「この、痒みをどうにか、か、か、しなさいよー!」


「‥‥‥‥‥目の前で、感謝してると言ってるのに何足る扱いだよ。『快楽点』浄光」


ニュニュニュニュ!!


「「フニャアアアアア!!!!!!」」


2人の身体を張った更なる協力により、雷光鞭の修復の時間が更に早まったとルドルフさんは喜んだ。




『オアシス・中央特区(セントラル)


大時計塔(ブラック・チャペル)』頂上


夕方の陽が落ち、夜が来た。


「僕は‥‥‥ぼ、‥‥‥お‥‥‥俺は‥‥‥ぼ‥‥‥お‥‥‥俺は!!!ハハハ!!夜か?!夜が来たな!!おい!!ブラッド!!下僕女!!ハハハ!!」


「はい。主様」


「誰が下僕女よ。私はあの方の使いで来てんだ。小僧!!!」


「細かく五月蝿い奴だ‥‥‥相棒の中で聴いてたがな。最近、流行りの『担って』とか言う奴が現れたって?ならよう!その『担って』とかいう奴を拷問すりゃあ、聖地とやらの場所もわかるだろうな!おい!ブラッド!!」


「‥‥‥はい。その通りです。主様」


「‥‥‥‥ハハハ!『代理人』からはその日が来れば好き暴れろと言われていた。それが今日とはな‥‥‥‥始めるぞ!『殺戮祭』を!!オアシスの大都市を一夜で終わらせる」


「はい‥‥‥我が崇高な主様」


「フンッ!やっと長かった監視も終わるのね‥‥‥‥最後は血の雨で終幕よ」


今宵は大都市・オアシスに3人の『殺人者』が血の惨劇を繰り広げる。

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