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地形魔法は突然に

『黄金の宝物庫』アヤネの部屋


「凄いはアヤネ。まさか徹夜してまでして、私の水幻魔法を取得するなんて。流石はセツナの元恋人ね!加護を与えた身としては誇らしいわ」


「うぅぅ、地獄でしたわ‥‥(わたくし)の目の前に天使の姿をした悪魔がいます。そして、眠すぎますわ‥‥‥‥ですがこれもセツ君と一緒に寝る為です」


ガチャッ!


「フヮ~、アヤネ。まだ、起きてるのか~?心配で見に来たんだけど」


「こ、この声は‥‥‥セツ君!!!やって来てくれたんですね!」


「あっ!セツナ。お早う。アヤネの修行はバッチリよ私の水幻魔法の技術をスポンジが水を吸うが如く、習得していくんだから」


「フヮ~、そうなのか?それは凄い。流石は向こうじゃあ秀才だったアヤネだな」


「ハァ、ハァ、セ、セツ君!そんな事より眠いですわ。早く一緒のベッドで寝ましょう」


アヤネはそう言って俺の手を凄い力で掴み。ベッドの方へと引っ張る。


「いや、まて!そのベッドには委員長が寝て‥‥‥いない?」


(けい)なら私が彼女の部屋に送って行くわ。それじゃあね。アヤネ、頑張りなさいよ。お休み~」


ラファエルは寝ている委員長をおんぶして出ていってしまった。


「頑張りなさいよ?‥‥‥‥何のこっちゃなぁ?アヤネ。フヮ~」


「そうですわ!私はこの瞬間の為に徹夜したんです!さぁ!セツ君。私と共に寝ましょう!」


「ん、あぁ、そうだな。一緒に添い寝しようかおいで‥‥‥」


「いいえ!添い寝ではなく‥‥‥って!キャア!」


俺はアヤネをベッドに寝かせる。そして、俺も続いてベッドへダイブしアヤネの手を握る。


「フヮ~、お休‥‥‥み‥‥‥アヤネ」


「はいっ!お休みなさいです!セツ君‥‥‥‥ではなく!私とランデブーをセツ君?‥‥‥手を握られていては動けませんは!セツ君?セツ君!!起きて下さい!私と一緒に楽しい事をするのですわーーー!」


‥‥‥‥アヤネが何か叫んでいた気がするが睡魔に勝てずそのまま意識が薄れていった。

此方の世界で寝ずとも活動できた筈だが、一気に大量の魔力を使うと眠気に襲われるらしい。これは新たな発見だな。


そうだ、今後は魔力瓶や魔力補助の魔道具を使って余り眠気に襲われないように工夫しよう。うん!そうしよう‥‥‥‥



元『悪魔の淑女』の根城『ガルクドウルク』


「まさか数刻の間に瓦礫の根城を更地に変えてしまうとは‥‥‥‥凄まじい力を持っているな。剣聖グレイ」


「ワハハハ!ラインバッハ殿に褒めてもらえるとはなんとも気分が良い!なんの!なんの!これもカミナリ様の依頼内の事だ。案ずるな。ラインバッハ殿よ!ワハハハ」


「‥‥‥‥噂に違わない良い性格をしているんだな。お前は‥‥‥成る程。ナルカミ氏の人を見る目利きは本物のようだな」


「ラインバッ様!!」


「ん?コース社員か?何かあったか?」


「はい!エウクレイア神殿とアステラ部族の代表の方達がお着きになられました」


「何?もう着いたのか?‥‥‥‥以外に早かったな。あの演説からまだ数刻しか経ってないのにな」


「はい!どうやら、ラテア族が所有している『サン・ワイバーン』で来たとかで」


「ラテア族の?‥‥‥‥成る程、周辺部族もこの『モニュメント荒野』の安定を気にしていると見える。『十字軍』の動きはどうだ?コース社員」


「はい!荒野の先。四大砂漠の一つ『サハラ砂漠』の十字軍『テンプル』は動いてません。突然の『悪魔の淑女』の陥落にラインバッハ様の演説で混乱を極めているとテンプルに潜伏している社員から連絡がありました」


「‥‥‥‥ふっ、そうか!ならば、地魔法の部隊でここに大都市を造るぞ。コース社員」


「大都市ですか?‥‥‥確かにこの地は東西南北の交通利もありますし。『シルクロ旅団』が使っていた水脈や龍脈が健在ですし、オルタナティブさんのお陰で更地になり、工事は直ぐに可能ですが」


「ならば、直ぐに取りかかるぞ。後から各地の部族や『ライトニング商会』『ライン財団』と俺の知り合いの旅商人達も招き入れる」


「そ、それは‥‥‥‥大事業になりませんか?それも巨額ななお金が動きます。それをそんな即決で決めるのは少し危険では?」


「そんなものはお前達をここに連れてきた瞬間から始まってるんだ。ならば、この場を直ぐにでも都市化して『十字軍』や東の国『ラテ王国』の介入を防ぐんだ」


「ふむ!成る程!成る程!話は聞いたぞ!二人共!!その都市化に必要な資材は拙者が今、造ってやろう」


「「はっ?造る?」」


「うむ!いくぞ!豊穣神よ!拙者にお力沿いを!!地形魔法‥‥‥神代・回帰‥‥‥『天地想像』」



ガゴン‥‥‥ガラン‥‥‥ドドドド

‥‥‥ドガン!!ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!


「な?ラインバッハ様‥‥‥これはいったい?」

「豊穣神‥‥‥フレイヤ様の力の一端‥‥フレイヤ様の力か‥‥‥デタラメだな」


明け方に更地としかした『ガルクドウルク』の土地に、一瞬にして万を優に越える建物が建造されたのだった。


「ワハハハ!!資材は此方だ!!これで都市化は進むのではないか?ラインバッハ殿。それとオマケで外側は城壁を造っておいたぞ!ワハハハ!」


「城壁?‥‥‥あーー!本当です。ラインバッハ様。周り一帯に石の城壁ができてます。それにあんなに建物も!これなら難民も受け入れる事もできます」


「‥‥‥だな。全く、ナルカミ氏の昨日の天候を変える雷撃といい。夜叉巫女の黒竜。剣聖の地形変化‥‥‥この新世代はいったいどうなってんだ?」


ラインバッハは一瞬のうちにグレイ・オルタナティブが造りあげられた城壁を見て震え上がったと、後のライン財団の社員立は述べたという。

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