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天夜決戦・悪魔の淑女と天使の円舞曲 No.8 アルカナの衝突


白き神座に座すは、堕ちずその姿を堕天使に変えなかった者。


自身は七聖の加護の元で天使の位を極める。


そして、現在。醜い悪魔をその美麗な顔で見上げ微笑む。


「相も変わらない‥‥‥‥人を、人類を見下す様な態度ね。『悪魔』‥‥‥‥いいえ、バフォメット」


「お前は相も変わらない。つまらなそうな顔をしているな!『節制』‥‥‥いや!ルシファー!」


「哀れな悪魔に失墜を‥‥‥‥『ルキフェル・タスク』‥‥‥『ポースポロス(明けの明星)』」


シュン!


「‥‥‥‥は?」


その輝きは一瞬であった。一瞬で『悪魔の淑女』バフォメットの右手を切り落とす。


「メ、メ、メ、テメエテテテエエ!!!!!私の腕があああ!!!


『ガルクド』の上空に舞うは悪魔の血栓。赤く濃い呪われた血であろうか?


「光球は‥‥‥‥圧縮され放たれる。主君に手を出したのだ。容赦は無しよ。バフォメット」


「メ、メ、メ、テメエテ!‥‥‥‥‥神話時代から変わらねえ。その高圧的な上から目線のもの言い。私をそれが気にくわない。『ラグナログ』に入ってからもだ!テメエテは何の努力も功績も上げる訳でもなく。私の上に立つ。『堕天使』こそテメエに相応しいのにな!ルシファー!!!!」


「地位、伝統、文化、考えによってその姿と立場は変わるのよ。そう考えるのならば『管理』というシステムを私に教えてくれた『フレイヤ』様には感謝しかないわね‥‥‥『ルキフェル・タスク』‥‥‥『カルメン・アウローラ(讃美歌)』」


白い翼と黒い翼を持った黒白の天使達が次々に現れる。


「ファ~!」

「ラ~!ラ~!」

「ファ~!」

「ラ~!ラ~!」


「‥‥‥‥讃美歌か?‥‥‥だが、天界門を喚ぶ時とは全然違うな」


「くっ!私を浄化する気が?最上位天使。熾天使

(してんし)!!ヤらせるか!!神代魔法(暴)『暴食万歳』」


「メエ!!!」 

「メエ!!!」

「アハハハハハ!!メエ!!メエ!!!」

「ベエエエ!!!」


美しい天使達が現れ、讃美歌を歌い始めたと思い驚いていると。今度は『悪魔の淑女』‥‥‥いや、バフォメットが上は羊の頭。そこから下は人族‥‥‥いや、他の種族。獣族、魔族、それ以外の種族の子供の身体がくっ付けられている。


「‥‥‥‥ウエェェ!!!何だよ?!奴等のあの姿。まるで‥‥‥首から上だけが取り替えられた様な」


俺はそのおぞましい光景を目の当たりにして思わず吐いてしまった。


「取り替えられたのではでは無いでしょう‥‥‥首から上だけが変化しているのですよ。ご主人。あのバフォメットの『黒魔術』の力で‥‥‥‥アルカナ能力ですか?‥‥‥‥こうもおぞましい者まで造り出してしまうとはお痛わしい」


『ロンギヌス』はそう言って喋るのを止めた。


そして、その光景をルシファーが睨み。怒りの表情を向ける。


「あなた‥‥‥‥天界の者‥‥‥魔窟、冥界に関係なく罪人で無い地上の者には手を出さぬと『創造神』が定めた規定を反故(ほご)にしたのか?バフォメット。その子達は地上の子供でしょう?」


「だからどうした!ルシファー!!今ではこの『ガルクド』からモニュメント荒野そしてそのうちはガザード砂漠まで私の国に収まる。その私の国の道具を私が好きに扱おうと知ったこだろう?大天使ルシファー?私は『悪魔』地上で何をしようとも許される至高の存在だ」


「‥‥‥‥そんな事。『黙示録』も『ディアブロ』も、ましてや『サタン』でさえヤらなかったわ。彼等は闇を司るけど『悪』には染まってない。黙示録は小さい娘を‥‥‥‥ディアブロは大陸の安寧を‥‥‥サタンは民との寄り添いをかんがえていた。なのに貴様は‥‥‥『ルキフェル・タスク』・『ウェルギリウス』」


‥‥‥天使達の讃美歌がいきなり止み。天使達の白翼と黒翼から光の閃光が放たれる。


「クソッ!テメエテテ様がお得意の遠隔光子がクソッ!天使!!!」


(もしもし、主君。今のうちに貴方の聖魔法であの子達を元に戻してあげなさい)


「は?何でもいきなり?!んな!あんな状態じゃあもう助かりっこ無いだ‥‥‥‥」


(『賢者の石の雫』なら聖魔法と共に使えば元に戻せるでしょう?何の為に七聖教会から私達共に預けたと思ってるのかしら?こういう時の為よ!良いからやりなさいさもなくば今回の件。あの二人にバラすわよ)


「い、いや、あれは‥‥‥わ、分かったよ!やるよ!やりますよ!‥‥‥神代・回帰‥‥‥聖魔法『生者翡翠の理を』+『賢者の石の雫』」


「メエ!!!(殺して!!!)」


「メエ!!!メエ!!!(苦しいよ!!苦しいよ!!)」


「メエ!!!メエメエ!!(ママ、ママ!!)」


「ベエエエ!!!(死にたい!)」


シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!


「メエ!‥‥助け‥‥あれ?」


「メエメエ‥‥苦しいよ!‥‥‥言葉が?!」


「メエ‥メエメエ‥‥エーン!ママ、ママ‥‥?」


「ベエエエ!!!‥‥死にた?!あれ?元に戻ってる?」


「それと同時に魔法の袋に避難しろ子供達。」


「「「「「へ?」」」」」


シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!


数人‥‥いや、数十人の子供達が一瞬にして元の姿に戻り消え去った。



「はぁ?何が起こった?つうか、何をした?!ルシファー!!」


「‥‥‥神ノ使徒候補だもの。あれ位やるわよ。うちの主君は‥‥‥ルキフェル・タスク『オウィディウス』‥‥‥‥とりあえず、これは苦しめられた子供達のぶん!『ヴルガータ』」


光の柱がバフォメットの頭上へと放たれる。ばふは『ガルクド』の地面へと叩きつけられた。


「ぐっ?!メ、メ、メ、テメエエエエ!!!!!メエ!!メエ!!!メエ!!!」


そして、バブォメットの顔が‥‥‥黒羊の顔へと変貌していったのだった。

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