天夜決戦・悪魔の淑女と天使の円舞曲 No.3 開戦は突然に
バリバリバリバリ!!!!!!
止まぬ人災により、崩壊し始める。『ガルクド』の建物。
ガラガラ‥‥‥
「お、お頭!何処ですか?!」
「あ、姉御!大丈夫ですかい?」
「‥‥‥‥くっくそがーーー!!!あのクソガキと贋作は何処に行った?!」
『ガルクド』上空
「おー!しっかり生きてるな。あの悪魔の淑女は‥‥‥‥夜叉巫女とラインバッハは側近二人を相手してくれ」
「エウクレイア嬢はどうするつもりだ?よもや、こんな上空に1人で居させるつもりか?」
「エウクレイア様は‥‥‥魔法の袋の中。『黄金の宝物庫』の中に避難してもらえば良いだろう。回収しろ宝物庫よ!」
「へ?って‥‥‥‥キャアーー!」
シュイン!
「エウクレイア嬢?!‥‥‥‥それは7の秘宝の1つ『黄金の宝物庫』だったか。いや、タマキ氏が入るのだから持っていて当然か」
ラインバッハはそう言って袋を見つめる。
「俺とタマキ以外はこの袋に触れない。安心しろ」
「カシア亡き後はお前が所有者に選ばれたのか‥‥‥‥それは他の7の秘宝とは違い。アテナ様の眷属でなければ使いこなせんからな」
「限定つきの神聖魔道具か‥‥‥それよりも。早く行ってくれ!悪魔が来る」
「あぁ、了解したよ。俺の本当の力は『オアシス』の時に御披露目しよう。ここでは旗色が悪くてな」
「神明の下方補足か‥‥‥著名なのが弱体化する要因になるとはな」
「‥‥‥‥では、行ってくる」
ラインバッハはそう答え下へと降りていった。
「セツナ殿。夜叉も行きまする!」
「よろしく頼む‥‥‥‥夜叉巫女には今回、クロは居ないんだったな」
「はい?それがどうかなさいましたか?セツナ殿」
「‥‥‥‥鵺様!」
「おうよ!なんだ?カミナリ様よ!」
「この子は夜叉巫女と言います。すみませんがこの子に着いていてあげてくれませんか?」
「夜叉巫女だあ?‥‥‥‥‥なるほど。龍の血を持ってんのか?‥‥‥‥西側か」
「頼めますか?」
「おう!任せな!行くぜ!嬢ちゃん。俺の背中に乗りな」
「は、はい?!」
「夜叉!君にこれを」
夜叉に向かってある魔道具を投げだ。
「わわわ!なんですか?セツナ殿。これは?」
「『天恵の笛』だ‥‥‥‥君には『神獣乗り』才能があるだろう?」
「神獣乗り?」
「クロと君の関係を見ていたら分かる。鵺様と上手く敵を倒して来い」
「だとよ!嬢ちゃん。行くぜえええ!」
「いえ!まだ、セツナ殿に質問があああ!!!」
「行ったな‥‥‥‥そろそろ来るか?悪魔は」
「ク‥‥‥ソ‥‥‥ガキ‥‥‥クソガキ!!!!お前!!!」
鬼の形相の様な顔で上空へと駆け上がって来る女が1人。
「‥‥‥‥‥顔が怖いな」
ドガアァァ!!!
「クソガキ!!!やってくれたな!今日は綺麗な月を見ながら、女をいたぶる予定が台無しだ!!」
「悪趣味な『悪魔の淑女』様だな」
「それは通り名だ!クソガキ!私はバメット・ゾフィス。このヘファイストス地方の新たな女神になる女よ!」
「‥‥‥どっかで聞いたことのあるような台詞だな。あんたも神になりたいのか?」
「そんな事より。お前のせいで私のガルクドはメチャクチャだわ!!殺す!殺してやるわ!」
「‥‥‥‥器はエキドナの方が遥かに上だがな‥‥‥‥だが、気性は圧倒的に激しく危険だな。あんたは」
「エキドナを知ってるですって?!‥‥‥‥あんな醜い肉塊と一緒にされるなんて‥‥‥屈辱、屈辱だわ!!神代魔法(暴)『場慰労』」
「だから、気性が激しいつうの!聖魔法『天上剣』」
ドドドドドドドド!!!
「あ、姉御!」
「お、おい!応援に行くぞ!ラースカード」
「お、おう!エルガー!」
「‥‥‥行かせんぞ!ラース!お前はここで殺す。この神殿の裏切り者やろう!」
「は?その声は?ラインバッ‥‥‥‥」
「神明魔法(◯)『黄金羅針』!来い!制裁してやる!ラースカード!」
「その力は?!くっ!引っ張られる!助けてくれ!!!エルガー!!」
「ラースカード!何故、ここにラインバッハ・エゴル、本人が?」
「済みませぬが貴方のお相手は‥‥‥」
「俺達だ。砂漠の民よ。神話・伝来『雷火の法』」
エルガーの回りに雷と火。二種の属性技が襲いかかる。
「なっ?!何でこんな化物かこんな所に?そして、なんだ?その技は!!」
ドバーン!!!
「嬢ちゃん。笛は吹けんだろうな?」
「ふ、笛ですか?えぇ、得意ですが‥‥‥‥何故、今それを?」
「吹いてみな!楽曲は俺様が提供しよう」
「提供?提供とはどういう?」
「やれば、分かるぜ!‥‥‥‥成る程。今回、カミナリ様が俺を呼んだ意味がやっと分かったぜ!やろうぜ。嬢ちゃん!!神話・伝来『鵺の方向』」
「ギャアア!!!」
『ガルクド』上空
「下も始まったな‥‥‥‥‥戦争ぽくなってきたな。悪魔の淑女さん」
「だから、バメット・ゾフィスって美しい名前があるんだよ!名も知らねえ、クソガキよお!!!『暴虐楽』」
「DV女かよ!雷魔法『雷極』」
バリバリ!!!




