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『守護天使』

『ミカエルの家』


俺達3人は少し休んだ後、ミカエルの(すす)めで彼女の家で魔法の練習をする事になった。

そして、現在、何故か正気に戻った委員長はソファーに座り、俺の目の前で足を広げているのだった。


「ど、どう?神成君。わ、私の『魔法紋章』‥‥‥変なところあるかしら?」


「んー?別に変なところは無いけどな‥‥‥ただ」


『魔法紋章』のその下は変な事になり始めているが。


「た、ただ何?アヤネが何かしたんでしょう?もっとちゃんと調べてよ!神成君」


委員長はそう言うと更に足を俺に近づけ広げてきた。


「いや、し、調べてよ!って言われてもな‥‥‥そ。、それより、そんなに足を広げて近づけないでくれよ‥‥‥い、委員長」


「な、何でよ!アヤネに聞いているだからね。アヤネの時は(すみ)から隅までちゃんと相手してあげたって聞いてるんだからね!ハァ、ハァ、」


委員長はそう言うと更に広げた足を俺に近づける。


「んー?主様。『魔法紋章』に悪戯(いたずら)されるのは少し可哀想ですし。私が惠様の『守護天使』化しましょうか?主様。私も惠様の事が心配ですし」


「しゅ、守護天使化‥‥‥う、うん。そうだな。そ、そうしてくれると助かるよ。ミカエル」


「アハハ!分かりました。主様、これからよろしくお願いいたしますね。惠様」


ピカーン!


ミカエルはそう言い終えると。自身の身体を魔道位のペンダントの形に変化させ。委員長の首元に現れた。


「‥‥‥よ、良し!これで今度、アヤネが委員長に何かしてきてもミカエルが助けてくれるから一安心だな。委員長。じゃあ、そろそろ離して‥‥‥」


「だ、駄目よ!。も、もっとちゃんと調べなさい!そうじゃないと安心できないわ!神成!」


「モ、モガ?!な、何を?!」


委員長は委員長モードの時の強い口調で開いていた両足で俺が逃げられない様に捕まえた。


「も、もっとちゃんと調べて‥‥‥神成‥‥‥ハァ、ハァ、」


「ンーンーンーンー!!(離すんだ!委員長!)」


「‥‥‥‥ダメ‥‥‥ニャ、ア‥‥‥ニガシャニャイ‥‥神成‥‥ハァ、ハァ‥」


「ン?(はっ?)」


「‥‥‥いつも、いつも、私ばかり‥‥‥恥ずかしい目に合わして‥‥‥二人だけで‥‥楽しんで‥‥‥ユルシャナイキャラ」


委員長モードと幼児状態が入り交じり。変な言葉遣いになっている委員長。つうか、なんか興奮してないか?惠のやつ。つうか、足の力強過ぎだろ。


「ぷはっ!は、離すんだ!いい‥‥‥委員長!」


「ムッ!ニャニその言い方‥‥‥ムーッ!エイッ!」


「ウワァ!」


委員長は俺をソファーに押し倒し。俺の上に股がって来た。


「や、止めろ!惠!‥‥‥これ以上の悪ふざけは止せ!」


「‥‥‥‥カミュニャリ‥‥」


「よ、止せ!!うわあぁぁ!!」


‥‥‥‥‥


数時間後。


「ヒック!ヒック!汚されましたわ‥‥‥‥天使の(はず)なのに汚されましたわ。(わたくし)、ウウゥゥ」


「何、被害者ぶってんのよ!ムッツリ痴女。貴女、最後ら辺なんて、恍惚の笑みを浮かべて。自分から足広げて鞭に打たれに来てたじゃない」


「なっ!そ、そんな事はありませんわ!それに何なのですか?この修道服は下着も下さいませ!」


「景観防止よ!景観防止!あんな、薄着でここを徘徊されてたら。気分を害すは、いい加減にね」


「わ、(わたくし)の薄着の何処が、気分を害すのですか?セツ君は私の身体を昔は良く()めてくれてましたのに」


「‥‥‥‥昔は?プフゥ!それじゃあ、今は相手にもされて無いじゃない!だから、あの神無月って得体の子に取られちゃうのよ。ヤンデレちゃん」


「だ、誰がヤンデレですか!まだ、取られていません」


「あー、面白い。アヤネを(いじ)ってると楽しいわ!貴女の監視も含めて、私が貴女の『守護天使』化しとくから。何かあったら喚びなさい。それじゃあね~」


シュイン!


「あっ!待って下さい!‥‥‥‥って?消えてしまいました。ラファエル様‥‥‥そ、それよりも早くお二人と合流致しませんと!!」


再び『ミカエルの家』


「‥‥‥カミュニャリ‥‥‥」


「力‥‥‥強すぎだろう‥‥委員長‥‥」


バタバタ!ガチャン!


「お、お二人共!ここに入らしたんですね!探しましたわ!」


アヤネはミカエル邸の扉を勢い良く開け。大声を上げて入ってきた。

そして、驚く事にちゃんとした服を着ていたのだった。


「ア、アヤネ?」


「‥‥‥‥シスター服?」


「‥‥‥‥やっぱり!惠!セツ君を直ぐに離しなさい!今すぐです!」


アヤネはそう言うと俺達に近づいて来た。


「ヤダー、ずっと一緒にいるの!」


委員長は俺の身体にすり寄ってくる。


「い、いいから離れなさい!ほら!」


アヤネはそう言うと委員長の手を掴み俺と引き剥がした。

「ニャ、ニャアー!タシュケテ!神成!」


「なっ?!恵!貴女!」


「ニャ!隙あり!アヤネ」


驚き固まるアヤネ。その隙を突いて。委員長はアヤネを体を拘束する。


「なっ!止めなさい!惠!離しなさい!」


「‥‥‥!‥‥あれ?アヤネ。もしかして今‥」


委員長はそう言うと嬉しそうに笑った。


「だ、だから、なんだというのです?惠!拘束を解きなさい!」


「‥‥‥‥だからこうするの!えいっ!」


委員長は何処からか取り出したのか。変な形の物をアヤネの首元に近づけた。


「ヒギィ?!」


「‥‥‥フウ~!頂きます!アヤネ!」


「じゃあ、俺、帰るわ!委員長、今日の鞭打ち訓練楽しかった!それじゃあ」


俺はそそくさとその場を離れ、逃げるように去っていく。そう今日は委員長と二人っきりの時は共に鞭打ちの練習をしていたのだ。アヤネにやり返す為に。


「ま、待って下さい!セツ君!イ、イヤーです!イヤ!それに、まだ治ってませんのに!惠!待って!お願い!イヤ!イヤアアア!!」


ブルブルブルブル


‥‥‥‥‥


因果応報。全てはアヤネがこの異空間に居座ってからの悪戯(いたずら)のせいである。自業自得だ。


「サラバ、アヤネ!安らかに眠れ」


そして、その日の天使の集落ではアヤネの嬉しいそうな叫び声が響き渡ったっていたと後でウリエルが教えてくれたのだった。

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