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天罰と慈愛

『黄金の宝物庫』天使達の居住区


「神成~!アヤネがああ!」


惠‥‥‥委員長がその巨乳を揺らしながら俺の所へやって来てきて俺に抱きついた。


「い、委員長?!アヤネのやつ。また、委員長の事、調教したのかよ‥‥」


「アハハ、主様。この方が天賦の武才をお持ちの方ですか?ていうか、何で靴下だけの裸?」


「ん?あぁ、そうだよ!ミカエル‥‥‥‥委員長、大丈夫か?‥‥よしよし、怖かったな」


「グスン‥‥グスン‥‥身体にね‥‥グスん‥‥‥いつも入って来るの‥‥ウゥゥ‥‥‥神成~」


「あ、あぁ、そうだな‥‥‥全く。そろそろ注意しないといけないな‥‥‥」


「アハハ!その心配はないと思いますよ!主様!」


「え?それはどういう?」


「今頃、そのアヤネって子は、ラファエルにキツーイ!お仕置きをされていると思いますから」


「ラファエルに?‥‥‥‥ラファエルがそんな事するのか?初めて聞いたぞ」


「‥‥‥‥ずっと。その委員長って子をラファエルは心配そうにずっと見てましたからね。そしたら、ラファエルったら。アヤネって子にお仕置きをするってずっと言っていたんです」


「そうか、あのラファエルがなぁ‥‥‥‥逆にアヤネが心配になってきたな‥‥‥」


その頃、『七聖天使教会内』


「ほら、ちゃんと足を開きなさい」パシン!


「ヒウゥゥ!お、お尻がい、痛いです!ラファエル様!!」


「愛の鞭よ!アヤネ!さっさと鞭で叩かれたお尻を修行中の回復魔法で治しなさい!」パシン!


「無知の愛です!ラファエル様!‥‥シャイイイ!わ、(わたくし)はセツ君の元許嫁でええ!」パシン!


「誰が無知よ!何が元許嫁よ!こちとら、セツナの初期を助けていたパートナーよ!ヤンデレ中二病の露出狂!」パシン!


「だ、誰が露出狂ですか!私は健康的で魔力が感じやすいこのスタイルでいるだけですわ!ラファエル様」パシン!


「‥‥‥‥凄い。元気な子ですね。確かにこれならあの方にも認められます」


「本当よね。ウリエル!これだけこの子の綺麗なお尻を叩かれても、瞬時に治して毒を吐いてくるんだもの。ねぇ?アヤネ?」パシン!


「くっ!これが大天使のやることですか?信じられません!私はセツ君の元、恋人なのですよアウウウ!」パシン!パシン!


「元でしょう?つまり振られた訳ね。かわいそうに‥‥‥でも安心しなさい!アヤネ。セツナにはエスフィールちゃんも入るし。金髪巨乳のエルフ美少女のアルディスちゃんまで入るから、貴女の勝ち目は薄いわね。可哀想に」パシン!パシン!パシン!


「あ、あのセツ君と一緒に居た方は巨乳だったのですか?それにエロフ?」パシン!


「エルフよ!痴女ヤンデレ中二!エルフ!何がエロフよ!叩くわよ?」パシン!パシン!パシン!


「も、もう、ずっと叩かれています!は、反省しておりますので、ここら辺で解放して下さい。ラファエル様」


「‥‥‥‥ラファエル、この子。私達に幻術魔法を使っているわ!」パシン!パシン!パシン!パシン!


「ハアアアアンン?!な、何で分かって?‥‥あっ」


「天使に幻術は

効かないのよ。アヤネ~!‥‥‥本当にいい度胸してるわ。貴女、天使を幻術ではめようだなんて‥‥‥そうね。そろそろ、鞭打ちも終わりにして‥‥‥」パシン!パシン!


「お、終わっておりません!‥‥‥お、終わりにして解放して下さるんですね?ラファエル様?」


「終わりにして‥‥‥貴女の『魔法紋章』の強化に移るわ。アヤネ」パシン!パシン!


「終わってないです。終わっておりません。鞭打ち。それに?『魔法紋章』の強化って?(わたくし)になにをする気ですか?」


「何って?なにを○れてあげるのよ!○にをね!」パシン!パシン!


「‥‥‥‥頑張りなさい。天王洲ちゃん‥‥‥天は貴女を見放したわ」パシン!パシン!


「‥‥‥イヤです‥‥イヤ‥‥‥ニヤアアアアアア!!!!」パシン!パシン!


「ふぅ~!スッキリしたわ!」


「‥‥‥‥随分と念入りに修行するんですね?てっきりもっと(ぬる)くやるかと思っておりました」


「私も最初はそうしようと思ってたんだけどね。この子、魔法を覚えたら、覚えたらでセツナや惠って子に悪戯(いたずら)に使い始めたんですもの。性格が変な方に向く前に私達で徹底的に矯正(きょうせい)してあげないと大変な事になるじゃない?」パシン!パシン!


「ニヤアアアアアア!!中は(かゆ)いです!!外は痛いです!!」


「‥‥‥‥別の方向で変にならないと良いのだけど」


「大丈夫でしょう!これだけ、元気ならね」


「ヒアアアア!!セ、セツ君‥‥たすけ‥‥‥」


プツン!シュン!



場所は戻り。天使達の居住区


「こ、こう?火魔法‥‥‥‥「火捄」‥‥‥」


ポワン!


「おぉ、そうそう、上手いよ。委員長!流石は神無月家のご令嬢」


「はい!初期にしては素晴らしい魔力コントロールですよ。惠様」


「そ、そう?エヘヘ、ありがとう。神成君」


委員長はそう言うと俺の膝の上に腰がけ。無邪気に笑ってくれた。

良かった。さっきまで泣いていたから、心配だったけどどうにか回復したみたいだ。

そして、何故か全裸のままだ。さっきから委員長のお尻の感触が伝わって来てあれだ。


「神成君?どうしたの?」


委員長が俺の顔をを心配そうに見つめている。


「いや、何でも無いよ。少し休んだら魔法の練習を再開しよう」


「う、うん!分かった」


か、可愛い。これが本当にあの全校生徒が震えてビビる『鬼の神無月』の姿だとは誰も信じまい。


「‥‥‥‥惠‥‥‥」


「なーに?神成君」


「‥‥‥いや、何でもないよ。練習頑張ろう」


俺は惠にそう伝えると静かに頭を撫でてあげたのだった。


「フフフ、青春ですね!ご主人様」


ミカエルはそう言いながら、俺達の様子を笑顔で見守っていた。そのミカエルの笑顔は慈愛に満ち溢れているように見えた。

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