聖抜祭の内容
最近、アヤネと一緒に入る時間が凄く増えた気がする。
それもこれも、アヤネが俺に対する扱いを改めてさせる為と。夜叉の魔力残滓の補給の為、『黄金の宝物庫』内に連れてきたからだ。
俺とアヤネの仲は別れ、仲直りしての、破壊と再生を繰り返してきた。そして、今は?‥‥‥‥深い深淵に堕ちていく様な危うい関係にある。‥‥‥‥別に生死を分けた誓いやら、もう一生会えないとかの重い話ではなく。若い男女の危うい過ちみたいな感じに俺とアヤネの関係はなりつつあったのだ。
『黄金の宝物庫』夜叉の部屋
「そういえば、もう少しで『聖抜祭』がもう少しで開催ですね。セツ君」
そんな話を俺に振ってくるのは動きやすいスポーティーな服を着ている天王洲家のご令嬢である。アヤネさんが俺の膝の上で俺に寄り掛かりながら話しかけてきた。
本人いわく。俺になら際どい服装も見せていいのだとか‥‥‥‥
「ん?あぁ、そういえば、そうだな。俺には関係の無い話だし。アヤネは2年の代表なんだから。参加しないといけないんじゃないのか?」
「セツナ殿!アヤネ殿を見る目がイヤらしいですよ!」
そう叫ぶは、この部屋の主、夜叉巫女殿だ。
「ん?そうか?俺はたんにアヤネの綺麗なお尻をみているだけで‥‥‥‥なぁ?アヤネ」
「あっ‥‥‥そこは‥‥は、はい!その通りです。セツ君‥‥‥‥‥‥‥‥」
「だって!夜叉」
「いやいや、どう見ても嫌がっている様に‥‥‥‥見えませんね‥‥‥‥顔は赤面し恍惚の笑みを浮かべおりまする‥‥‥‥」
「そ、そんな、事‥‥‥ありません‥‥‥‥わ、私は‥‥‥‥清楚で‥‥‥‥す‥‥‥」
「そうは見えませぬ。そして、最初に出会った頃のアヤネ殿の面影は最早ありませぬぞ。アヤネ殿!今の貴女は、痴女に成り果ててしまった変態さんです」
「わ、私は痴女‥‥‥‥なんかじゃ‥‥‥‥ありま‥‥‥せん」
「‥‥‥‥ちょっと、席を外しまする。『クロ』の所に行ってきます。セツナ殿」
「あぁ、行ってらっしゃい!夜叉」
バタン!
「‥‥‥‥しかし本当に‥‥‥‥ここに来てから変わったな。アヤネは‥‥‥‥○ロゲーの快楽落ちみたくさせちまった。済まん‥‥‥」
「か、快楽落ち?セ、セツ君!そ、それはいったい?」
「まぁ、今はそんな事、気にしなくていいか‥‥‥‥アヤネ‥‥‥」
「は、はい‥‥‥‥‥‥‥今日も私をお仕置きをして下さい」
パーン!パーン!
その日、夜叉の部屋では鞭がしなる音が聴こえてきたという。
数時間後。
「‥‥‥‥それでアヤネ。話が途中でスリ変わったけど『聖抜際』の話をしてたんだよな?」
「‥‥‥あい‥‥‥‥そ、そうです‥‥‥セツ君‥‥‥」
アヤネはお尻を天井に向け、うつ伏せの状態で顔をソファーへと押し付けている。
この短期間で恥じらいと尊厳の全てをうしない。取り払われ、こんな恥ずかしいポーズをしていても気にしなくてなってしまった。本当に済まん。アヤネ‥‥‥‥
「ほら、俺の膝の上に座りな。アヤネ」
「‥‥‥‥動けません。身体に力が入りません‥‥‥‥起こして下さい‥‥‥セツ君」
「ハイハイ、よいしょっと!」
俺はアヤネのお尻を持ち上げ。俺の膝の上に乗せた。
「‥‥‥‥あぅ‥‥‥ありがとう‥‥‥ございます」
「あぁ!よしよし!今日も魔法の特訓良く頑張ったな」
俺はそう言うとアヤネの尻を撫でた。
「えへへ!ありがとうございます!」
なんだかメチャクチャ喜んでくれた。とんだドMお嬢様である。
「それで、アヤネ、聖抜祭の事なんだけど。今年はどんな内容なんだ?」
「選抜祭ですか?」
「あぁ」
「今年の選抜祭はですね。出店の売上ランキングとターゲット討伐の二本立てです」
「売上ランキングとターゲット討伐?なんじゃ?そりゃあ!」
「はい、売上ランキングは各学年の出店の売上を競うイベントで私は其方の代表を、ターゲット討伐は、去年の神無月さんの暴走を教訓に考えられたイベントで。去年の様な集団戦では無く。ターゲット代表を一人決め手、打ち倒すイベントです。ちなみにターゲット討伐の代表は二年生の話し合いの末、セツ君に決まりました。」
ん?今、何って言った?アヤネの奴。
「だ、代表が誰だって?アヤネ!」
「はい、ですから、ターゲット討伐の代表はセツ君に決まりました。!天馬さんや服部さん、清太郎君を始めとした。セツ君のお友達達が是非にと推薦してましたよ。話し合いの時」
「何だって?そんな、話、アイツ等から何も聞いてないぞ?」
「え、えぇ!サプライズだそうです。セツ君ばかり良い思いをして不公平だからとかで。あの?セツ君‥‥‥‥ご迷惑でしたか?‥‥‥‥ごめんなさい‥‥」
アヤネはそう言うとシュンと落ち込んでしまう。‥‥‥‥その仕草が俺の心にドストライクしてしまった。
つうか、最近のアヤネは可愛くて仕方がない。
俺はアヤネに洗脳されてしまっているのではないだろうか?
「いや、大丈夫だよ。アヤネ、気にしてないよ。ヨシヨシ!」
俺はアヤネの尻を優しく撫でた。
「そ、そうですか?!それはホットしました。良かった‥‥‥今日も私をお仕置きして下さい!」
「ア、アヤネ?‥‥‥何を?」
そうして、俺達はまた一段と深い深淵に沈んで行くのだった。果たして俺とアヤネはこの深い何か!から戻って来れるのだろうか?
パーン!パーン!




