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次の日の朝・『神成邸・セツナ部屋』


「ふあぁぁ!昨日の夜はよく眠れたな!」


昨日は色々あった。そして、アヤネを拘束し。なんと俺の新たな『契約者』として契約を結ぶ事になったのだった。 (タマキの策略により。)


「‥‥‥‥いちを心配だから。袋の中を(たし)かめてから学校行くか‥‥‥よっと!」


シュイン!


『黄金の宝物庫』内


「アヤネ殿。魔力はこのように練るのですよ~」


「む!なかなか難しいですね。夜叉巫女さん」


「私の呼び方は夜叉で良いですよ!アヤネ殿」


「そ、そうですか?夜叉さん」


「さんも入りませぬ。アヤネ殿~」


「あら、ごめんなさい。夜叉~」


『黄金の宝物庫』内にある。夜叉の家では朝から女の子二人。仲良く話をしていた。


「なんだ!アヤネ、拘束から解き放たれたのか?残念」


「あっ!セツ君!貴方、よくも!(わたくし)をこの様な所に監禁してええ?!ええ!あぁぁ!(かゆ)い!!」


「うむ!『強制の輪』のせいで逆らえなくなったな!アヤネ (笑)」


「くうぅ?!貴方って人は?数ヶ月前よりも鬼畜度が上がってますよ!」


「‥‥‥‥まぁ、あっちで色々と経験したからな。考え方も変わるさ!アヤネちゃん」


「くっ!誰がアヤネちゃんですか!」


アヤネはそう言いながら赤面している。俺はそれをジーッと見つめる‥‥見つめる。


「なんだ、アヤネ、服が昨日のままじゃないか!丁度良い、代わりの服を何着か持ってきてあげたから着替えさせてやるよ」


「はっ?!ちょっと!セツ君!貴方、何を言って?」


「遠慮するな、アヤネよ!俺は君の蒙古斑(もうこはん)の位置まで君に昔、教えられた中だ!安心してくれ‥‥‥‥ふあぁぁ!眠」


俺はそう言うとアヤネに近づき着替えさせ始めた。


「何が蒙古斑ですか?!おバカ!ですから、(わたくし)の話をちゃんと聞いて‥‥‥って眠そうな顔で私の服を!!!」


「‥‥‥‥‥‥‥ふあぁぁ!‥‥‥‥なんだ、アヤネはまだ、あれなんだな‥‥‥‥ふあぁぁ!」


「‥‥‥‥い、い、いやーーー!この変態!!」


朝からアヤネの叫び声が夜叉の家に響き渡ったのだった。


数分後。


「うぅぅ、わ、私の大切なモノを見られましたわ」


アヤネはそう言いながら、俺を睨み付ける。


「ひうぅぅ!(かゆ)いです!」


「‥‥‥‥なんか、その反応。メリュジーヌ卿を彷彿(ほうふつ)とさせるよ!元気にしてるかな?メリュジーヌ卿は‥‥‥‥」


「ま、また、知らない女の子の名前を」


「まぁまぁ、昨日といい、今日の朝といい悪かったよ。アヤネ!今度、どっか連れててあげるから許してくれ」


「な、なんだか、前よりも(わたくし)の扱いが軽くなってませんか?セツ君!」


「‥‥‥‥そう見えるか?夜叉?」


「う~ん?夜叉には少し分かりかねまする」


「だよな?‥‥‥‥魔力残滓の供給は上手くいってるのかい?」


「いえ、それがなかなか、先ず、アヤネ殿には魔力の扱い方を伝授致しませんと。何とも‥‥‥‥」


「あぁ、そうか‥‥‥‥魔法適正があっても先ずは気孔を開かないと、こっちの‥‥‥‥地球側の人は使えないのか」


「いかにも!」


「気孔‥‥気孔。少し動くなよ!アヤネ‥‥‥‥ここら辺か?よっと『魔気孔』開放‥‥‥‥」


「?セツ君?私の手を掴んでいったい何を?!!!うにゃああああ!!身体全体が(かゆ)くうぅぅぅ!!」


「おっ!上手くいったな!アヤネ、君の『魔気孔』の流れを少し良くしたから。これで少しは魔力操作がしやすい身体になったよ。‥‥‥‥って!大丈夫か?アヤネ~?」


「‥‥‥‥‥‥ぅぅぅ」


「セツナ殿。『魔気孔』を開くというのは、人が絶頂を迎える時と同じ反応になりまする。ですから、今のアヤネ殿は‥‥‥‥」


「‥‥‥‥学校行って来る。‥‥‥‥アヤネ、この機会に魔法の操作を頑張って覚えてみてくれ‥‥‥‥って!聞いてないか。夜叉、後でラファエルにアヤネを見てくれる様頼んどいてくれ」


「了解でありまする~!セツナ殿」


夜叉にそう頼んで、俺は黄金の宝物庫の中を出ていった。



登校中『車内にて』


「セツナ!貴様、アヤネに何をした?」


金髪の碧眼の整った顔立ちをしたお嬢様の様な少女が、俺の隣の席でそんなことを行ってくる。


「何とは?エスフィール」


1ヶ月前は俺と一緒に魔法世界を大冒険したとはとても思えない。怒り方だ。エウロペ大陸を旅の時は終始。機嫌が良かったが、此方(こっち)に一緒の帰ってきてからは、何故かイライラしているご様子だ。


(とぼ)けるでないぞ!昨日の夜からアヤネの様子がおかしいのだ。今日の朝なんてお主の部屋に襲撃をかけなかったしのう」


「襲撃をかけないのが普通の人だわ。今までが変だっただけだろう?‥‥‥‥これでアヤネの奴も少しはマシな方へと成長していくさ。多分」


「ちなみに今の会話は全て録音したからのう!セツナ」


「‥‥‥‥‥くそっ!どいつもこいつもエスフィールに変な事ばかり教えやがって!!エスフィールがどんどん厄介になっていくじゃないか!」


「心の声が駄々漏れじゃぞ!お主」


エスフィールと登校中の車内で、その様な会話をして過ごし学校に着いたのだった。そして、あっという間に昼休みになり。何故か俺は聖豊中学の生徒会室へと呼び出されたのだった。


「そして、現在。俺は生徒会室の前の扉にいますと‥‥‥‥ハアァァ!面倒‥‥‥」


コンコン!


「は~い!どうぞ!」


うっ?!この声は?‥‥‥‥入るのか?あの人が!


「し、失礼します!2年A組の神成。入ります!」


「あぁ、君か?久しぶりだね?神成くん」


うわぁ!会いたくなかったよ!全く‥‥‥‥


「えぇ、お久しぶりです!一翠院(いっせんいん)さ‥‥‥生徒会長 」


「そんな(かしこ)まらないでよ?神成くん。昔、みたいにサクヤお姉ちゃんっと気さくに呼んで。セツナ君!」


(聖豊中学・生徒会長)

一翠院(いっせいいん) 咲耶(さくや)


幼少期の俺のトラウマの咲耶さんのご登場である‥‥‥はぁ~、会いたく無かった。

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