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それぞれの旅路

『闘技場』


「‥‥‥‥なんとか勝てたな‥‥‥‥大蛇、ミカエル、ウラミ、オンネン。お疲れ様。」


(あぁ‥‥‥流石は新しき主。闘いの前に仕込んでいるとはな)


「アハハ!お疲れ様で~す!では私達は『黄金の宝物庫』の中に先に戻ってますね。‥‥‥七原竜様後の事は‥‥‥お願い致します」


(セツナ様、大蛇様ではまた!)

(サラバだ!)


シュン!シュン!シュン!


三人は『黄金の宝物庫』に入って行った。


「さてと‥‥‥とりあえず、やるべき事は全部、終わったな‥‥‥よっコラしょっと!」


俺は意識を失っている。エスフィールを()(かか)える。


「あ、あの?担い手殿?ま、魔王様をどちらに?」


審判が心配そうにエスフィールを見ている。


「いや、控え室に運ぼうかと‥‥‥簡易転移・『位転』」

シュイン!


「はっ?消えた?えぇ?」


『控え場』


シュイン!


「うお?!」「何にゃあ?いきにゃり?」


「おお!元気になったか?ヒスイ!良かった」


「カミナリ?!」「いきにゃり、転移で現れるにゃあよ!」


「悪い!悪い!二人共。セシリア、『賢者の石の雫』を少しくれ」


「にゃあ?これかにゃあ?はいにゃあ」


セシリアはそう言うと『賢者の石の雫』を渡してくれた。


「エスフィール。飲んでくれ」


「‥‥‥‥ぐ、‥‥‥‥ゴクン」


パアア!

エスフィールの身体が光を帯始めた。


「‥‥‥?ここは‥‥‥何処じゃあ?」


「やぁ、気がついたか?エスフィール!いやー!意識が戻って良かっ‥‥‥‥」


「?!こんの変態男が!試合前から魔道札を仕込みおって!卑怯者があぁ!!」


バシン!


「ガバラア!!」


エスフィールはそう言うと右手で俺の左頬(ひだりほほ)をぶっ叩いた。


「ひ、卑怯者でも俺の勝ちは、勝ちだ!エスフィール。さぁ、俺と一緒に地球に帰還するぞ! (ニチャア)」


「き、貴様!なんだ!その時気持ち悪い笑みは!!」


「心配するな!ママに会いたくなって急なホームシックになったら昔、魔王城に潜入した時に作った転移門で俺に頼めば。何時(いつ)でも魔王城に来れるようにタマキにたんだからな!エスフィール」


「誰がホームシックじゃあ!この、変態があ!闇ま‥‥」


エスフィールが俺に向かって闇魔法を放とう詠唱を開始した瞬間。


ガタン!ギイィィ!


「止めなさい。お転婆娘。敗者は黙って従うのですよ。『アンチ・マジック』」パチーン!


控え場の扉が開いたと同時に女性の声が聞こえてきた。それと同時にその女性は指を打ちならすと。エスフィールの闇魔法が打ち消された。


「はっ?私の闇魔法が‥‥‥打ち消された?」


「(『アンチ・マジック』って?詠唱の打ち消しだと?‥‥‥エウロペ大陸や列島大陸‥‥‥いや、他の大陸にもあるか分からない魔法じゃないか?)」


「私の娘が大変な失礼を、担い手様」


「アイリスさん‥‥‥」

「お、お母様?!いったい、何故ここに?」


「ユナ。公式の試合で負けたのです。見苦しい姿は余り見せないで下さい」


「お、お母様!ですが、これは!!」


「まぁ、いつものやり取りだよな!エスフィール。じゃあ、そろそろ行くか」


「はぁ、いや、まだ皆に挨拶をさせぬか!セツナ」


「あ、そうか!じゃあ、皆、俺達は帰るじゃあな‥‥‥」


「軽いはアホ!フンッ!」


「ゲフッ!」


「こら、また、担い手様に手を上げて!!母は許しませんよ!ユナ!」


「お、お母様。な、何故、セツナに対してそんなに甘いのですかー!」


「何ですって?貴女は良いですよね?担い手様と同じ時代に出会えたんですからーー!!」


「な、何をまた、訳の分からないことを言っているのですか?お母様!!」


何故か、また、親子喧嘩が始まった。


数刻後。


魔王城・広場


広場には三騎士のレオンハル将軍とレイサイト将軍、アイリスさん、それと数人の魔王領の大臣達。セシリア、ヒスイが俺とエスフィールの旅立ちを見送る為集まってくれた。


「さようなら!セツナ君。また、魔王領に来てね!」


「また、来てくだされ!担い手殿。今度、ラインバレルの都市を案内させてくだされ」


「はい!レオさんもレイサイト将軍もお元気で!また、何処かでお会いしましょう!」


「カミナリ!‥‥‥」「セツニャ‥‥‥」


「ヒスイ!俺が帰った後の事は頼む!『死の大地』での修行頑張ってくれ。後、この箱を渡しとく。セシリアもな」


俺はそう言うとヒスイとセシリアに、ある二つの小箱を二人に渡した。


「なんだ?」「これはにゃあ?」


「何か困った事があったら開けてくれ。絶対に役に立筈だ」


「‥‥‥‥そうか!大切に持っておくぜ!それと今回のお前との再戦と長旅だが‥‥‥‥‥すげえ!楽しかったぜ!!楽しい思い出をありがとよ!!カミナリ!!強くなってまた会おうぜ!!相棒!!」


ヒスイはそう叫ぶと俺に右手を差し出してきてくれた。


「‥‥‥‥‥ヒスイ!あぁ!また、いつか何処(どこ)かで必ず会おう!ヒスイ!‥‥‥いや、相棒!!」


そして俺も右手を差し出しヒスイと固い握手を交わすのだった。


「セツニャ‥‥‥‥」


セシリアが不安そうに俺を見ている。


「セシリア!『オアシス』でまた、会おう!その時にはもっと強くなってろよ!」


俺がセシリアにそう言うと。


「『オアシス』‥‥‥‥あ、あぁ、そうだったにゃあ!!お互い強くにゃって『オアシス』でまた会おうにゃあ!セツニャ!」


「あぁ!待たな!セシリア!」


「セシリア‥‥ヒスイ‥‥‥」


「魔王領の事は任せな!魔王様よう!大丈夫だ!俺が今は入る!安心してカミナリに着いててやんな!」


ヒスイは満面の笑顔で伝える。


「ヒスイ!」


「メイエス!また、会おうなゃあ!今度は魔王領を案内してくれなゃあ!あっちでも頑張るにゃぞ!親友!」


セシリアはそう言うとエスフィールに抱き付いた。


「あ、あぁ!ありがとう!セシリア‥‥これまでのお主との旅、本当に良き思い出であったありがとう!」


エスフィールはセシリアに向かい笑顔で答えた。


「娘をよろしくお願いいたします。担い手様‥‥‥‥いいえ、セツナ君」


アイリスさんが俺にお辞儀をしながら話しかけてきた。


「アイリスさん‥‥‥‥はい!任せて下さい!」


「‥‥‥お母様‥‥‥」


「ユナ、あっちでも頑張りなさい。頑張るのよ!」


「は、はい!お母様。頑張ります!」


二人はそう言うと親子で抱き締め合った。


「魔王様!」「何処かに行かれるので?」「何でも修行の旅に出るとか」


大臣や将軍達が騒ぎ始めたが‥‥‥


「ガタガタ五月蝿いぞ!!貴様ら!」

「我々が入る!ヒスイも戻って来た!何をしんぱいするか?!馬鹿者共!!」


「「「「「はっ!!」」」」」


レオンハルト将軍とレイサイト将軍がそう叫ぶと騒ぎ立ていた人達が静かになった。


「レオンハルト、レイサイト‥‥‥‥済まぬ。‥‥‥では、皆の者。また、(しば)しの間。魔王領を留守にする。私のいない間頼む!!」


「「「はっ!!!」」」

ヒスイ、レオンハルト、レイサイトはそう言うと臣下の礼を取る。


「‥‥‥‥よし!帰るか‥‥‥タマキ!!」


「はい!はい!転移門『開門』」


「エスフィール。大丈夫かな?」


「あぁ、行こう!セツナ!ではな、皆!」


「さようなら!皆様!また、何処かでお会いしましょう!ヒスイ!セシリア!長い間旅に付き合ってくれてありがとう!じゃあな!」


「あぁ!!」「「うにゃあ!!」


シュイン!

シュイン!


そして、俺とエスフィールは転移門の中に入って行くのだった。


「‥‥‥‥行っちゃったにゃあ!」


「‥‥‥‥あぁ、行っちまったな!」


「‥‥‥‥わっちも、南に行くにゃあ!黒‥‥ヒスイ!」


「アインズさん‥‥‥今、ヒスイって!」


「また、会いに来るにゃよ!ヒスイ!じゃあなにゃあ!皆にゃあ!‥‥‥‥ヘカテス!!!」


「あぁ、行こう!セシリア!新天地へ!‥‥‥‥サラバだ!魔族の者達よ!!魔王領に栄光を‥‥‥乗れ!セシリア!」


「了解にゃあ!!」

スタンッ!


バサリッ!!!バサリッ!!!


「じゃあにゃあ!ヒスイ!」

「おう!セシリア!!!また、会おうぜ!」


魔王領の快晴の大空に獣族の姫と嵐の鳥が誇り高く飛び立つ。


その姿は美しく、絵画の様な美しい姿だったと


後の『オリエント・メイス』の住民達は語りあう。


そして、『オリエント・メイス』に残るは1人の騎士。


彼は誓う。彼と彼女らと再開する時、自身は更に強くなると。


そして、また、相棒の隣で剣を振るうのだと誓うのだ。


「俺はやるぜ!カミナリ!魔王領の‥‥‥いや、エウロペ大陸の未来の為にな!だから、また会った時には一緒に闘おう!相棒!」


彼はそう言うと天を見上げる。


彼の思い人。セシリア・アインズを見送る為に‥‥‥‥



魔王領編。


今回で魔王領編、無事終了です。


なるべく、短くする予定でしたが話が長くなってしまい申し訳ありませんでした。


最後までお読み頂きありがとうございました。

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