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最終決戦でしたが何故か魔王と一緒に元の世界に帰還しました   作者: 雷電
魔法世界・アリーナ編 君の選択を信じている
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再終決戦 ROUND3 朝来のレイサイト

15年前『オリエント・メイス』隠し軍事演習場


(レイサイト副官。この子が魔王カシア様の推薦で入隊したヒスイ君です)


(‥‥‥‥エスフィール補佐官。まだ子供ではないですか?こんな子を戦場に行かせるなど‥‥‥)


(そんな事はどうでもいいから立ち合ってくれ!おっさん!これからは1分、1秒が勿体ねえ!俺はさっさと強くなって!親父に‥‥‥カシアの親父の役にたちてえんだよ!)


(何?カシア様の役にだと?何を生意気な事を言ってんだ!お前はまだ小さき子供で‥‥‥‥)


(そっちが来ないならこっちから始めるぜ!夜暁流‥‥‥『一の型・百鬼夜行』)


(何?夜暁流だと?!それはもう失われた神代の時代の三つ目の流派だぞ!子供!!)


(子供じゃねえ!ヒスイ!夜霧のヒスイだぜえ!俺はよう!レイサイトのおっさん!!)


(ぬ?生意気な小僧だ!朝来流『朝切り』)


ドガン!!!



現代『魔王城・闘技場』


「まさか、レオンハルトに圧勝とはな!スゲーぜ!アインズさんはよう!なあ、カミナリ!」


「あぁ、あれが神気と魔力の本当の複合技か。俺のとはまるで特性が違う。最後の滞在の日で良いものが見れたよ。ありがとう。セシリア」


『観客席』


「三騎士の1人『晴暁のレオンハルト』様が倒されるなんて‥‥‥‥」


「あれが『セルビア』を救った英雄拳王の力か‥‥‥‥」


「レオ様の身体があんな風になるなんてヤバイわ」


観客席ではセシリアの勝利にどよめきが走っているようだ。

それ程、迄に魔王領・三騎士の敗北は魔族にとって衝撃的だたのだろう。


「で、では!気を取り直しまして第2試合を始めます。選手は前へ!!」


「勝つんにゃぞ!黒騎士!わっちみたいににゃあ」


「おう!任せとけよ!アインズさん!行ってくるぜ!カミナリ!」


「‥‥‥‥レイさんには、レイサイト将軍には十分気をつけろよ。ヒスイ!あの人は魔王領の‥‥‥‥」


「わーてるぜ!生きる伝説『魔竜殺し』のレイサイトだからな!‥‥‥‥行ってくる!」


ヒスイはそう言うと闘技場・中央へと向かって行った。


「にゃあ、にゃあ」


「なんだ?セシリア」


「『魔竜殺し』って何にゃあ?二人共。神妙(しんみょう)な顔になっちゃってにゃあ~」


「あぁ、それか、レイさんは‥‥‥レイサイト将軍は遥か昔、『死の大地』の魔竜を単独で討伐しているだよ。剣一本でな。そして、『死の大地』から生還した凄い人なんだ」


『魔王側控え場』


「では、魔王様。行って参りましす」


「う、うむ!頑張って来てくれ。レイサイト将軍‥‥‥‥レオは大丈夫だろうか?私も医務室迄、行って‥‥‥‥」


「‥‥‥‥魔王様。レオンハルトは大丈夫ですぞ。某の弟子の中であの子は一番身体が頑丈ですからな。では、行って参ります」


「あ、あぁ、頑張ってくれ!レイサイト!」


「はっ!」


『闘技場・中央』


「それでは両者共に準備はよろしいでしょうか?」


「おおう!」


「いつでも!構わん!」


「では‥‥‥‥始め!」


「行くぞ!レイサイトのおっさん!夜暁・黒炎術・『一の型・百鬼夜行・炎』」


ヒスイの闇霧から赤黒い黒炎が表れる。


「夜暁流を発展させたのか?ヒスイ。ならば!‥‥‥‥朝来・水青術・『一の型・青天霹靂(せいてんへきれき)』」


レイサイトの剣に青じろい水の魔力が帯びていく。


「当然の様に魔力複合をやってくるかよ!おっさん!」


「それが剣術の師匠である。某に対する態度か?馬鹿者!来い!教育し直してやる!ヒスイ」


「あぁ、行くぜ!お師匠さんよう!!血祭りだぜ!レイサイト!!」


「フン!」


ガギン!!!



『観客席』


「あれが密かには存在したとされるされていた。『夜霧のヒスイ』か‥‥‥‥‥」


「結構な!美男子じゃない?それにあれは闇魔法に‥‥‥何で赤黒のかしらね?」


「初代‥‥‥『夜』か」


観客達がヒスイについての感想を述べている。


「凄いな!ヒスイの奴。昔、あれだけ暴れてたくせに。情報が魔族の人達に殆ど漏れていないのか」


「それがどうかしたのかにゃあ?それが凄いことにゃのか?セツニャ」


「いや、君。ヒスイの奴が俺達と闘った時なんて。戦場の地形そのものを変えてた時だってあるだろう?そんな事する奴を魔族の殆どの人が知らないなんておかしな話じゃないか。よっぽど魔王領の国の機密組織が優秀じゃなきゃあ隠し通せないことだぞ」


「へ~!それはビックリにゃあ~!モグモグモグモグ」


「おい!自分の試合が終わったとんに用意されていたお菓子を食い始めるな!サーシャといいお前達は何で食ってばっかりなんだ!」



『闘技場・中央』


「おら!!昔より剣が重くなってんな!レイサイトのおっさん!!」


「‥‥‥‥そう言うお前は剣がかるいが?‥‥‥スパンイグ山脈、ラインバレル、カマの街での闘いときて最後に某との決闘か‥‥‥‥これが報告書通りなら。先ほどの拳王姫殿とは違い。お主は闘い通しの日々を送って来たことになるな?ヒスイ」


「‥‥‥‥それがどうかしたかよ?レイサイト!!」


「連戦に次ぐ。連戦。今、某と闘っている時点で限界に近づいているのではないか?ヒスイよ!初撃の打ち合いでのこの軽さ!棄権しろ!ヒスイ!!『朝来・水月の刃』」


「‥‥‥‥(相変わらずの観察眼だぜ!()だがな!男には引けねえ場面って奴が必ずあるだよ!おっさん!!!『夜暁・炎黒の刃』」


「おおおお!!!複合魔法は覚えたてか?ヒスイ!!魔力が安定しておらんなぞ!!小僧!!!『水輪』」


「黙りな!老兵!!『炎輪』」


水の円刃(えんじん)と炎の円刃(えんじん)が幾重にもぶつかり合う。

その衝撃で闘技場内に水蒸気が発生した。


「何も見えないにゃあ!」


「これが魔王領の半分の地を任される騎士。レイサイト将軍の力か。とんでもないな、流石、魔王領を何十年も渡って。人族からの進行を守り抜いた事だけはあるな。あの人がいる事で、ガリア帝国は軍の派遣を諦めて。俺達のパーティーを魔王領に少数精鋭で送り込むことに変えたくらいだしな」


「にゃにい?わっちらが昔、ここに来たのはあのおっさんのせいにゃのかにゃあ?」


「あぁ、そうだよ。つうか昔、教えたろう。覚えてないのか?」


「‥‥‥忘れちゃったにゃあ!そんな、昔の事。モグモグモグモグ」


「また食うのかよ!よく太んないな」



ドオオオオン!!!


「何にゃあ?」


「また、轟音かよ!」



『闘技場・中央』


「‥‥‥‥‥ハハハハ!!すげえな!開眼した朝頼流はよう!ラインバレルで見た。神代の朝来流とは全然違うぜ!」


「神代は神代の朝来流がある。現代には現代の朝来流が存在するのだ。ヒスイ!剣術は文化なり。その歴史の中で最も崇高な剣術が育まれ、育てられる。優劣は無い。全ては自身の技量のみだ!!『水朝の舞』」


「そうかよ!流石、現、朝頼流の頂点だな!言うことが違うぜ!おっさん!!『炎夜の舞』」



「「『戦頼(せんらい)』」」

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