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再終決戦 ROUND1 拳王姫対晴墝流

『魔王城・闘技場』


魔王城・闘技場の観客席は『オリエント・メイス』に住まう住人達で満員御礼だった。


ガヤガヤガヤガヤ


「‥‥‥‥凄い数だな!ヒスイ。まるでお祭りだな」


「行方不明だった魔王様は見つかり!そのお供には、担い手様とこのヒスイ様だぜ!そして、―女神―アインズさんも入るしな!」


自分で自分の事を様って言うな。そしてセシリアは―女神―ではない、アホのネコだ。


「オマケに七原龍か?!の1人の神様まで連れてきたんだ。一目だけでも俺達を(おが)もうとオリエント・メイス周辺から嫌でも人が集まってくるだろうよ!」


「成る程。そして、ほら、出番だぞ!英雄拳王セシリア様!先方は頼んだぞ!」


「‥‥‥にゃんでわっちが先方何にゃあ?」


「レオさん。きってのお願いだ。あのメスネコを倒したいから。『私とカードを組んどいてね!ナルカミ君』。お願いだそうだ!良かったな。人気者で」


「誰が人気者にゃあ!あっちに入るあの女の目を見てみるにゃあ。わっちを倒そうと鬼の形相をしているのにゃあ」


「気をつけて闘えよ!アインズさん!レオンハルトは『昼』の名を冠する騎士。数百万入る。晴墝(せいきょう)流の一番の使い手だからな!性格はあれだが!」


「わ、分かったにゃあ。気をつけて行ってくるにゃ‥‥‥」


「そんな、ビビってる貴女にこの武器を贈呈(ぞうてい)。ほれ、セシリア!ついでにヒスイも闇霧のメンテナンスと新しい機能付けといたから渡しとくぞ」


俺はそう言うと二人に新たな魔道具と新しい武器を渡したのだった。


「にゃあ?何なゃあ?これ?グローブかにゃあ?」


「『属性の手袋(エレメント・グローブ)』だ!『神気』か『魔力』どちらかの属性を送り込めば。威力と効果範囲を上げてくれるぞ。今後のセシリアの旅で上手く使ってくれ。後は、収納魔道具とか便利アイテム諸々(もろもろ)だな」


「‥‥‥‥せつにゃ。おにゃえ‥‥‥‥」


セシリアは渡したグローブを見つめながら。何か言おうとしていたが。


「担い手様チームの先方の方!早く、ご入場願いまーす!」


闘技場全体にアナウンスがながらた。


「うわぁにゃあ!行ってくるにゃあ!二人共」


「あぁ!」「気をつけて闘えよ!アインズさん」


俺達はセシリアに手を振りながら送り出した。


「‥‥‥‥親子みたいなもんか?!カミナリ!」


ヒスイが落ち着いた声で俺に質問してくる。


「‥‥‥‥まぁ、そんなもんだな。セシリアとは、なんだかんだ。一番長く旅を共にした中になっちまったしな。今後のアイツの事も心配にはなるさ。それにヒスイの事もな」


「俺だと?!」


「あぁ、俺が居なくなった後、セシリアと上手くやるだぞ。ヒスイ!応援してるからな」


「‥‥‥‥おお、やっぱり。気づいてやがったか!分からねえように。表情には出さなかったんだがな」


いや、表情に出まくりだったよ。


「そうかそうか、まぁ、君達の仲かが良くなる様に願っているよ」


「おお!ありがとうよ!カミナリ!」



『闘技場内』

ガヤガヤガヤガヤ

ガヤガヤガヤガヤ


「‥‥‥いっぱい、観客が入るにゃあ」


「オリエント・メイスの民は娯楽に飢えていますから‥‥‥私は晴墝の名を受け継ぎし者。レオンハルト・プレインズです。以前は、大変お見苦しい所を見せてしまい。申し訳ありませんでした。英雄拳王セシリア殿」


「いや、わっちはそんな、たいそうなネコじゃにゃくて‥‥‥」


「またまた、ご謙遜(けんそん)を貴女の『セルビア』でのご活躍はこの魔王領にまで轟いていますよ」


「いやー!だからにゃあ!」


ドーン!


「私語はそこまで。両者共に準備万端ですね!」


「はい!」


「うにゃあ?いや、心残り準備がにゃあ‥‥‥」


「三試合の間。先にニ勝したチームの勝ちとします。では‥‥‥‥試合開始!!!」


バーン!っと闘技場。全体を鳴らす銅鑼(ドラ)の音が鳴り響いた。


「行きます!拳王姫殿。晴墝流‥‥‥『一の型・昼虎(ヒルドラ)』」


レオンハルトが持つ青色の剣『ブルーエルガ』の剣先から円周の魔方陣がレオンハルトの真上に表れ。その中から一匹の青白い霊獣。『ブルホワルトタイガー』が現れた。


「ウオオオオ!!ガルルルル!」


「れ、霊獣かあれ?それも‥‥‥‥『幻獣の楽園』の奥地にしかいないと言われる。『ブルホワルトタイガー』じゃいか!」


俺がそう言いながら驚いていると。


「レオンハルトが使う流派。晴墝流の特徴はな!カミナリ!アイツらの剣術と眷属である霊獣を自在に操って闘うんた!そんな奴らを『剣霊獣師(けんれいじゅうし)』とも言うんだぜ!」


「剣霊獣師?聞いた事が無いぞ。そんな剣術流派なんて‥‥‥‥」


「そりゃあ、そうだ!剣霊獣師は魔王領の機密部隊だからな!奴等は裏で動くのさ!戦争や外交の時とかにな!そして、剣霊獣師の筆頭戦力が。今、アインズさんと闘っている!レオンハルトなんだぜ!」


ヒスイはそう言うと闘技場に入る、セシリアとレオさんを見つめるのだった。


闘技場・中央


「うにゃあ~!強そうな奴が出てきたのにゃあ~!怖いにゃあ!」


「ピヨピヨピヨピヨ!(私が手伝ってやるか?)」


「‥‥‥まだ、いいにゃあ。ピンチになったらよろしくにゃあ!!!風魔法『今風一閃(まふういっせん)』」


「なっ?いきなり、風魔法の最上位技を繰り出しますか!ヒルド!!お願い!!晴墝流『ニの型・霊獣牙』」


「ガルルルル!ウオオオオ!!」


レオンハルトは己の剣『ブルーエルガー』から青白状の魔力を放出した。その魔力をヒルドは飲み込む。

するとヒルドの鋭利な牙が魔力を()び始めたのだった。


「行って!ヒルド!!」


「ゴオオオオ!!!」


「「『ホワイトファング!!!』」」


1人の魔族と霊獣の力が折り重なり。一つの大きな白き狼牙(ろうが)と成り。セシリアに向かって放たれたのだった。



X(旧Twitter)にて魔術院生徒。ラニーのイメージイラストを掲載しました。

https://x.com/eCbaSFrv6a8uLUq?t=L3MyEXmFwx2OR7drkUdrqg&s

こちらから。閲覧頂けます。


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私は単純なのですみません。


本日もありがとうございました。

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