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死殱決戦・死神・ゼロ No.10 大アルカナ

「‥‥‥‥まるで剣の流星だな!ミカエル」


俺は目の前に降り注ぐ剣の雨を見て。そんな感想を漏らす、この世の終わりの様な闘いが繰り広げられている。


(これが魔法世界アリーナを支えてきた神の力ですか?‥‥‥‥最早もはや、天変地異では?)


「あぁ、それを完璧に防いでる『死神』も以上だが。あれは多分」


(神明魔法の恩恵が大きいですね。あの『死神』は土地、知名度、武器、逸話、全てを味方に着けていますから)


「そんな状態の奴と互角にやりあえるのが!神様ってやつなのか‥‥‥‥」


『魔王領・天空』


「ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!良い!良いぞ!想像以上だ『死神』!良く耐えておるよ!ハハハハハハハハハ!!」


シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!


「‥‥‥魔王領の民に刃を向けたな‥‥‥神で有ろう殺す‥‥‥‥‥同じあの方に使えていようともな‥‥‥‥」


「新参者が良く吠える!たかだか神代から活躍した者の分際で身の程をわきまえないから、このような状況に陥るのだ。『死神』。新しき主に近づくからな。ジュラララララララララ!!」


「‥‥‥‥神罰と言うやつか?‥‥‥‥では私は貴様に死の罰を与えるとしよう‥‥‥『大アルカナ』‥‥‥‥起動‥‥‥‥正位置の転換を‥‥‥『死の予兆』」


‥‥‥‥‥‥ザシュン!!


「ジュラララ」

ザシュン!‥‥‥‥‥‥


「ジュラ‥‥ラ‥‥」ザグリ!


「‥‥‥まず一匹目‥‥‥‥」


『死の舞踏サン・サークス』内


俺は天空で起きた。ある出来事に戦慄した。どのような技を使ったのか分からないが、『死神』の放った奇妙な技で七原龍‥‥‥‥八岐大蛇の八つある首の一つが跳ねられたのである。


「‥‥‥‥ミカエル!今、何が起きたか理解できるか?」


(八岐大蛇の首の一つが落とされました。主様)


ミカエルはいつも通りの口調で淡々と説明してくれた。


「あぁ、やっぱり。そうなのか! 俺の目の前で今、神の首が飛んだのか‥‥‥‥信じられないよ。全く」


「あの『死神』が何か魔力とは違う力を使ったんではないでしょうか?」


「魔力とは違う力?‥‥‥‥まさか?!」


『魔王領・天空』


「‥‥‥よもや!こんな、天空にまで『死の舞踏(サン・サークス)』を展開することになるとはな。‥‥‥‥なぁ?大蛇よ‥‥‥‥」


ザシュン!ザシュン!ザシュン!ザシュン!ザシュン!ザシュン!


『死神』がそう言い終わった瞬間。八岐大蛇の首が新たに六つ。刈られる事になった。


「あ、あああああああああああ!!!!我の首達ガアアアアア!!!貴様!!!!!」


「‥‥‥‥残り一つだ!八岐大蛇よ!‥‥‥さぁ、一緒に来てもらうぞ‥‥‥『無闇(むや)』へ!さすれば私は天界に行き。エキドナへの誓いを果たせるのでな‥‥‥‥」


「天界だと?あの様な‥‥場所。いつでも行けるではないか?‥‥‥‥」


「‥‥‥貴様ら神々ならな!だが、私は『死神』だ!貴様らとは違うのだ。それも分からぬとはな!だから、神々と言う奴等は傲慢で嫌いなのだよ!昔からな‥‥‥‥その神の一角を『ラグナログ《神々の黄昏》』に入れようとするとは、『代理人』も狂人の様な奴だ。‥‥‥‥‥なぁ、八岐大蛇よ!」


「何を勝った気でいるつもりだ?『死神』!闘いはまだ、終わっておらぬ」


「‥‥‥いや、終わりだ!この『大アルカナ』の権能の前では如何いかなる神々も無力とかすのだ‥‥‥」


「‥‥‥‥ほう?ならば神で無ければ防げると?」


「‥‥‥‥?‥‥‥貴様は何をおかしな事を言って入るんだ?八岐大蛇よ‥‥‥‥」


「我はな!『死神』。時々、下界の様子を眺める時があるのだ」


八岐大蛇は七つの首から大量の血飛沫(ちしぶき)を上げながら。『死神』に話しかける。


「‥‥‥‥貴様はこの状況を理解しているのか?八岐大蛇よ!貴様はもう私と共に来る以外。助かる方法等‥‥‥‥」


「黙って聴け。そして、その眺めは、人化で時の権力者になったり。神具で呪物になったりと色々な物に乗り写ったりしたものだ」


「‥‥‥‥貴様!今なんと言った?‥‥‥人だと?」


「気づいたか?だが、もう手遅れだ!‥‥‥神話魔法‥‥‥」


「‥‥よせ!やめろ!!貴様!!!!」


「‥‥‥神人・転機・神化」


八岐大蛇がそれを唱えた瞬間。八岐大蛇の身体の全身が黒光こくこうに光輝き。一つの人の形へと変貌していった。


「さぁ、最後の死合しあいといこうぞ!『死神』!殺してやろうぞ!」


弘文帝こうぶんてい・八岐大蛇』擬人神化・発現

捕捉です。


『ここに入ってくれ』のお話での八岐大蛇の変身発言について回収しました。


『弘文帝』は安徳天皇の別名で。この方は一説では八岐大蛇の生まれ変わりだという説が歴史記録に残されています。

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