死殱決戦・死神・ゼロ No.9 神話と神明
『エウロペ大陸全土』
「「「「「「「「ジュラララララララララジャララララララララジュラララララジャララララララララ!!!!!!!!!!!」」」」」」」」
その雄叫びはエウロペ大陸中に響き渡った。
帝都オリエント・メイス『魔王城』
「魔王代理様!スパイング山脈に現れた八首の龍が現れました!!」
「魔王領の地にですか‥‥‥報告感謝します」
「魔王代理様!カマの街に派遣する先遣隊の準備が整いました。いつでも出立できます」
「ありがとうございます。レオンハルト将軍。カマの街へ向かって頂けますか?」
『晴暁のレオンハルト』
「はっ!エスフィール皇」
「いきなり強大な魔力を持った者が現れ。その次は空中に大規模魔力災害が二度続くなんて‥‥‥‥この魔王領でいったい何が起こっているというのでしょう‥‥‥‥‥カシア様。貴方がいらっしゃって頂ければ‥‥‥」
『カマの街』鎌職人の工房・カマーカーニバル
「ス、スパイング山脈の大蛇がなんでこんな街に?」
「いや、そんな、事よりも魔王城へと早く逃げねば!」
「だが先ほどからの大規模災害は起これど。上空だけにしか爆発が起きないのは不自然過ぎないか?」
「それを言ったら最初からだろうが!いきなり、髑髏状の空間が現れたと思ったら。街中の鎌が宙に浮いたんだぜ」
「貴様ら!!そんな所で喋ってないで早く避難しろ!!急げ馬鹿者共!!」
「「「は、はい!すみません。親方!!!」」」
崩壊寸前の『死の舞踏』内
「‥‥‥七原龍・神龍か‥‥‥七聖―女神―と同等の存在が現れるとは‥‥‥‥‥」
「怖じ気づいたか?『死神』?」
「‥‥‥‥的が大きくなり。助かった所だ‥‥‥‥大蛇よ‥‥私と来てもらうぞ。‥‥‥貴様をラグナログの一員にするとの事だ‥‥‥‥そうすれば俺の役目は全て終わる‥‥‥‥」
「ラグナログだと?‥‥‥以前にも似たよう事を言われたが。まさかあの呪術者の仲間か?」
「‥‥‥さぁな‥‥‥私を倒して吐かせてみたらどうだ?『大蛇』よ‥‥‥‥‥」
「良かろう!殺してやろう!魔族の英雄!『蛇石』」
「‥‥‥‥次のNo.13についてもらうぞ。『蜻蛉』」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!
シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!
『大蛇』と『死神』が闘い始めた。俺はそれを少し離れた所で見ている。『死神』の『死神の死刑鎌』から身動き取れなくなった後。簡易転移で直ぐ近くに移動した。
(主様。動けますか?)
「あぁ、動けるよ!ミカエル。あの『死神』の神明・回帰の技は対象者の動作を数秒奪う様だったが。今は普通に動けるよ様だ」
(アハハ!それは良かったですが‥‥‥‥あの大蛇の暴走はどうする気ですか?主様ならさっきの『死神』の攻撃を『神気』ですか?それで躱せたのでは?)
「確かに躱せたが‥‥‥‥さっきの大蛇の判断は正しかったよ。この闘いはまだ終わりそうにないから体力の温存に繋がったよ」
(それなら良かったです。‥‥‥これからどう動きます?)
「あの二人の闘いが終わろうした瞬間。『炎天の太刀』で止めをさそう‥‥‥」
(アハハ!了解!主様!)
卑怯者と言われようと。俺はどんな手を使ってでも生き残りたいのだ。仲間と共に生き残りたい。仲間を守る事を最優先にしたい。そして、そうやって今までアリーナの世界を生き抜いてきたのだから。
『死神と大蛇』の闘い
「シャアアアアアア!!どうした?『死神』!!!神話魔法『八甕』」
大蛇は八つ蛇を召喚し『死神』に向けて蛇達を放つ。
「‥‥‥‥『列島・大陸』の大蛇か‥‥‥『断頭鎌』」
空中から幾つもの大鎌が再び落ちてくる。
「ギャアア!!」「シュルルル!!」「オルルルル!!」「シャアア!!」
蛇達は『死神』の鎌に絡みつき鎌の動きを止め。大鎌に身体を切断されるが、切断された瞬間に蛇達の身体は復元していく。
「‥‥‥‥眷属でこの神格とは‥‥‥‥これが『僧侶』を倒した七原龍の力か‥‥‥‥」
「怖じ気づいたか?新しき主とあの友人との闘いでだいぶ、疲弊しているようだな。貴様」
「‥‥‥‥途中から出てきた者がよくも偉そうに言えるな‥‥‥蛇よ‥‥‥」
「‥‥‥‥神話魔法・◯◯・回帰『天叢雲剣・八俣遠呂智』」
八岐大蛇の身体が肥大化していく。
魔王領の夜の大空に数十キロに及ぶ。神話の神龍が本来の姿を取り戻す。
「‥‥‥‥‥魔王領を滅ぼすきか?‥‥‥‥貴様‥‥‥」
「新しき主がこの地を無事に去れれば。我は名酒を飲めるからな!ジュラララララララ!!」
「‥‥‥‥アリーナの神の一柱がそんな事を言うとは‥‥‥‥クズが‥‥‥‥」
「それが神というものだ!『死神』!!!『蛇韓鋤之剣』」
天空から夥しい数の剣が降って来る。
「防いで魅せろ!うつくしくな!『死神』!!!アハハハハハハハハハハハ!!」
「‥‥‥‥‥貴様!!!!!!!神明・回帰『第四幕・魔王領天守円』」
『死神』は大蛇の無慈悲な殺戮の雨を防ぐ為。大技を展開したのだった。




