死殱決戦・死神・ゼロ No.8 二つの神煌刀
『死神の舞踏』
「『炎・双聖』!!!」
ガキン!
「‥‥‥‥『円武鎌』‥‥」
シャキン!シャキン!
「あんたの魔力は底無しかよ!!」
キイーン!
「‥‥‥魔術師と思って刃を交えれば剣術も一線級とはな‥‥‥貴様、万能型の魔法剣士か‥‥‥」
「さぁね、俺は冒険者だったんでね。何でも覚えさせられ。何でもやってきただけだ。そのおかげて魔王領の疫病や飢饉問題を解決に導けた」
ガキン!
「‥‥‥疫病‥‥飢饉‥‥‥まさか貴様があの魔王領を救った。救国の担い手なのか?‥‥‥」
「救国の担い手か‥‥‥懐かしい呼ばれ方だな。」
「‥‥‥‥そうか貴様が‥‥‥我が魔族を救った者とは‥‥‥‥」
『死神』は何か感動したのか。涙を流し始めた。その間にも俺と『死神』の激しい双剣と鎌の打ち合いは続いている。
シャキン!ガキン!
「俺からも一つ質問だ。『死神』」
「‥‥‥なんだ。担い手の少年!‥‥‥」
「担い手の少年?‥‥‥‥まぁ、いいか。『死神』‥‥‥‥俺の元々いた地球での死神は『最高神に仕える農夫』だそうだ。そして、俺が魔術院で習った魔王領の歴史での初代魔王の偉業は神摩竜戦争だけのものじゃない。不毛の土地だったこの地。魔王領を人の住める大地へと耕したという」
ガキン!
「‥‥‥‥‥‥‥‥少年よ‥‥」
「お前の本当の主人はそのラグナログとか言う奴等じゃ無く。創造神‥‥‥」
「‥‥‥‥喋りすぎだな‥‥‥『第三曲・創世狂乱舞』」
シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!
大鎌の真空刃が俺の方向に向かって来る。
「その沈黙が答えを導いてんだよ!ゼロ・ブレインズ!!!ミカエル!!切り替えるぞ!!一太刀になってくれ!」
「アハハ!ハイ!主様!!神煌・変名『炎天使刀』」
「‥‥‥まだ能力を隠し持っているか‥‥‥」
「大蛇。起きてくれ!!報酬は名酒だ!頼む!」
俺は腰にあった。『天叢雲剣』を掴む。
(名酒!‥‥‥‥了解した。新しき主よ。我を及び下さい)
「あぁ、神煌・解放『天叢雲剣』!!!」
「‥‥‥‥天使と神を両手に抱くか。少年‥‥‥‥」
「‥‥‥神煌刀・『炎天使刀』・神煌剣士・『草薙剣》」
「‥‥‥それがどうした!私はゼロ・ブレインズ!‥‥‥神や天使になど遅れは取らない‥‥‥‥『断罪鎌・断頭』」
エウロペ大陸の夜の大空からギロチンの様な大きな大鎌が俺に向かって降って来る。
「同じてを何度も、何度も!しつこいぞ!『死神』!『炎聖曲』『草剣斬》」
流星の様に降り注ぐ大鎌を『炎聖曲』で防ぎ。『死神』に向かっては『草剣斬』を放つ。
「‥‥‥‥『断頭』は天使に防がせ。私に大蛇をぶつけるか‥‥‥少年‥‥‥だかな‥‥‥それだけでは届かぬよ‥‥‥『束縛鎌』」
「なっ?!身体が動かない?!」
『死神』がそう唱えた瞬間。俺の身体が動かなくなった。
「‥‥‥‥少年はこの『死の舞踏』に長いし過ぎたようだな‥‥‥終わりだ‥‥‥神明・回帰・奥義『死神の死刑鎌』」
(新しき主!)(主様!!)
両手の二人が俺に向かって話しかけてくる。
「さらばだ!救いの者に成り得そうだった者よ!『死刑執行』」
シュルルルルルル!
無慈悲にも落ちてくる大鎌のギロチン。
俺はその無慈悲に落ちてくるギロチンを見つめるしかなかったが。
「名酒と主の命はやらぬよ!『死神』たやらよ!神話・回帰『七原龍・八岐大蛇』」
「‥‥‥‥このタイミングで、現れるのか?『大蛇』よ‥‥‥‥‥」
「シャアアアアアア!!!」「オオオオオオ!!!」「シュルルルルルル!!」「ガアアアアア!!!」「アアアアアアア!!」「ズズズズズズ!!」「ジジジジジ!!」「ヂャララララ!!」
「「「「「「「「覚悟せよ!『死神』!新しき主に手を出した事。後悔させてやろう!ジャララララララララ!!!!!!!」」」」」」」」
「『大蛇』‥‥‥‥!」
『始祖・神集九煌』・七原竜・八岐大蛇降臨




