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死殱決戦・死神・ゼロ No.3 雷魔法と神殺しの体技

「オオオオオオ!」「ウウウウ!!!」「アアアアア!!」


「‥‥‥‥それだけでは足りなかろう?少年よ!‥‥‥‥『輪廻の大鎌』」


シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!


 数多の大鎌が俺の頭上に次々に現れ、振り下ろされる。


「くっ!‥‥‥隙を作らせろよな!!!雷魔道具『雷核玉』+魔力瓶」


 俺は懐に忍ばせていた魔道具を取り出し。頭上の大鎌と目の前のアンデッド達に放り投げた。


「‥‥‥‥何をするきだ?少年」


 『死神』が独り言の様に喋る。


「割れろ!雷魔法+『神気(しんき)(いかづち)』『極神・殺雷霆』」


「無駄だ!この『死神』の臣下達は死霊のアンデッド。そして、頭上に振り下ろされる大鎌は冥界の神々が使いし至高の大鎌。そのような魔法攻撃では防ぐ事は叶わず。死ぬ事に‥‥‥‥」


 『死神』そう言いかけ終わろうとした瞬間。


「アアアアア!!!ゼロ様!!!‥‥‥」「オオオオオオオオ!!!身体が維持できなく‥‥‥‥」「ウウウウウア!!!助けて‥‥‥‥」


 目の前のアンデッド達は朽ち果て‥‥‥


シュンシュンシュンシュンシュンシュンシュンシュン‥‥‥‥‥パキッ!ボキッ!パリーーン!!!


 頭上から堕ちてくる大鎌は激しいヒビが入り。粉々に砕けた。


「なん‥‥‥‥だとっ?!」


 『死神』が驚愕の声を上げる。


「『瞬雷』」シュン!!


 俺は一瞬だけ見せた『死神』の隙を見逃さなかった。


「『神気』雷魔法・『神殺・避雷針』!!!」


 『死神』に向け、幾千にも(およ)雷針(らいしん)の攻撃を喰らわせた。


「グオオオオオオオオオオオオ!!!!!少年!貴様!!!!!」


「お前だ!‥‥‥‥『ライゼの雷玉』!!オマケだ!『死神』!!」


 『ライゼの雷玉』を『死神』に向け投げる。


「オオオ!!‥‥それは‥‥死の‥‥に‥‥生息する‥‥‥雷獣の?」


「あぁ!神代・回帰‥‥‥神気雷法‥‥‥『神殺槍雷(しんさつそうらい)』」


 ‥‥‥本来ならば。神代・回帰で解放した魔法は神代や神話の力を取り戻し。威力、効果、発動する能力までが底上げされる。だが、俺はそれをあえて圧縮した。


 それがこの『神殺槍雷』だ。

この技はすべての力を一本の雷槍に内包(ないほう)した圧縮型魔法。


「砕けろ!雷玉!!」


 『ライゼの雷玉』に向かって『神殺槍雷』を投げつける。


「止めろ!少年!!そんな事をすれば貴様も(ただ)では済まぬ‥‥‥」


「だからどうした?『死神』」


 そして、『死神』を見て澄まし顔をした。


パキン!ピシッ!‥‥‥バリッ!‥‥‥‥バリバリバリバリバリ!!‥‥‥ズズズズズズ!!!ドドドドドドドドドドドド!!!!!!!バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!


 今日、エウロペ歴◯◯◯◯年◯年◯月、奇しくも。初代魔王『ゼロ・ブレインズ』の生誕の日であった。‥‥‥‥『カマ』の街の空の頭上、『死の舞踏(サン=サーンス)』内で、現代時代、最大の魔力災害の記録が観測された。


 エウロペ大陸上空・空の大地『スカイア』 (カマの街上空)


「‥‥‥‥何にゃ?あの黄色い雷の爆発はにゃあ」


「分からぬ‥‥‥‥そんな事よりも。先ずはセツナとヒスイの安否の確認が先じゃ。ヘカテスとやら!私達を早く地上へと下ろして‥‥‥」


「その場合、お前達は確実に死ぬ事になるがいいのか?」


「にゃっ?」「何?」


「ラインバレルとかいったか?あの時だ!お前達、二人があの『死神』に死の魔法を掛けられたのは」


「死の魔法じゃと?お主、さっきも言っておったな」


「‥‥‥‥うにゃあ」


「そうだ!あのウラミとオンネンという者達と闘う事、事態があの『死神』の作戦だったのだ。闘いが一度でも始まり際すれば。呪いの契りは強制的に交わされる」


「もしや、それは以前、セツナが言っていた。エキドナが黙示録の獣に使った手法と同じか?」


「そのエキドナや黙示録の獣とやらはしらないが。まぁ、似たようなものだ。有るものを媒介にその物達に呪いの魔法をかける『死』の魔法。ブレインズは昔からそれらを用意て数多(あまた)の魔神や魔竜を狩り。初代魔王の地位まで上り詰めたのだ」


「媒介を使ってとはいえ、強制的に契約を結ばせるとは。やはり、エキドナと同じかそれ以上の化物なのだな。初代魔王『ゼロ・ブレインズ』は‥‥‥‥」


「あぁ、だから、お前達。二人があのカマの街に一瞬でも戻れば死ぬ事になるのだ。その『死』の魔法が解除されるとすれば、あのブレインズが倒された時。だから、下の闘いが終結するまでこの地で闘いを見守っていろ」


「で、でもにゃあ!!ヘカテス!それじゃあ、あの二人がにゃあ!!!」


「‥‥‥‥分かっているわ。セシリア!‥‥‥‥お前達にしやれる事といえば、このくらいはしてやろう‥‥‥神話・魔法『ユグドラシルの守護鳥』」


「こ、これは?」


 上空に緑色をした巨鳥が現れ。カマの街の上空全体を覆っていく。


「ヘカテス!何をしたのにゃあ?」


「下で繰り広げられている闘いを静観してる者達に我々の存在を見えなくした」


「見えなくじゃと?それはどういう事じゃ?ヘカテス殿」


「言葉通りだ!現魔王よ。お前達はまだまだ、弱い。まだ、他の空間の奴等にお前達の存在を知られる訳にはいかないのだ。理解せよ!」


 ヘカテスは私達の会話を終えると下の様子を確認し始めた。

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