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死殱決戦・死神・ゼロ No.1 死の舞踏

初代魔王生誕の街『カマ』


「ラグナログ・アルカナNo.13だと!?何の事じゃ?」


「さ、さぁ?」


突然現れ、謎の自己紹介をする死神。


「‥‥無駄話は嫌いでね!」


‥シャキン!


「?何も起きにゃいけどにゃあ!」


セシリアがそう言った瞬間。


 ‥‥ズバンッ!

「ウオオオオオオ!!!!受けろ!!闇霧!!!!!!」

ヒスイがセシリアの前に出で闇霧を構えた。そして‥‥‥‥


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!ドガアアアアアアンンンン!!


「なっ?」「‥‥‥‥黒騎士?」


 エスフィールとセシリアは何が起こったのか分からず。困惑し始める。


 間違い。この死神はセルビアの時に闘った。エキドナと同じ。いや、もしかしたらそれ以上に強い!


 俺は死神のあの、さっきの一撃で確信した。


「‥‥‥‥‥あんたの狙いは大蛇なのか?」


 俺は目の前の死神に話しかけた。


「‥‥おぉ、この『自分』のプレッシャーの中で真面(まとも)に話ができる奴が入るとは、流石だ。異世界の少年」


「‥‥‥‥俺の失礼に答えてくれ。死神」


「‥‥‥答えてやってもいいが。まず先に『自分』の質問に答えろ!少年」


「な、何だ?」


「‥‥‥セシリアという少女はこの2人のうちどちらだ?」


 死神はそう言うとエスフィールとセシリアを交互に見る。


「はぁ?何だ!その質問は」


「いいから答えよ!少年。さもなくば!お前を殺そう」


 死神はそう言うと手に持つ大鎌を俺の首筋にそっと下ろした。


「くっ!」


「わ、わっちがセシリアにゃあ!だから、その鎌をセツニャから離すのにゃあ!」


セシリアがそう叫んだ瞬間。


「そうか!ならば、死ね!獣族の少女よ!」


「おい!ちょっと!待て!!!」


シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!シャキン!


ズバンッ!ズバンッ!ズバンッ!ズバンッ!ズバンッ!


「セシリア!!!逃げよ!!」


 エスフィールが大声で叫ぶが時、既に遅し。


ズザザザザザザ!!!


 幾万もの斬激がセシリアの元へと向かっていく。


「直ぐには殺さん!少しずつ傷付け時間をかけてやる。全ては我等が同胞。エキドナの弔いの為に」


「エキドナだと?いや、今はそんな事より。セシリアを逃がさ‥‥‥」


(神話魔法・鳥風来)


 どこからともなく、声が聴こえ。セシリアの前に風の壁が現れ。死神が放った幾万の斬激を全て防いだ。


「‥‥‥‥‥‥己。何者?」


 そう言うと死神の前に現れたのは、全身白色の大きな霊鳥だった。


「‥‥‥‥‥大森林の空の守護鳥『ヘカテス』だ!ブレインズ!」


「‥‥‥‥神話の遺物か‥‥‥今さら何しに現代のステージにのこのこ出てきたのだ?ヘカテスよ!」


 何だ?あの死神とヘカテスは知り合いなのか?


「セシリアに喚ばれてきた。それだけだブレインズ。分かったのなら、さっさと冥界へと帰れ」


「そうは行かぬ。其奴(そやつ)は我等が同胞を殺した。報いを受けさせる」


「ならば、交渉決裂だな!乗れ!セシリア!そこの女!」


「にゃあ!でもにゃあ!」「そ、そうだ!それならばセツナも!」


「良いから!ヘカテスに言われた様にするんだ!二人共!じゃないと君達二人。ここに入ると死ぬぞ!!」


 俺がそう叫ぶと。


「‥‥‥ほう!見抜いていたか!『自分』の呪いがあの二人にかけられている事を‥‥‥‥やるな少年!」


 死神はそう言うと不気味な笑みを浮かべる。


「私達が」「死ぬにゃあ?」


 死神の放ったとてつもないプレッシャーと今、俺が言った言葉のせいでエスフィールとセシリアは混乱している。


「くっ!ヘカテス!!!」


「あぁ、やれ!!カミナリ!!」


「「転移召喚・転覆移動」」


「‥‥‥‥逃がすわけないだろう!『死音』」


「遅いわ!ブレインズ!此方の先ずは勝ちだ!‥‥‥‥そして、去らば!」

ブオン!ブオン!シュン!シュン!‥‥‥‥


 エスフィールとセシリアは俺とヘカテスの転移召喚で別の場所へと飛ばされた。


「間一髪だったか‥‥‥」


「ふんっ!逃げおったか‥‥‥‥まぁ、良い。勘違いであったことも分かったしな‥‥‥」


「勘違いだと?!」


「‥‥‥‥あぁ‥‥‥エキドナを殺した真犯人がようやく分かったのだ」


「真犯人?‥‥‥」


「あぁ、その通りだ!少年!」


 死神はそう言うと俺を見つめてまた語りかける。


「‥‥‥‥真犯人はお前だな?少年。貴様が奴等の同胞を殺した。真犯人なのだろう?‥‥‥さっきの少女。セシリアとか言ったか、今のあの少女ではエキドナに勝てる道理が浮かばぬ」


「‥‥‥‥あぁ、俺がエキドナに止めを差した」


「そうか‥‥‥‥残念だ!見所がある少年よ!‥‥‥‥神明魔法‥‥‥‥『死の舞踏 (サン=サーンス)』」


「神明魔法だと?!それに空にデカイ髑髏のコロシアムか?あれは?」


「我が故郷の民は殺さぬ。被害も出させぬ‥‥‥‥『反転万死(はんてんばんし)』」


 死神がそう唱えた瞬間。地と天がひっくり返えされたような衝撃が俺の脳を直撃した。


「ぐあぁぁ!」


『死の舞踏(サン=サーンス)』内


「ただでは殺さぬぞ!少年、覚悟せよ!全ては同胞。エキドナの為に」

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