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魔法の袋の世界

現在、時刻は夜の20時。


俺はというと神成家の地下にある。俺しか知らない隠し部屋に来ていた。


イタリアンレストランで3人で食事を終え。2人が部屋着に着替えているタイミングで急いで大浴場へ行き。素早く身体を洗いシャワーで汗を流した。


そしてリビングのテーブルに書き置きで「暫く部屋に

籠るから入って来ないように」と書き置きを置いて。


マイルームでもある。地下隠し部屋へと避難したのである。


正直、男1人に対して女の子2人(どっちも可愛い。)と同じ家にずっといるというのは異世界帰りで精神年齢だけ上がっている俺でも結構キツい時がある。


そしてもう1つ。朝の彩音の最後にぼそっと言った発言。


(後で、拷○します。)


上手く聞き取れなかったがあれは多分○問しますと言ったのだろう。


昨夜の記憶が飛んでいるのも。俺が怒らせた女性陣の拷○により記憶が飛んでしまったせいだろう。


彩音の事だ。エスフィールを上手いこと誘導して一緒になって○問してくるだろう。

1番最悪なシナリオは隣に駐屯するようになった寧々さんと芽愛さんが参戦してきて、1対4になることが1番避けたい状況だ。


なので今回活躍するのが地下の隠し部屋だ。

なんとこの部屋の事は俺しか知らない。それに外に通じる隠し通路もある。サービス付き。


俺が数年前に偶然発見して。暇な時にDIYで自分に過ごしやすい空間へと大リメイクしたのを朝の登校する車の中で思い出し。

命からがら。この秘密の部屋へと逃げてきたのである。


最近、自室に毎日の様に誰かしら不法侵入してくるのであちらの部屋は誰も入らないように鍵もかけた。

俺が自室ではなく地下の隠し部屋に入ることを悟らせないためだ。

念のために自室にはトラップと施錠用の魔道具も仕掛けたし。問題ないだろう。



そんなこんなで今夜は久しぶりに1人の時間を楽しむぞと!そう決意したのだ。誰かと入るのは嫌ではないがたまにはこうやって男1人でゆっくりしたい時間も必要なのだ。


保険としてこの秘密の部屋には朝、彩音にも使った。魔道札(マドウフダ)を部屋の隅々に貼って簡易な結界魔法を作った。


あちらにはやたらめったら魔法に詳しいエスフィールがいるので安心できないが。


この秘密の部屋だけはバレるのは不味い。

その為、俺が現在できるだけの魔道具を使い鉄壁の隠れ部屋へとこの秘密の部屋は進化したのだった。


そして現在、俺はアリーナにいた頃に作った。魔道具コレクションを並べ。優雅にジンジャーエールを片手に至福の時を過ごしていた。


「やはりアリーナの魔道具はどれもこれも綺麗で芸術品だな。作った自分で言うのもなんだが本当に上手く作ったもんだ。過去の俺凄いな」


と独り言を言いながら。自信で作った魔道具を手に持ち見上げた。


「まぁ、大半は俺の技術が凄いんじゃなくて、魔法が便利過ぎただけなんだが。」


その時である。


「セツナ~!!ここを開けるのじゃ~!!」


「セツ君、拷問、………お説教のお時間ですよ~!!ですから、ここを素直に開けて下さい。お仕置きの時間です」


部屋に着けてある。盗聴機から音が聴こえた。


エスフィールと彩音の2人で2階にある。俺の部屋へと突撃しようと大声で騒ぎ出したのだった。


「やはり、夜は、俺に何かするつもりだったか。アホめ。そうはいかぬわ。わっはっはっはっはっはっ」


「くっ?何でしょう?今日に限ってこの扉は開かないのですか?いつもなら簡単にピッキングで」


「…………、あやつ。こんなことの為に魔道具で扉を開けなくしておるな。」


おいおい、いつもはピッキングで入ってきたのか?

どうりで毎回。鍵をかけても侵入できるわけだ。だが今日は違うぞ。アホ二人よ。そこに私はいません~。


「あっ彩音お嬢様?!どうされました?こんな時間に大声を出されて?」「彩音様、ユナ様、大丈夫ですか~?!」


上、2人の騒ぎを聞き付けた。お向かいに住む。彩音の専属メイド二人が心配して来たようだった。つうか勝手に入ってきた。家の防犯どうなってるんだ。


「やはりあの二人が少し騒ぐだけで寧々さんと芽愛さんが飛んできたか。つうか、どうやってこんな夜中に家に入ってきたんだ?」


そして


「あっあなた達いったいどうやって家へ入ってきたのですか?」


「いえ、朝、桐生殿に神成家の合鍵を渡されまして。(運動は控えめにお願いしますね。セツナ坊っちゃんも隅に置けないですな。ハッハッハ)っと。それよりも、彩音お嬢様。もしや神成さんが危ない状態なのですか?救急車の手配を?」


「えっええ~?!セツナ様、大丈夫ですかぁ~!!ここを開けて下さい」


「いやセツナのやつめ。彩音に説教(拷○)されると踏んで籠城しておるだけじゃ。あの阿呆め、素直に謝れば良いものを」



俺は疑問に思いつつ魔法の袋をから防音魔法の魔道具を取り出し発動させた。


「これで騒音ともおさらばだ。せいぜい騒ぐといい騒音四人集よ」


そうして静かな時が戻った。その瞬間俺は良いことを思いついた。


「暇なついでに魔法の袋の中でも久しぶりに整理するか。エスフィールとの約束もあるし転移魔法の魔道具がないか調べよう」


そうして俺は、魔法の袋の中を覗き込んだ。


収納している道具の数々を引っ張り出すためである。


その時だった。魔法の袋から掃除機で吸われるがごとく。吸引され。俺の身体は魔法の袋の中へと吸い込まれたのだった。


「セツナ~開けろ~!!」「セツ君、観念して下さい!!」


上のうるさい四人集の声が遠のき、魔法の袋の中へとはいっていくのだった。


‥‥‥‥‥


神成 セツナです。


現在、俺は自身が所有する万能の袋。アリーナの至宝の7つ秘宝でもある。通称『魔法の袋』の中にいます。


(1つの道具に1つの世界が広がっているんだよ我が弟子よ。ふふん。)


アリーナに居た時。師匠でもある大魔術師マーリン先生に幾度も言われたことがある。


魔法の袋もその一つでその中では独自の魔力が循環して無限に広がる空間を要して入るとかなんとか。


まさか。所有者である俺がその中に入るとは全くもって思いも寄らない出来事である。


「しっかしここはどこだ?」


俺は周りを見渡す。見渡す。何もない。


カイジによく使われる。グニャ~空間がそこには広がっていた。


俺もついに債務者の仲間入りか?チンチロに人生をかけるかな。


「あっやっと見つけました。ご主人様?ご主人様ですよね?」


誰もいない空間でいきなり声をかけれた。直ぐ様声のある方へ振り向いた。


「猫?、狸?、狐?」


そこにはちょうど小型犬くらいの小動物がチョコンと座るようにして俺の方を見つめていた。


「だっ誰が猫や狸や狐ですか。ご主人様。うちです。うち。覚えてらっしゃいませんか?」


狐がウルウルと泣きそうな表情でこちらを見てきた。


はて?喋る小動物に知り合いはおらんが。


「はて?喋る小動物に知り合いはおらんが」


「心の声が駄々漏れですよ。ご主人様。もう完璧にお忘れですね。(怒)うちですよ全く。ご主人様の近くにずっといた。頼れる相棒の魔法の袋です」


「頼れるずだ袋?」


「誰がずだ袋ですが、誰が」


さっきから喋るマスコットが怒り口調で俺の顔面にシッポアタックをかましてきた。


「何をする。マスコット」


「誰がマスコットですか。(タマキ)です。アリーナで同じ時をずっと過ごし。ご主人様が、地球に戻ってからも傍らに居たではないですか」


「タマキンか思い出した。久しぶりだな。タマキン」


「誰がタマキンですか」


再び、シッポアタックが顔面に直撃した。


「タマキです。ご主人様がうちに着けてくれた名前じゃないですか」


タマキンにそんな事を言われ頭の中の記憶を思い出していく。タマキン、タマキ、環?!


「もしかしてあれか?勇者パーティーで最初に入ったダンジョンの際置くに行ったときか?魔法の袋を最初に目にした時にノリで着けた名前の?」


「その(タマキ)です。やっと思い出しててくれましたか」


おぉ、あの時か。確かあの時はダンジョンに1人で置き去りにされて迷っている時に隠し部屋を見つけた。その中にアリーナの7つ秘宝とか呼ばれる。魔法の袋を見つけたんだった。その時のノリで腰に着けて。魔法の袋にタマキと名前をつけたんだった。


「でっ?その魔法の袋が何で生き物の姿で俺の前に現れたんだ?」


「ご主人様がなかなか魔法の袋の中を覗いてくれ無いからですよ。うちを認識する条件がうちと目が合うという事なので。ご主人様はいつも手探りで魔道具を探すのでその条件がずっとクリア出来ませんでした」


そんな簡単な条件でこんな愛らしいマスコットに会えたのか。それと出会う条件。緩すぎじゃないか?


普通ならもっとこう心臓を捧げよ的なやつがあるだろうに。


「それでタマキは俺に何の用なんだ」


「えぇそうでした。そうでした。大事なご用件があったのです。ご主人様。エスフィール嬢の願いを叶えてあげるためにアリーナへもう一度行くための転移魔法の魔道具が必要なんですよね?」


「ああ、今からそれを探そうと思ったら。君に袋の中へと吸い込まれたんだ。なんだよ。もしかして転移魔道具はやはり無いのか?」


俺は、少し焦り顔でタマキに詰めよった。


「い、いえ、ご安心下さい。近いです。ご主人様。ちゃんとございますので落ち着いて」


「おお、すまん。すまん」


「全くエスフィール嬢が大好きだからって手に力が入りすぎですよ。ご主人様(笑)」


お前、今なんて言った?(怒)


「お前、今なんて言った?(怒)」


「心の声が、心の声が、また駄々漏れです。ご主人様。苦しい。愛くるしいタマキは現在苦しんでおります。ごめんなさい」


「よし」


怒り狂いタマキを握り潰そうとしてしまった。謝ってきたので手の力を弱めてあげた。


「そ、それにうちは転移魔法の魔道具をご主人様と一緒に探すように女神様から…………ユグドラシル様から仰せつかったのです」


「女神様から?」


「はっはい女神・ユグドラシル様はエスフィール嬢の事をとても心配しておられました。で、ですので一度。故郷のアリーナに帰り。休暇を取らせてあげてほしいと。後、ご主人様にどうかお願いよろしくね。と伝えておいてね。とも言っておりました」


俺の扱い軽くありませんか?女神様。しかし、これは驚いた。女神、ユグドラシル様と言えば世界樹で有名な方ではないか。


それに色々、疑問が出てきた。


「で、何で魔道具のタマキにそのユグドラシル様がそんな大切な指名を授かったんだ?それと何でエスフィールの名前がここで出てくる」


気になった事をタマキへ質問した。


「えーっとですね。うち達、……アリーナでは『7つ秘宝』って言われていますよね」


「あぁ、アリーナにいる時に7つのうち、6個は俺が所持していた。他の奴等に悪用されないように回収してそのうちの4つはこの袋の中にある封印の箱に収納してある。もう1つのエクスカリバーはどっかに消えたな。最後の1つはどこにも見つからんかったな」


「その7つ秘宝のうち達はそれぞれ1対につき、7人の女神様達それぞれにお使いする神獣なんです」


今、衝撃の設定が明らかになった。


「で、ですので後ででも構いません。4個の秘宝の子達もを解放してあげてください。彼らもうちと一緒で動物携帯になれますので」


「……………」


こんな、五月蝿いのが一気に4匹も増える?


「なっなんですか?ご主人様?いきなり黙り込んで」


「まぁ、………覚えてたらな。それより次の質問に答えてくれエスフィールについて」


「はっはい、解放の件よろしくお願いします。それからエスフィール嬢がアリーナで着ていた。鎧は知っていますよね?」


「ん?あぁ、あの厳ついコスプレセットか」


「コス?」


「いいや、こっちの話だ」


「はっはい、あれはですね。ご主人様がずっと探していた。最後の7つの秘宝の1つなんです」


「エスフィールとあって着ているのを見たときから。薄々そうじゃないかと思ってたわ」


「はっ反応が薄い。も、もっと驚く場面ですよ。ここわ」


「いやエスフィールのやつ魔法族で元魔王だろ?絶対そういう至宝だのお宝だの持ってると思ってたんだよ。なるほど通りで見つからないわけだ。魔王様の装備アイテムとは良く考えたもんだな」


そう言って俺は府に落ちた。


「で?その最後の7つ秘宝とエスフィールがどう関わってくるんだ?」


「エスフィール嬢がお持ちの魔道具『武神鎧』ちゃんはユグドラシル様の眷属なんです。ですので武神ちゃんを通じてエスフィール嬢の現状を知った。ユグドラシル様はエスフィール嬢の現在の姿に心を痛めておいででして。


武神鎧ちゃん?嘘だろ。武神とかいう名前が付いてて、女の子なのかよ。


「それで遣えている女神様は違うが武神鎧ちゃんの変わりにタマキがユグドラシル様にお願いされたと。そういう流れか」


「はいそういう流れです。ご主人様」


タマキは軍隊の敬礼の様に背筋を真っ直ぐにして可愛く敬礼した。

話は、まだまだ終わらなそうだ。


俺は現在、自身が所持している。アリーナの7つ秘宝の1つに数えられる。アリーナの世界で崇められ女神達に遣えてとされる神獣事、タマキに女神達の事を問いただしている最中だった。


「タマキちなみになんだけど」


「なんでしょうか?ご主人様」


「そのエスフィール持っている。武神鎧ちゃんはユグドラシルの眷属の神獣なんだよな?」


「その通りです。ご主人様」


「じゃあ、君が使える女神は誰なんだ?」


俺はタマキが遣えている女神が気になり。質問した。


「うちが遣える女神様ですか?うちはアテナ様に遣えおります」


「……………アテナ様か。」


「はい。いつもは気まぐれで短期で怒りっぽい方ですが根はお優しい女神様です」


(貴方はこれからこのアリーナで今日から勇者として旅立つのよ。私の女神アテナの言うことは、絶対です。なっ、無視するなぁこら!)


(勇者、セツナよ。信託を降します。って寝るなセツナ。私の話を聞きなさい。女神よ。私は高貴な女神様なのよ。)


(セツナこれしなさい、セツナ世界の為に、セツナ、セツナ。)


………………女神、アテナって勇者の時。たまに俺の夢に出てきては、俺の睡眠を駄目にしてろくでもない信託を降す。駄目な女神じゃねえか。

俺は思い出したくもない。女神、アテナとのやり取りを思い出した。


「ろくでもない女神じゃねえか」


俺はタマキに向かって思った感想をそのまま言った。


「う、うちがお仕えする。女神様をバカにするのは止めて下さい。あっあれでもうちにとっては大事な大事な昔からお仕えする女神様なんですから」


「いやアテナ様だろ?あの女神たまに俺の夢に出てきたと思ったらろくな事お願いしかしてこなかったぞ」


「そっそれはアテナ様は基本的に聡明な方なのですが少し抜けているところが、ありまして」


「あれで少し抜けているのか?あそこに宝があるから取ってきなさい。行ったら行ったらで何もない。ドラゴンの巣の討伐に行けと言ったら。ドラゴンじゃなくてグールの巣窟だったりと。毎度、アテナ様の信託には困らされたものだが?」


「……………アテナ様はお優しい方です。多少、いいえ。かなり抜けていますが素晴らしい御方です。」


「最初の…………のな間はなんなんだ? タマキも少なからずは思っているんだろう?あの女神はアホな女神だと」


「そっそれは多少ですがそういう考えもあります」


「多少か、………タマキも色々苦労しているんだな」


「はい、かなり」


タマキは昔の女神・アテナの事でも思い出したのか。なんとも言い難い表情で考えにふけり始めた。


(もしかして昔のイヤな事でも思い出したのか?なんか申し訳ない気持ちになってきな)


俺は、場の空気を変える為。転移魔法の魔道具へと話題を変えることにした。


「ところでタマキ、質問なんだが?」


「はっはい、なんでしょうか?ご主人様」


「君がさっき言っていた。転移魔法の魔道具とやらはどこにもあるんだ?」


「えっと、目の前にあります」


「いや、何もないが?」


「いいえ、あります」


「だから、何もないが?」


「ご主人様はバカなんですか?」


「貴様なんだいきなり。タヌキの分際で」


「誰がタヌキですか!タマキです。そうじゃなくてうちが、うち自身が転移魔法の魔道具なんです」


「そんな都合の言い話があるか?タヌキよ」


「だからタマキです。まったく。ご主人様、思い出して下さい。ご主人様は何故、エスフィール嬢とともにこっちの世界へと戻ってこれたんと思いますか?」 


「それはエスフィールと俺の1番の大技がぶつかりあって、次元の裂け目ができて、そこに2人で吸い込まれたからで」


「ブッブゥー、違います。あれは、お二人の大技の魔力を吸収して作り出した転移門(ゲート)なんです」


「なんだって?そんなまさか嘘だろ?」


「本当です。うちの転移門を開くには物凄い魔力量を使います。お二人の魔力を源に地球への転移門を開いてお二人をうちが、アリーナから避難させたんですよ。えっへん。」


「ん?待てよ。避難させたとはどういうことだ?」


「はい実はこの話には色々な方達が関係しているんです。」


タマキはそういうとアリーナから避難させた理由を話し始めた。


俺が転移魔法で地球に戻って来れたのは数人の協力があったからだとタマキの説明で分かった。


その協力者達の事をタマキを説明し始めた。


「最初に、ご主人様を地球へ帰還させてあげる様にうちにお願いしてきたのは他でもない。ウチがお仕えする女神アテナ様と同じく女神ユグドラシル様なんです。それとエスフィール嬢のお母様であるメイ・エスフィール様のお三方が」


「ん?女神様2人はさっきの話で理解できるが。何故、エスフィールママの名前が出でくるんだ?」


「それはですね。お話しするととても長くなるのですが…………」


「ああ、つまりあれか。俺やエスフィールの事が気にくわない人間側の勢力とエスフィールを魔王の座から引きずり下ろしたい少数の魔族が手を組んで俺とエスフィールを抹殺したいから。手を組んで俺達2人の命を狙っている。それを心配した。エスフィールママが―女神―ユグドラシル様とアテナ様に相談した所。俺達2人を地球に避難させる事になった。そんなところか?タマキさん」


「まずどこからした方がいいでしょうか………………って何で?!もう事情を知っているんですか?ご主人様」


「いや、今までの話の流れ的にもそんな感じかなと思って。それに勇者である俺の行動を気に食わない奴等も結構いたしな。エスフィールも魔王に成り立てだって言うし。それを心配したエスフィールママがこっちの世界に、可愛い娘を避難させたかったんじゃないかと思ったんだがそれを当てずっぽうで言ってみたんだけど。まさか当つあたってたのか?」


「まさにその通りです。ご主人様。なんとまるで見てきたかのようです。タマキは感服致します」


タマキがそう言いながら平伏した。


「いや別に。前からの説明と照らし合わせたら普通の人でも思いつくん答えじゃないか?」


「そうなのですね。不思議ですね」


「そうなのですよ。タマキは理解力が低いんですね(笑)」


ドがっとタマキのしっぽアタックが俺の顔面に炸裂した。


「まぁ、うちがわざわざ一から説明しなくても分かってもらえて良かったです。ですからご主人様とエスフィール嬢の最後の戦いで発生するであろう魔力のぶつかり合いを利用してお二人を地球へ転移する役目をウチがそのお三方に(おお)せつかり。この度こちらの世界へとお運びしたのです」


「それでアリーナで俺達が居なくなった後、月日が経ち落ち着いたから。こっちの世界に住む。エスフィールの事が心配で仕方がないユグドラシル様とエスフィールママに頼まれて。今度は逆にエスフィールを一度アリーナへ帰還させるように頼まれたのが今回の話と言うことかな?」


「おぉ、またまた正解です。ご主人様。ご主人様はエスパーみたいです」


「誰がエスパーだよ。全く。だけどアリーナに行くことが出来るのは分かったのは良かったんだが転移魔法を使う大量の魔力はどこから調達するんだ?」


「その問題はもう解決済みです」


「そうなのか?」


「はい。その方法とはですね」


おぉその方法とは?


「その方法はご主人様が地球から帰ってきてから使っていなかった大量の魔力をこのタマキがせっせと気づかれないように全ての魔力を抜き取り。この魔力瓶の中に日夜溜め込んできました。それを使ってアリーナ行きの転移魔法を発動します」


ん?タマキの奴。さらっと飛んでもないことを言わなかったか?


「ん?君。今、俺にバレないように全ての魔力をとか言ったかな?」


「はい、こちらでは魔力を使えませんので。溢れ余る魔力が勿体ないとの事で。こそっと魔力を全て回収するようにとアテナ様に言われまして」


「……………まじか俺の魔力無くなってなかったのか。つうかあの女神。俺にもちゃんと説明しとけよ」


「アテナ様はセツナに説明するときっと。色んな妨害してくるから絶対にバレるなと言われてましたので。すみません」


タマキがシュンとなり俺に謝ってくれた。俺はその姿を見て怒る気にもならなくなった。


「まぁ、俺、自身の魔力が無くなってなかったのが分かっただけでもいいか。それで1ヶ月位俺の魔力を回収したんだろう?どのくらい溜まったんだ」


「はい。えっとだいたいアリーナと地球を軽く100回以上は行き来できる量には貯蔵してます(指パッチン)」


タマキがそう言いながらスカッスカッの指パッチンをするとタマキの後ろから物凄い量の棚がズラリと現れた。そこには数えきれない程の瓶が並べられていた。


「何?これ」


「ご主人様からウチ経由で集めている(現在進行形)魔力を凝縮した魔力瓶です。さすが元勇者様。1日で取れる魔力量が多いこと。多いこと。素晴らしいです。魔法契約でご主人様とウチの魔力パスが繋がっているからできる事ですよ」


タマキはそう感想を述べるとスカッスカッの指パッチンをもう一度ならした。すると魔力瓶が置かれた棚が消えた。(そういえばこの中はコイツの腹の中みたいなものか、そりゃ道具の出し入れも簡単にできるか)


「そりゃあ、どうも。それよりもいつから俺とタマキの魔力パスを繋げる契約が交わされてたんだ?俺、全然知らなかったぞ」


「はい。ご主人様とウチが最初にダンジョンであった。その日の夜にアテナ様が勝手にやってくれました。女神権限で」


「あんのアホ女神めまた余計な事を。いつか報復してやる。でも今回はその余計な事で救われるんだから感謝しておこう。タマキ、アテナ様にもし今度会ったら俺がありがとうって言ってたと伝えてくれないか?後、報復することも」


「はい、必ず伝えておきます」


「ありがとう。まぁ、何はともあれこれでもう一度。アリーナに帰れる目処がたったな。良かった。良かった。これでエスフィールを連れていつでも行けるな」


「はい、いつでも行けます。なんなら今からでも行きますか?」


「いや。まだいいだろ。エスフィールがこっちの生活に慣れた頃を見計らって。その時にでもサプライズでお披露目しよう。だから、その時までは黙っておこう」


「了解です。魔力の回収の方はどうしますか?もう止めます?」


「いや、引き続き吸いとって貯蔵しておいてくれ。後、出来たらでいいから。貯蔵してある魔力を使っていいから時間がある時で、この空間内で魔道札と魔道具が作れたら作っておいてくれないか。出来るかな?」


「はい、それは可能です。この中とアリーナは魔力路が繋がっているので使える魔力さえあれば製作可能です。ただ外では余り効力が落ちてしまいます。女神様達の力も地球では干渉できませんので。仕方のないことですが」


ん?今、タマキの口から物凄い大事な話がされたような。


「ん?女神様達の力も地球に干渉できないとは?」


「えっとですね。地球の遥か昔、古の時代の頃はまだ地球にも魔力はそこらじゅうに満ちていたんですが時代と共に魔力が薄まっていき。現在の地球では『禁断の地』以外では魔力が無いため。いくら女神様達と言えども地球への干渉は全くと言って言い程に干渉できません。できたとしたら夢や生死の境目の時ぐらいしか干渉する術がないですね」


「ほうほう。なるほど。それは結構良いことを聞けた。タマキありがとう。お礼に君には、俺がさっきまで部屋で食べていた裂きイカをあげよう」


「わぁ、ありがとうございます。頂きます」


俺はズボンのポケットに入れていた裂きイカを袋後とタマキに渡した。渡した瞬間。裂きイカに食らいつき貪り食い始めた。


「ふぅ、色々話し合って疲れたな。一度、外へ出ても大丈夫かな?追加の裂きイカも待ってきたいし」


「つ、追加の裂きイカ!!!畏まりました。今すぐ外へと繋がるゲートを開きますので裂きイカの追加よろしくお願いします」


タマキは裂きイカを相当気に入ったみたいだ。それからすぐにゲートが現れ、俺は元の秘密の部屋へと戻ってきた。


「おっと。今の時刻は…………20分位しか経ってない。タマキの中の異空間に居た時間が体感では2時間位いたと思ったが現実と異空間では進む時間が変わるみたいだな。フムフムなるほど」


まぁ、袋の中では色々あったがとりあえず。もう一度アリーナへ行く目処もたったし。残りの自分の時間を楽しむため。テーブルにある。チータラとジンジャーエールを片手に1人の時間を夜遅くまで楽しみ。その日の夜は更けて行った。



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