魔王エスフィール対朝来のウラミ No.3 魔王様の闇魔法
神代末期・神魔竜戦争後
『魔王城・会議場』
(では、ゼロ様!我々がこのまま地上に残ると人族の者達。ガリア帝国や魔法中央国が我々を断罪するということですか?)
(‥‥‥シャキン!‥‥‥あぁ、そうだ!ウラミ)
(そ、そのような、世迷い言を誰が信じるのですか?それに、人族とは、神魔竜戦争時にはあれ程助け合っていたではないですか?)
(人族を安易に信用するな。ウラミよ!奴らは狡猾。平和になれば。必ず、このエウロペ大陸の中心部に位置する魔王領を欲するに決まっている)
(で、ですが!)
(それにだ!‥‥シャキン‥‥‥シャキン‥‥この話は盟友であるオーディンと霊王に聞いたことだ)
(オーディン殿と霊王殿ですか‥‥‥‥‥)
(あいつらも一国の主。人族の危険性や狡猾さはよく分かっているのだ。だから、魔王領の魔王である自分に忠告してくれたのだよ)
(‥‥‥‥その為にゼロ様と腹心である。俺とオンネンとで冥界に行き。人族の動向を監視すると?)
(あぁ、その通りだ。そして、もし人族が進行してくるのであれば。我々が地上に降り。密かに火種になった者や、なりえる者達を狩りとる)
(そ、それでは俺達は冥界で死霊になると?)
(‥‥‥‥死霊にはなる。なるが‥‥‥‥冥界と天界の神々の計らいで。この役目を終えた時、我々は天界への入国を許可された)
(て、天界ですか?それはなんとも‥‥‥)
(ウラミよ!冥界や天界の神々にも色々あるのだ。色々とな。幾年後か分からぬがエウロペ大陸‥‥‥いや、アリーナ世界を巻き込んだ混乱を巻き起こす者達が必ずや、人族と組。現れる)
(混乱ですかな?)
(そうだ。‥‥‥そうだが‥‥‥シャキン!今は、話せぬ。話せば奴等に気づかれるのではな)
(気づかれる?)
(‥‥‥まぁ、それは追々。冥界に渡った時に話そう。ウラミよ!まずは、オンネンにもこの話をする。着いてきてくれ。ウラミ)
(は、はい!ゼロ様!)
現代『朝の幃』内
「死霊ならではの避け方ということか?ウラミ殿」
「察しがいいな!流石は魔法族‥‥‥かっ!」
「久しぶりだぞ!私が闘いで死を感じたのは‥‥‥‥そう、セツナとの闘い以来の感覚だ」
「セツナ?誰だそれは?」
「‥‥‥‥この結界の外に入る男じゃ!」
「ん?あぁ、あの男か?」
ウラミはそう言いながら。セツナではなく、ヒスイを指さして私に尋ねてきた。
「‥‥‥‥さあのう! (なにやら勘違いしているようだが、セツナが元勇者である事を知られるのも面倒か。‥‥‥このまま黙っておくか)」
「メイエス殿も。俺の先ほどの束縛魔法でだいぶ、疲れが蓄積したようだな!」
「あぁ、まさか、水の牢獄の上にその中に電撃を浴びせてこようとは‥‥‥‥魔法耐性と障壁魔法を常時、展開している私ならともかく。普通の者だったら即死だだたろうに?お主は相当あれじゃな。頭のネジが飛んでおるな」
「我々、死神様に御使いする騎士はターゲットが死ねば。良いだけだからな。生かして捕らえる等、余りないんだ」
「ふん!そうか!ならば、自身が倒されても文句は言えぬな!ウラミ殿!!緑魔法・神代・回帰『森羅万象・樹海想像』」
私は『朝の幃』内を簡単に覆う勢いと密度を誇る大樹を降臨させた。
「ここにきて!神代・回帰か?!‥‥‥‥ならば、受けて立つ!神代・回帰!!!!朝来流奥義『天来朝来剣』」
ウラミの方は両手に持つ二本の長剣に水魔法?の様な、青色の魔力で長剣を覆い!青色の魔力を凄まじい勢いで広げて行く。
「ほう!神代の剣術の奥義とは」
「‥‥‥魔王領が誇る『纒』技の一つ。神代・回帰『天来朝来週剣』だ!この技は、かの魔神おも屠った!奥義なり!」
「‥‥‥じつに結構‥‥‥‥圧迫しろ『森羅万象・樹海想像』!!!!」
「負けぬ!膝魔付け!小娘!『朝来剣』!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!ドガアアアアアンンン!!!!ズズズズズズズズズズズズ!!!
現魔王と『朝』の名前を与えられし、初代魔王の側近の騎士の技がぶつかり合った。
この両者の大技の激突は軍事都市『ラインバレル』の周囲を揺らす程の衝撃が魔王領地域に響き渡った。
『朝の幃』外
「くっ!相変わらず!エスフィールの魔法攻撃は、なんて広範囲なんだ!」
「流石は、現魔王な事はあるぜ!あの人はよう!」
『朝の幃』内
「ぐぅ!相殺しあったか?」
ウラミがそう言いながら、私を見つめる。
「‥‥‥‥いや、相殺はしたがな。ウラミ殿。‥‥‥膂力は私の方がうえだったな。‥‥‥‥闇魔法‥‥‥『天夢闇夢』」
「なっに?!闇の神代魔法(黒)か?」
「‥‥‥違う。現代魔法・闇魔法(夢)じゃ!闇魔法にも種類がある。‥‥‥‥覚えておくと良いぞ!ウラミ殿‥‥‥そして、少し眠っておれ!『夢幻暗躍』」
「‥‥‥くっ!い、意識的が無くなる?‥‥‥‥」
「寝ていろ。ウラミ殿よ!その間に私達が欲しい情報は聞いといてやろう。サラバじゃ!」
「な、にを‥‥‥いっ‥‥‥‥て?‥‥‥」ガクッ!‥‥‥‥」
「どんな、強者も状態異常には弱いのじゃな。フフフ、良く寝ておけ‥‥‥そして、良く頑張ったのう。ウラミ殿。‥‥‥‥私の勝ちじゃ!」
私はそう言いながら。ウラミ殿に幻術魔法を掛け始めたのだった。
『ラインバレル』入国門前の闘い。
勝者。魔王・ユナ・エスフィール‥‥‥




