魔王エスフィール対朝来のウラミ No.1 ウラミの剣捌き
『ラインバレル』入館門
セシリアとオンネンの闘いが決着が着く。数刻前
「なんと、現代の男達は、女性を闘わせるのか?」
「考え方が古いのう。さすがは神代の死霊殿じゃな」
「君はそれで良いのか?可憐な少女よ」
赤鎧はそう言うとセツナとヒスイを交互に見渡した。
「私が可憐か‥‥それは嬉しいことを言ってくれるのう。赤鎧殿」
「赤鎧?俺はウラミと言う。ちゃんとした名前がある」
「左様か!それは、すまなんだ!では、ウラミ殿!お主が知っている事を喋ってもらおうぞ。明らかにお主は怪しいのからのう」
「やれるものならやってみろ!‥‥‥君、名前は」
「‥‥‥‥メイエスと申す」
「そうか、では、メイエス殿!死んでも恨むなよ!」
「それは、こちらのセリフじゃ」
「ふん!朝来流『一の型・朝の幃』」
ブオン!シューン!
「ほう?朝来流の結界魔法か?随分と古典的な業を使うのう」
「朝来流を知っているとは、メイエス殿はなかなか博識なのだな」
「そうか!ならば喰らえ!緑魔法『森羅の樹海』!!」
私は大量の草木を緑魔法で出現させる。
「行け!『森羅の樹海』!!!纏わり付き、握り潰せ」
『森羅の樹海』にそう命じると。樹海の蔓がウラミに向かって襲いかかる。
「嘗めるな!小娘!朝来流『二の型・流麗朝来』」
ウラミは背中から二本の長剣を取り出し、『森羅の樹海』に飛び込んだ。
「『流麗流し』!!切り刻ましてもろう!ドオオオオ!!ウラアアアアアア!!!」
凄まじい雄叫びと見えない剣捌きで『森羅の樹海』の蔓を切り刻んでいく。
「み、見えねえ!なんていう剣術だよ!」
「神代の長剣術か‥‥‥」
セツナとヒスイが驚愕の表情でウラミの剣術を見ている。
「では、これではどうじゃ?‥‥‥緑魔法『樹海爆雷』現れよ!木々よ」
私が叫ぶとウラミの頭上に球根の様な物が降り始める。
「次々から次々へと‥‥‥君のその目!もしや、君、魔法族の魔法使いか?」
「おぉ、ご名答じゃ!」
「くっ!これだから、魔法族の魔法使いは厄介なのだ!闘い方がいちいち面倒さい!」
「フフフ、それは魔法族にとっては褒め言葉じゃぞ!‥‥‥爆雷せよ!『樹海爆早』!!!」
「おおお!!!おのれ!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!
ウラミの周囲に爆雷が鳴り響く。
「エスフィールの奴。容赦ないな」
「当たり前だぜ!相手は朝来流の使い手なんだぜ!カミナリ!」
「朝来流?」
「あぁ!」
『朝の幃』内
「‥‥‥‥不要には、近づかぬぞ!ウラミ殿。お主に近づき隙などみせれば、直ぐにでも、私の肉体は三枚に下ろされるからな」
「ほう!自身の技が上手く決まり。油断もしないとは、その若さで慎重でもあるか」
「当たり前じゃ、私は、この度でそれなりの強敵達と闘ってきた。旅も終盤。油断はせぬ、そして、容赦もな!緑魔法『天来降誕・樹縛』とらえよ!樹縛!」
大量の蔓がウラミに向かい波の様に、津波の様に向かっていく。
「昔の魔王領の、神代の力を甘くみるなよ!メイエス殿よ!朝来流『高天朝来』」
それは、その剣術はまさに川の流水の流れの様な剣捌きであった。
幾千、幾万の木々や蔓がウラミに向かって襲いかかがその全ての木々と蔓を、ウラミは切り刻み、なぎ払う。
「成る程、朝来流の初代の者と同じ名前‥‥‥そして、不死の死霊‥‥‥お主。もしや、魔王領・初代魔王に使えた。最初の『朝』ウラミ・エンセートか?」
「‥‥‥神代の頃の資料や伝記になるような物は処分したはずだかな」
「魔法族の里には、神話以降の時代資料や文献、伝記は里の地下に広がる『大図書館』で厳重に保管されておる」
「『大図書館』だと?」
「あぁ、そして、大図書館に入る権利を私は有しておるのだよ」
「‥‥‥‥成る程、君は‥‥いや、貴殿はあの一族の血筋なのか」
ウラミはそう言いながら、私を見つめていた。




