魔王領の冒険
『魔王領』
エウロペ大陸・中央地帯にある。神代時代~現代時代までその国は一度も滅んだ事が無い。魔族の国の強国である。
アテナ地方に存在し。
北は、『影の国』、『七聖教会』に国境を隣接しているが。天然の要塞であるソロモン山脈に守られている。
東は、エルフと妖精の国。大国『セルビア』と接しているが、遥か昔からセルビア国と魔王領は手を取り合う関係にあり。セルビア国内の東地域には、駐屯する魔王軍が存在する。先日のセルビアの内乱では、夜型のライハがその名をエウロペ大陸中に知らしめたのは記憶に新しい。
南は、国境を人族の国『魔法中央国』。その更に南にはエウロペ大陸の王者。『ガリア帝国』が鎮座している。
遥か昔から。
人族と魔族とでの争いは日常茶飯事であったが、数ヵ月前の勇者失踪と、その後に起きた。
ガリア帝国中の貴重な魔道具と金銀財宝が無くなるという珍事件でガリア帝国とその周辺の諸国は経済が成り立たなくなったらしい、強国である。魔王領と数十年の同盟関係を結んだという。
現在のガリア帝国は、魔王領への侵略の賠償金を払う事で精一杯らしく。他国との戦争や計略等に人員や金を使えなくなっているらしい。
まぁ、その金も。俺の転移魔法装置で他国へとずっと流れているのだが。
それもこれも『ガリア帝国』の今までの行いのツケだと思ってほしいものだ。今後は、他国に抜かれ、衰退していくこと間違いないだろう。
そして、最後。
西は、修羅の国々とも呼ばれる。大小様々な国々が日々、内乱、戦争に明け暮れている。そのせいもあるせいか、大国である魔王領への戦争や政治の等の関わりは皆無との事。
いや、それよりも。西側が魔王領に干渉できない最大の理由は、エウロペ大陸。最大の運河。『オウルテック運河』と魔王領を守るように聳え立つ『ソロモン山脈』がその進行を許さないのだ。
その為、魔王領が守るべき、地は北と南。
北は、数百年に何度か『影の国』からの進行を防ぎ。
南は、幾年にも及ぶ。人族の進行に悩まされ続けていたのだった。
だが、歴史は動いた。勇者が居なくなった。この数ヵ月で。
石段拷問から二日後。
「あれから、人が増えてくいっぽうにゃあね~」
「じゃな!」
「そういえば、にゃんでこの宿屋には記者にゃら、兵隊にゃらが、入ってこにやいのにゃあ?」
「分からぬ」
「いや、それはこの宿が『ショックビル』の中じゃあ、一番高い宿だからだよ」
俺がそう説明すると。
「どっから、そんにゃ金盗んできたのにゃあ?」
「まさか、お主。魔王城から」
「違う。違う。ここの宿の金は俺の自腹だ。こうみえても君らを数年養える位の蓄えはそれなりにあるんだよ」
「何にゃ?何の?自慢にゃあ?」
「なんじゃ?一国の魔王に喧嘩売っておるのか?」
何故かイライラし始める二人。
「いや、今回の旅ももうちょっとで終わりだろう?だから、最後位は君達に贅沢をだな」
「それで、毎日の様にこのような豪華な食事が出てくるのか?」
「メチャクチャ旨いにゃあ!モグモグモグモグ」
「それよりよう!そろそろ、魔王城に向かって出発しねえか?ずっと『ショックビル』に居ても。他国の奴等が集まって来るだけだろう?!」
「‥‥‥まぁ、言われてみればそうじゃな。他国の者達が集まって、争いが始まるかと思えば‥‥‥‥‥‥」
『ショックビル』広場兼観光場
「そこのガリアの兵隊さん達。どうだい!このさつ魔芋アイスの味は?」
「あぁ!旨いよ!亭主」「スゲー!甘い!」
「セルビア兵の人、七聖教会の方々。こちらが宿泊施設になります」
「おお、綺麗な建物」「凄い広い」
「おお、貴方方は西側の出身何ですか?」
「えぇ、貴方達は何処から?」
『高級宿屋』
「みんにゃ、交流しているにゃあ」
「マジで魔王領。いったいが平和になってやがるんだな。良かったな。魔王様!‥‥‥‥カミナリよう!」
「‥‥‥あぁ、そうじゃな」
「‥‥‥まぁ、全ては、ガリア帝国の仕組んだ争いだったからな。そのガリア帝国も今じゃ、国力を落として見るも無惨な状態だし」
「(誰のせいじゃ。誰の)」
「(‥‥‥君もだろうが。魔王様)」
「んにゃあ。それで、まずは何処を目指すのにゃあ?」
セシリアはそう言うとエウロペ大陸全体地図と魔王領の地図を広げ始めた。
「‥‥‥‥魔王領は6つの大きな大都市、『六候都市』があり。その南、中央に魔王領の帝都『オリエント・メイス』が遥か悠久の時から鎮座しておる」
「『オリエント・メイス』にゃあ?」
「あぁ、我々はそこを目指す‥‥‥がっまずは、ここから一番近い都市。『六候都市』が1つ東の都市『ラインバレル』を目指す」
「『ラインバレル』かぁ!へへへ!楽しい旅になりそうだぜ!」
ヒスイが不気味に笑う。
「にゃんで黒騎士は嬉しそうにゃんだ?」
「いや、セシリア。『ラインバレル』は魔王領の軍事都市だ。そして、ヒスイはかつて魔王領の軍に居た軍人」
「あぁ!今から、色々な奴等との再開が楽しみだぜ!『ラインバレル』」
ヒスイはそう言うと、また、不気味に笑みを浮かべるのだった。




