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スパイン街道


ヘファイストス地方オアシス・『ユーゴ』


「新英雄・拳王姫セシリア・アインズと騎士の中の騎士『ガラハット』だとよう!すげえ、奴等が現れやがったな! カンナ!」


「それが今回の『厄災内乱』の救国の英雄達なの?」


「あぁ、新時代の英雄ここに誕生するだとよう。魔法新聞社もべた褒めよ」


「彼の記事とかある?」


「んーー? ん? 無いな? ナルカミとか言う。カミナリに文字が少し似ている奴が少し活躍したとか小さく記事に書いてあるが」


「ナルカミ?‥‥‥‥‥まさかね。手紙を送った後、『魔法中央国』からの返事はゆうは現在、行方不明だもん。はぁ、私のアイデア&実験台が行方不明に」


「アイデア&実験台以外の感情はねえのかい?」


「ねえのよ。ルドルフさん」


彼らがそんな、会話をしていると突然、武器店のドアの鐘がなる。


 ガチャリ!カラン!カラン!


「「いっらっしゃい! どのような武器と鎧をお探しで?」」


「‥‥‥ああ、ここのオアシスの何処かにある。聖地『ヘファイス』の武器が欲しい‥‥‥‥」


 その男は黒いフードで身体全体を(おお)っていた。声も何処か薄気味悪い。


「‥‥‥‥そうか、ここにはねえな。ストスの泉に行ってみな。ダンナ! 何か知っている。奴等がいるかもしれん」


「はぁ? ストスの泉? そんなとこ‥‥‥もが?」


「(静かにしてろ。カンナ。死ぬぞ)」


「ん?」ウンウン!


「ストスの泉か‥‥‥‥なるほど。分かった。情報感謝する‥‥‥」


「おっと! ダンナ! これを持ってきな! ほれ!」


シューン!


パシッ!


「‥‥‥これは? 亭主?」


「戻りの手鏡だ。‥‥‥過去を思い出したり、本当の自分を思い出す事ができる。古い魔道具だ。ダンナ」


「‥‥‥‥何故? これを俺に?亭主‥‥‥」


「そうだな! 昔、一緒に働いていた男にあんたがそっくりだったからさ。なぁに!お代は入らねえよ。貰ってくれ。ダンナ!」


「‥‥‥そうか、感謝する。亭主‥‥‥邪魔をしたな」


ギイィィィ! カラン! カラン!


「ルドルフさん?」


「直ぐに店を畳むぞ! カンナ! それと奴等にも直ぐに身を隠すように伝える」


「何々何々? いきなり? それに何をそんなに慌てて」


「いいから! 『セルビア』‥‥‥厄災‥‥‥そういうことかい。カンナ。しばらく、オアシスの闇市に身を潜めるぞ」


「はぁ? 闇市? なんであそこに? あそこはガザハド財団の縄張りだよ。それに私達。鍛冶屋を目の敵にして‥‥‥」


「ガザハドには、俺から伝える。ヘファイストス地方の黒き殺し屋が戻って来やがったってな!」



『フレイヤ地方』剣の里


「グレイ。反省するまで、この牢屋から一歩も出さんからな」


「‥‥‥‥ふん!」


「くっ! このーー!」


「拙者は魔神や魔竜を倒し。困っている者達を助けたいのです。師匠」


「いや、もう解決したみたいだぞ!グレイ。ほれ」


「なにーーー?!」


 剣聖グレイにダリウスは魔法新聞の記事を見せる。


「‥‥‥新英雄誕生? 英拳王姫セシリア・アインズ、騎士の中の騎士『ギャラハット』?!」


「良かったな! お前じゃない。英雄様がちゃんと活躍して事件を解決‥‥‥」


「う、」


「う?」


「美しい! なんだ? この女性の獣人は?ダリウス!」


「うん? あぁ、あれだろう?例の行方不明になった。勇者の元従者で今回の『厄災事件』解決の立役者のセシリア・アインズ‥‥‥」


「い、」


「い?」


「行ってくる!」


「はい?」


「彼女に一目会いに俺は旅に出るぞ!ダリウス、師匠!」


「「はぁ?」」


「「とおぅ!」」


 グレイは牢屋の天井へと力一杯飛んだ。


バゴオオオン!!


 牢屋の天井に穴が空き。そこからグレイが外へと出ていく。


「では、(しば)しのお別れを去らばです。師匠、ダリウス!!行ってくる!!!」


「「行くな! バカやろう!」」


そして、剣聖グレイはセシリア・アインズを探しに広大なエウロペ大陸に旅だったのだった。



『スパイン街道』


「貴公があの名高い、セシリア・アインズ殿だな?いざ、尋常に勝負!」


「五月蝿いにゃあ!」


「ぎゃあ!!!」


「お主がかの有名な。セシリア」


「暑苦しいにゃあ!!」


「ぎえええ!!」


「我は」


「もういいにゃあ~ー」


「がふっ!」


「‥‥‥いやー凄いな。連日の様にセシリアに闘いを挑む。武者修行の人々」


「ぎにゃあーー! もう嫌だにゃあ!毎日毎日、おっさん達に絡まれるのは嫌なのにゃあーー! にゃんとかするにゃあ!黒騎士」


「すまねえ! 決闘には口出しできないのが騎士のルールだからよう。(しばら)くの間。耐えてくれアインズさんよう」


「しかし、今回の『セルビア』の件でセシリアの名はエウロペ大陸中に広まったのう。いや、交流のある他の大陸にもか」


 エスフィールが魔法新聞を見ながらそんなことを話す。


「‥‥‥‥そして、このグルメ発言とセシリアが元勇者の従者ってこともな。最悪だ」


 俺は落ち込む。


「まぁ、交流がある大陸だけにしか伝わっておらんし。氷の大陸や暗黒大陸、列島大陸にまでは広まんじゃう」


「それだといいんだがな」


「ギャニャア! そろそろ、変わってにゃあ! セツニャ! おにゃえ、わっちの上司にゃろう?責任とれにゃあ!」


「元な元! だいたい、最後の出国式典で悪目立ちするのが悪いんだろうが! 俺みたいに偽装魔法や認識阻害の魔法で素性が、バレないように工夫しなかったお前が悪いんだよ! アホネコ!」


「にゃ、にゃ、にゃ、ギニャア! シャア!!!」


 セシリアが切れて、俺に爪を立てて襲いかかってくる。

すると


「ギニャア! 痺れるにゃあ! ギニャアアアアア!」


「学習しない猫め!」


「‥‥‥アインズさん‥‥‥‥諦めな。落ち着くまでの辛抱だぜ」


「頑張れ!セシリア」


「ギ、ニャア‥‥‥‥‥ガクッ」



『スパイング山脈』(ふもと)付近


ベン!


ベン! ベン! ベン!


ベン! ベン!


 竜種が飛び交う。断崖絶壁の山中の洞窟で曲を奏でる者が1人。


「‥‥‥‥遂に交わりますか。『洗礼者』よ」


ベン! ベン!


「さぁ、始めましょう。戦を、試させて下さいな。私の力を」


ベン! ベン!


 西側最奥の龍族の国の巫女


『夜叉』あらわる。

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