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最終決戦でしたが何故か魔王と一緒に元の世界に帰還しました   作者: 雷電
魔法世界・アリーナ編 君の選択を信じている
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終焉決戦 No.8 サタンVSミカエル


『ぺレアスの湖』


「アハハ!こっちですよ!サタン様! 『惔聖』!」


「ぐっ! 貴様! ミカエル!」



ドオーン……ズズーン!!!


 サタンとミカエルの戦闘でベレアスの湖の地形が変わり果てていく。



「アハハ! 久しぶりの現世での闘いはやっぱり楽しいですね。サタン様!」


 笑顔でそう言い放つ、ミカエル。


「やはり強いか! 天使『ミカエル』‥‥‥‥」



「時間はありましたからね。魔力は余りに余ってますよ! 神代魔方(天)『韋駄天』」


 ミカエルが『韋駄天』を使った。するとミカエルの身体は赤いオーラに(おお)われた。


「アハハ! 行きますよ! サタン様!」


「勘弁して! くっ! 神代魔法(堕)『魔道弾』」


 ミカエルは『韋駄天』で自身の身体を一時的に極限まで上げる。


(は、早い! これだから『熾天使』の名は伊達ではないか)


 それを迎え撃つは黙示録の赤き竜サタン。数多の魔弾をミカエルに放つ。


「アハハ! そんな攻撃では当たりませんよ。サタン様。もっと速く放たないと! 当たりませんよ!」


「あぁ、だろうなぁ。神代魔法(堕)『堕天使の剣』」


 サタンは黒翼型の剣を取り出した。


 ズザザザザザザザ!!!


 幾度にも渡る剣撃の嵐。


「アハハ! なんて素晴らしい。神煌具『赤白龍刀剣』いえ、神竜『オールバニー』様。振っていてなんて気持ちいいんでしょうか?!」


「あいも変わらずの戦闘狂か。貴様わ!」



 神話時代・末期(天界)


(サ、サタン様! このままでは、我々、堕天使軍が皆殺しにされます)


(くっ! ならば皆、先に魔窟へと逃げるのだ!まさか、ミカエルがあのような性格だったとは‥‥‥‥見誤ったわ)


(アハハ! 何を見誤ったんですか? サタン様!)


 反乱を起こした堕天使の胴体を切り裂きながら。ミカエルは現れた。


(貴様、ミカエル。何故、それ程、強い事を我々に隠していた?)


(隠していた?‥‥‥アハハ! それは貴方達が節穴だからではないですか?)


(なん‥‥だと? 貴様!)


(‥‥‥アハ! さようなら。サタン様。天界から魔窟への落下旅行を楽しんで下さいね。さようならです)


(ぐおおおおお!!!)


 そして、我々。反乱を起こした堕天使達は魔窟へと落とされたのだった。



『ペレアスの湖』水面


「この新たな神煌具『赤白龍刀剣』は私と相性が良さそうですね。雷君に借りて正解でした。‥‥‥では、この私がこの神煌具の真骨頂をお見せしますね。サタン様」


「真骨頂だと?」


「もともと神煌具は我々、専用に造られた者達。そして、私は炎を司る天使‥‥‥この『赤白龍刀剣』との相性も最高というもの‥‥‥」


「それがどうかしたのか?ミカエル」


「この私とこの神煌具があれば。私自身の神話・回帰が可能になるんですよ。サタン様」


「貴様、自身の神話・回帰だと?」


「はい! このように‥‥‥『赤白龍刀剣』・解放・融和‥‥‥‥あぁ、昔の様に力が溢れてきます」


天使ミカエルは恍惚の表情を浮かべる。


「‥‥‥神話・回帰‥‥‥『大天使聖ミカエル』」


 再臨


「そ、その姿はいったい?」


「‥‥‥‥アハハハ! 最高の状態よ! 『赤白龍刀剣』・『焔』」


 ブオン! 


『大天使聖ミカエル』は右手に持つ『赤白龍刀剣』を軽く一振する。


「ぐお!! なんという威力‥‥‥‥」


 ズババババババ!!


 ただのミカエルの一振が止むことが無く。堕天使サタンに止むこと無く降り注ぐ。


 ジュワアア!!


 ミカエルの一振『焔』が『ペレアスの湖』の水面にぶつかり蒸発していく。


「あら、いけないわ。軽い一振で湖の半分の水を蒸発させてしまったわ」


「化け物が!」


 サタンはそう叫びながらミカエルを見つめている。


「もう、ボロボロですね。サタン様。アハハ! そろそろ終りにしましょう」


「‥‥‥‥あぁ、俺様も貴様の相手はもう、こりごりだ」


「ええ、アハハ!‥‥‥‥魔窟はあちらでしたね?では、神話・回帰『赤白龍刀剣』・『炎天・焔』」


 巨大な炎の龍が表れる。


「悪いが。俺様もエキドナと契約で繋がっている身!負けるわけにはいかないのだ。神代・回帰(堕)(黒王・堕天)」


 赤黒き魔竜がサタンの周りを這いずり回りながら何処からともなく現れた。


「アハハ! 凄い技ですね。サタン様!」


「最後まで余裕か。『大天使聖ミカエル』」


「では、また会いましょう。『赤白龍刀剣』・『炎天・焔・終局』!!」


「負けぬ! (黒王・堕天)・焉髏!!」



 お互いの技かぶつかり合い。激しい衝突を迎えると思われたが‥‥‥‥


「あらあら。やはり、弱ってましたか。サタン様。では、これで本当にさようなら。このまま魔窟へとご帰還下さいね」


 『炎天・焔・終局』はいとも容易く。(黒王・堕天)・焉髏を飲み込み吸収する。


「うおおおおお!! 己! ミカエル! またしても俺様の壁となり立ち塞がるのかあああ!! ぐおおおおお!」


 そして『炎天・焔・終局』は黙示録の赤き竜『サタン』にぶつかり。魔窟のある東の果てへと吹き飛ばした。



(ミ、ミカエル殿!)


「何かしら? オールバニーの神竜さん?」


(このままでは『ペレアスの湖』の地形や生態系が破壊され尽くされます)


「‥‥‥‥‥あら?‥‥‥‥それは‥‥‥気づかなかったわ。ごめんなさい‥‥‥‥神話魔法(天)『再生の

灯火』」


 ミカエルがそう唱えると『ペレアスの湖』の地形の形が元に戻っていく。


(こ、この力は?)


「はい。これでよし! サタン様も魔窟に帰還できて。めでたし、めでたしですね『オールバニー』さん」


(は、はぁ……(なんと、恐ろしい大天使様だ。これが天界人の本来の力なのか‥‥‥))


「あら? あちらの闘いはまだ、終わっていませんか‥‥‥‥行きましょうオールバニーさん。私の最大の大技をかの『エキドナ』に味わって頂きましょう。アハハハハハ!」


 恍惚の笑みを浮かべながら。『ペレアスの湖』を後にする。大天使聖ミカエルなのであった。




魔窟


「グアアア! 勢いが止まらない!」


 パリン!! シュン!!


 『妖精国』と魔窟を隔てる結界が砕け。一瞬で砕けた部分が直っていった。


「がぁぁああ!」


「ん? あれは? ディアブロ様!」


「どうしました? ルキ‥‥‥‥?!」


「あああああ!」


ドカアアアアン!!


 魔窟の分厚い岩盤へと当たり。やっとの事でミカエルの攻撃が収まった。


「‥‥‥‥ぐっ?! ここは?」


「サタン様!」「サタン殿!」


「ん? あの二人は?! ディアブロと‥‥‥‥」


「サタン様!」「サタン殿。しっかりして下さい!。幾千年もの間何処に行っていたのですか? 心配事したんですよ。全く……フフフ」


「あぁ、済まなかった‥‥‥‥」


「いや~! これで魔窟‥‥‥いや、暗黒大陸も活気が戻りそうですね。ディアブロ様!」


「あぁ、これからは忙しくなるぞ!!共に頑張ろう!サタン!!」


「ぐぁ! その前に少し休ませてくれ‥‥‥ガクッ!!」


「サタン様?!!」


「働くのが、嬉し過ぎて気絶してしまいましたか?流石はサタン殿! ハハハ」



 ミカエルのおかげ? でサタンは『エキドナ』からの呪縛からとかれ。無事、故郷の魔窟‥‥‥‥いや、暗黒大陸・『摩天楼』へ帰還することができたのだった。

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