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4月16日(月)雨時々曇り
昨日から続く雨は雷を伴っていった。
朝、予定より早く雷鳴が私の目を覚まさせた。
ため息まじりの伸びをして珈琲を淹れる。
といっても全自動珈琲マシンのボタンを一つ押すだけだ。
なんとも楽で機能的なのだろう
と技術の進歩に心を踊らせる。
朝5時という時間は
息が目に見える季節で無くともとても冷える。
マシンのボタンを押したきり
保温時間の30分を過ぎるまでは布団に包まったまま
目を擦り続ける。
昨夜の雪柳、いい香りがしたな
と白く小さな花すら顔を見せなくなった低木を思う。
この雨でその香りは流れて消えてしまっただろう
とも思う。
そんな朝だった。
お隣さんに迷惑の掛からないよう
下に停めてある車で煙草を吸う。
開け放っているドアは徐々に雨を吸って、
より暗く黒く染まってゆく。
雨粒が激しく踊っているような音を立てている。
今日は暇だったらいいなあ。
煙草まじりのため息をついた。