表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

4月16日(月)雨時々曇り

昨日から続く雨は雷を伴っていった。

朝、予定より早く雷鳴が私の目を覚まさせた。

ため息まじりの伸びをして珈琲を淹れる。

といっても全自動珈琲マシンのボタンを一つ押すだけだ。

なんとも楽で機能的なのだろう

と技術の進歩に心を踊らせる。

朝5時という時間は

息が目に見える季節で無くともとても冷える。

マシンのボタンを押したきり

保温時間の30分を過ぎるまでは布団に包まったまま

目を擦り続ける。

昨夜の雪柳、いい香りがしたな

と白く小さな花すら顔を見せなくなった低木を思う。

この雨でその香りは流れて消えてしまっただろう

とも思う。

そんな朝だった。

お隣さんに迷惑の掛からないよう

下に停めてある車で煙草を吸う。

開け放っているドアは徐々に雨を吸って、

より暗く黒く染まってゆく。

雨粒が激しく踊っているような音を立てている。

今日は暇だったらいいなあ。

煙草まじりのため息をついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ