1000文字の物語 ・婚約破棄
なんとなく思いついた物語です。
読みにくいところがあれば教えてください。
皆さんこんばんは。
私はアイリーンといいます。
今、私の目の前では、第一王子とその婚約者の公爵令嬢様がにらみあっています。
どうやら第一王子が公爵令嬢様に婚約破棄を突きつけるようですね。
理由?
真実の愛を見つけたとか、お前とは違って優しいんだとか言ってます。
周りの人達が視線でやめろと伝えているのに気づいていないのかな?
私達より少し高いところにいる王様も、自分の息子というより罪人を見るような目で第一王子のことを見ています。
この状況は前世でよく読んでいた婚約破棄ものの小説と同じですね。
1つだけ大きく違うところがありますが、それは言わないでおきましょう。
公爵令嬢様は昔第一王子に無理やり婚約者にさせられたり、国にとって重要な力をもっていたりもしますが、今回の場合はそれよりもっと強いカードを公爵令嬢様は握っています。
あ、第一王子の話は終わったみたいですね。
まあ、その話を聞きたい人はこの中に1人もいないでしょうけど。
ここからは公爵令嬢様のターンです。
好きな相手の階級が伯爵以下であることを指摘し、王家の決まりを持ち出しますが、第一王子はそんな古い決まりなんて守る必要がないと、反論?します。
なんとなく、おもちゃを取り上げられそうになっている子供のように見えてきました。
第一王子は王様に決まりをなくすようにだだをこねていますが、もちろん王様は許可しません。
そんなことして王子として大丈夫なんですかね?
あ、婚約破棄をしようとしている時点で大丈夫じゃなかったです。
王様は怒りが隠せていませんし、この感じだとよくて国外追放ですかね…
まあ、私には関係ないんですけど。
あ、ついに追放されてもいいから彼女と結婚したいと言い出しました。
公爵令嬢様は他にもいろいろ用意してたのに言えなくて残念そうですね。
ついでに公爵令嬢様は第一王子のことをゴミを見るような目をして見ています。
あれ?王様笑い出しちゃいましたよ?
公爵令嬢様も笑っていますね。
第一王子と周りの人達はなんで笑っているのか理解できていないみたいです。
そろそろ終わりの時間なんですか?
王様が私のことをこちらに呼びました。
あれ?私、なにかしましたか?
1つ言ってほしいことがあると。
私が言うんですか?
今あれをいえば、第一王子は完全に終わってしまいますがそれでもいいんですね?
あ、いいんですか。
では言ってしまいましょう。
「私アイリーンは、第一王子のことは好きではありません!」
どこで分かりましたか?
感想で教えていただければありがたいです。