波があるのは
波があるのは、
みんな、波で出来ているからさ。
ふと、浮かんだ。
気分の浮き沈みに、
何か理由を付けたかった。
生まれてから、死ぬまでに、
何度、気分に浮き沈みがあるのか。
浮いたまま、生きられたら、
人は幸せになれるのかどうか。
沈むことがあるから、
優しくなれるのかどうか。
置いてけぼりにならないために、
不安に苛まれるなんて、
それは、何か違う気がする。
置いてけぼりになるなんて、
誰も考えちゃいない世界なら、
不安はもっと、思いやりになる。
世界が混じり合って、
大きな波が生まれる。
浮き沈みが、生まれてくる。
それは、明日の心地よさ、
宇宙に浮かぶ地球の深呼吸
なんじゃないか。