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プロローグ

書き始めたばかりの新人です。更新は不定期です。よろしくお願いします。

 ハァ、ハァ────。


 もうどれほどの時間、こうして走っているのか自分でもわからない。

 体力が底をつき、もはや気力だけで両の足を動かしているような状態だ。

 体の至るところから血が滲み、纏う布を深紅に染めていく。その度に意識は霞み、足どりは重くなる。

 背後から聞こえる音は、少なくなるどころか時間が経つごとに数を増す。

 万全の状態なら、あの程度の数は苦にもならない。

 だが、如何せん今の自分では無理だろう。

 もしかしたら、このまま死ぬかもしれない。

 けれど、たとえそうなったとしても───


 ───なにもせずに終わるより、遥かにマシだ。


 そのとき、ふっと、一瞬意識が遠のいた気がした。

 ああ、まるで──


 

 ───まるで、死が近づいてくるようだ。

 

 


 

 その思考を最後に、彼女の意識は闇へと呑まれていった。








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