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プロローグ

 高校を卒業した後に引きこもりになってから早4年、親の金もだいぶ食いつぶしている状況である、俺は暗い部屋でPCを眺めながらニヤニヤしている、しかし俺は他のニートとは違う、株で儲かっている、親には隠し通しているが税金も収めているし家もじつは持っている、個人資産はもうたっぷりある、なのに何故ニート生活をしているか、、、それは


「はは、親の金を食い潰すのは楽しいね」


 ニートをできる期間はニートを続け、そして親のすねかじりができなくなってから自分の金を使えばいいと思って生活しているからである、自分でも認める、俺はクズだ、そんな俺の趣味だが、ネットサーフィンぐらいで特に変わった趣味はなかった、そんな俺が珍しく外に出た、ここから俺の運命が大きく動き出すことになったのだ、、、


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 今日はどうしても欲しい同人誌があったため、普段は外に出ない俺が珍しく同人即売会の会場にいる


「これこれ、どうしてもこれが欲しかったわけよ~」


 マイナーながら面白い同人誌、それを求めて家から遠い会場まで買い求めた、無論親の金、


 俺は同人誌を買い終わり、少しぶらついてから帰ろうと周囲を見渡した、すると何故か俺の方へ周囲の人間の目が釘付けになっている、と言うかなんか人だかりになっているものだから少々困惑している


 後ろを振り向くと大きなコートを来た男が俺の真後ろに立ち尽くしていた、彼の持つナイフには赤い液体がガッツリ付いている、背丈は非常に高く俺の数倍は、、、


「あれ、誰だお前?」

「・・・・」


 気がついた、俺は男に刺され膝から崩れ落ちていた、男の身長が高いのではなく俺が膝をついていたのだ、あまりに急な出来事で俺は考える間もなかった、ただ痛みと混乱に包み込まれて俺の目の前は真っ暗になった

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 真っ赤な屋敷、大きな窓、趣味の悪い黒い机、これが目覚めて最初に出てきた景色であった、窓の外は、、、何もない、本当に何もなかった、星もなければ木々も建物も庭もない、文字通りなんにもなかった


「やあ、おはよう御座います」

「おはようなのか?」


 思わず返事をしたが何処にも人はいないが故に周囲を見渡した、しかし趣味の悪い絵画と洋風の飾りがあるだけで誰もいな、と言うかドアがない


「そうキョロキョロしないで、こっちだよ」


 そう言われて声のする方を向くと、先程までは誰もいなかった窓際に男が立っていた、オールバックにスーツ、見た目は男の俺から見てもかっこよかった


「はぁ、、、で、何方ですか?」


 俺がそう尋ねると男はにやりと笑いながら自己紹介をした


「私はピースラット、地球の神様だ、どうぞお見知り置きを、と言っても信用してもらえないかな?」


 信用できるわけがない、しかし話を進めるにはここは一旦神様であることを認めて話を聞くしか無い、俺はそう思い返答をした


「はぁ、まあいいですよ、で、神様がどうかしたんですか?」


 すると神様は椅子に座って、黒い机に肘をついて俺に説明をし始めた


「君は金持だ、親の金を食いつぶした後も余裕のある生活ができるでだろう、でも、君は何をする?苦労もせずに、しかしそんな堕落した君には是非とも働いてほしいわけ、でも君は頭がいいから天罰なんてするりとかわしてしまう、、、だからね、私の同僚の世界に送るからそこでだらけて!、私あいつ大嫌いなんだ!」


 この神様はろくでなしであることが分かった、要するに自分の同僚に嫌がらせをするために正確の悪いやつを異世界に送ってやろうと言う計画だ、、、まて、てことはこの神様、、、


「俺のこと刺したのってお前か!!」

「正確には私の使い魔、天使ってやつだね」

「何処の世界に異世界に送るために人殺す奴が居るか!!」


 異世界物は最近の流行りだし、ネット小説好きは一度は憧れるシュチュエーション、俺だって憧れていたシュチュエーション、しかし、こういうのって普通【死んだ→たまたま異世界に行けると言われる→異世界行き】であって【異世界に送るために一旦殺される→異世界行き】ではないはずだろ


「でさ、俺も人間界のネット小説とか好きなわけよ、で、そういうのに習って君に一つ何か能力を授けよう、不老不死と別の世界とつながりを持つようなものは却下ね」


 はいきたこの展開、まあこの神様がこういう展開に憧れてやっているからよく見る展開なのだが、ここで間違った選択をすると後々非常に辛くなる、俺は脳内の選択肢をまず絞った、まかりまりがって【お前を持っていく】とか言えば野郎と一緒に異世界ランデブー、あまり考えずに行動はできない


・回復能力 メリット、少々危険な仕事ができる デメリット、バレれば恐らく危険な仕事を任される

・魔法   メリット、魔物との戦闘では役に立つ デメリット、異世界が平和であれば使い所に困る

・武力   メリット、兵士にも魔物にも友好   デメリット、魔法と同じく平和であれば、、、


 うむ、、、異世界が必ず武力を求めていると思ってはいけない、もしかすれば魔物もいずに平和かもしれない、もしくは魔物はいなくても戦争は多いかもしれない、無論魔物がはびこる危険地域かもしれない、すべての状況で役に立つ能力とは、、、


「これだ!!」


 思わず声に出た、平和でも戦争でも魔物でも使える能力!ステルス能力だ!、これならば平和ならステルスを駆使して泥棒でもするし、戦争ならステルスを駆使して泥棒でもするし、魔物が居てもステルスを駆使して逃げれる!、まさにオールマイティー!!


「決まった?、待ってる方は暇でしょうがないんだけど」

「ふ、ステルス能力で頼む、ところで言葉とかって理解できるの?」

「できるよ~、但し理解できるのは君が最初に送られる国だけだよ」


 これで安心した、言葉がわかってステルス使えりゃ生活には困らないであろう!、


「まあ、私の暇つぶしと言う面が大きいので、是非とも面白い生活をしてくださいね~」


 窓の外が突然真っ白な状態から街のような景色に変わった、その景色はまるで中世ヨーロッパ、ファンタジーの王道である


「は、俺は俺の好きな様に行きさせてもらう!、ところでステルス能力ってどうやって使うんだ?」

「ははは、合言葉を言えばいけます、合言葉は『クラピングハンド』と言って手を叩けば透明化できます」


 俺は窓際まで行くと、少し見を乗り出した、少し高さがあるから怖い、、


「ああ、飛び降りても大丈夫ですよ、高さあるようでないんで」


 神様がそう言うと俺は窓の外に飛び降りた、ふわりとした風が俺の背中を押しながら異世界に向かっていく、こうして俺の異世界生活が始まった、この先どう生活していくか、未だ不安だらけである。

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