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虚空の天使【完結】  作者: 木口なん
設定集
565/566

世界観

ここからは設定集です。

大体は本編でも説明された内容ですが、まとめて知りたい方はどうぞ。


《四つの次元》

 世界という形を表すために大きく四つの次元が存在している。

 それが物理次元、情報次元、意思次元、虚数次元。


・物理次元

 一般的に見える部分のこと。情報次元によって表現され、形作られている世界の表層。情報次元上で記述されている法則によって支配されており、逆に物理次元から情報次元へと影響を及ぼすことはない。



・情報次元

 世界の構造を記述している次元。いわゆるプログラムソース。

 物質の形状から生命の鼓動まで、その全てがこのプログラムによって動かされている。しかし情報次元内での干渉は、プログラム通りにしか発生しない。意思次元からの干渉によってプログラムを超えた挙動を生じさせる。



・意思次元

 魂の最も深い部分であり、思考を生み出す部分。

 強い意思は情報次元を動かし、運命を生み出す。魂の情報次元を動かす源であり、また強い意思は世界の情報次元に対しても影響を及ぼす。

 また情報次元で受け取った情報を解釈するという役目もあるため、相互に影響しあっている。



・虚数次元

 エネルギーの廃棄場所。

 世界の構造を保つために過剰なエネルギーを捨てたり、不足したエネルギーをここから補充する。







《世界の構造》

 一つの宇宙は二種類のシステムによって運営されている。一つが『世界の情報レコード』、もう一つが『世界の意思プログラム


・『世界の情報レコード

 最も巨大な情報次元であり、世界の全てを記述している。砂の一粒から惑星の運動まで、全てここに記録されている。



・『世界の意思プログラム

 端的に言えば運命。

 世界全体を記述した情報次元を動かすためのシステム。無限の可能性を秘めた情報次元に対し、望む方向性を与えるためのもの。たとえば滅びるようにインプットされていたら、いずれは自壊するように情報次元が動き出す。




―――――――――――――――――――――――――――――――――



《魂の封印》

 魂は強大な力を秘めている。

 全ての魂に超越者となる素養があり、可能性が秘められている。しかしそうなると世界にとって危険であるため、封印によって扱いやすくしている。

 封印方法は様々であるが、基本的には出力を抑える潜在力封印、意思力を抑える意思力封印の二種類となっている。


 異世界エヴァンにおいては百九十九の潜在力封印と、一つの意思力封印を使っていた。

 また潜在力封印がレベルに相当する。レベルは1からスタートするので最大レベルは200。また潜在力封印は一つ外れるごとに、封印エネルギーは残りの封印へと回される。なので現在のレベルが高いほど、次のレベルアップが難しくなる。

 また意思力封印は超越者の加護によって外すことが可能。





《魂の運営》

 世界の意思ある生命には全て魂が宿っている。

 よって世界の管理者は管理下にある魂を運営し、世界を回す必要がある。それぞれの魂が運営されていく中で、その欠片を吸収し、超越神は力を付ける。

 また魂は錬魂神エルスフィアが創造している。




霊力マナルぺリウム

 通称はMP。

 魂が生産するエネルギー。これは魂が固有で生み出しているものであり、他者に操ることはできない。ある意味で魂の欠片。権能などで特定の条件を満たせば操れるようになる場合もある。

 封印中の魂はこの霊力の生産を極端に封じ込められており、また操ることを禁じられている。





《ステータス》

 肉体能力、精神能力を数値化したもの。

 レベルアップによって向上し、また自身の情報を簡単に閲覧するためのシステム。一見すると弱者が強くなっていく仕組みに見えるが、本来の用途は逆。強大すぎる魂の力を封印し、制限するためのもの。超越者からすればステータスは枷となっている。

 これはステータスの一部であるスキルも同様。




《スキル》

 異世界エヴァンにおいて、あらゆる魂の力を封印した。

 それにより魂の力である霊力を使えなくなったので、代わりの力として生み出された。また霊力は誰でも操れる共通エネルギーたる魔力に変換されるようになり、スキルの一部は魔力を利用して発動する。

 ちなみに異世界エヴァンに武術関連のスキルが多いのは、武装神アステラルが開発したから。


 本作に登場したスキル群


武術系

《体術》

《剣術》→《細剣術》《大剣術》《双剣術》

    →《刀術》+《居合術》→《抜刀術》

《短剣術》

《棒術》→《槍術》《杖術》

  + →《戟術》

《斧術》

《槌術》

《操糸術》

《投擲術》

《暗器術》……暗器の使用に補正。糸、短剣など

《舞踊》

《メイド術》……投擲、暗器、気配形に補正

上位スキル《魔法〇術》

上位スキル《気闘〇術》

上位スキル《魔闘〇術》

→エクストラスキル《無双》(10以上の武術系スキルを完全習得が条件)



魔法系

《炎魔法》

《水魔法》

《風魔法》

《土魔法》

《雷魔法》

《光魔法》

《闇魔法》

→エクストラスキル《魔導》

《時空間魔法》

《召喚魔法》

《結界魔法》

《回復魔法》

《付与魔法》

エクストラスキル《魔法反射》



魔力系

《魔力操作》

《魔力感知》

《身体強化》

《魔纏》

《魔装甲》

《魔障壁》

《魔弾》

《魔呼吸》

→エクストラスキル《魔力支配》



気力系

気纏オーラ

《気配察知》

《隠密》→《気配遮断》

各種基本七属性の耐性→《属性耐性》

《毒耐性》+《病気耐性》+《衝撃耐性》+《斬撃耐性》→《状態異常耐性》

《思考加速》

《咆哮》→《威圧》→《覇気》

→エクストラスキル《気力支配》



耐性系

基本七属性耐性《属性耐性》

《毒耐性》

《麻痺耐性》

《幻覚耐性》

《病気耐性》

《衝撃耐性》

《斬撃耐性》

《状態異常耐性》

《不老》    時間に対する耐性スキル

→エクストラスキル《不変》



情報系

《武具鑑定》+《植物鑑定》+《人物鑑定》→《鑑定》

《鑑定》+《解析》→《看破》

《隠蔽》+《改竄》→《偽装》

《嘘感知》→《罠感知》

《悪意感知》+《熱感知》+《魔力感知》+《気配察知》→《万能感知》

→エクストラスキル《森羅万象》



心身強化系

《剛力》

《硬化》

《極魔》

《恒心》

《神速》

→エクストラスキル《明鏡止水》



回復系

《HP自動回復》

《MP自動回復》

《自己再生》

→エクストラスキル《超回復》

《HP吸収》

《MP吸収》



その他

《鍛冶》

《統率》

《礼儀作法》






―――――――――――――――――――――――――――――――――



《種族》

 異世界エヴァンには人間族、エルフ族、ドワーフ族、竜人族、獣人族、吸血鬼族が現存している。しかしかつては人魚族、ダークエルフ、妖精、原始竜など、知的生命体は多数いた。だが異世界からの侵略者である巨人のせいでほとんどが滅ぼされている。

 また非正規の種族として光神シンが後から生み出した魔人族が存在する。

 魔物は瘴気から誕生するもので、実際は生命体ではない。


・人間族

 大陸西側のルメリオス王国に多くが住む。寿命は最大でも百年ほどであり、繁殖力はそれなりに高い。あまりにも数が多いので、国王を中心に貴族たちが領土と民を守り、維持している。


・エルフ族

 大陸南西部にユグドラシルという国家を築いている。またその国家の中心にある大樹の名もまたユグドラシルという。この大樹は元日本人である光神シンが持ち込んだものであるため、地球の神話と名称が被っている。

 光神シンの配下にして精霊王であるフローリアが女王に加護を与え、ハイエルフへと進化させることで絶対的な統治を行っている。女王(あるいは王)を中心として力ある七つの長老家が国を支える。

 精霊と親和性が強く、スキルシステムとは別種の精霊魔法を操る。

 種族柄、植物とも親和性が強い。これにより織物や染色、農業や林業を営む者が多い。


・ドワーフ族

 大陸北西部に集落を作って住んでいる。彼らは技術者の多い種族であるため、北西部の鉱山の麓に好んで住む。中には戦いを好む者、芸術を好む者、学術を好む者など様々であるため、必ずしも鍛冶仕事に従事しているわけではない。

 基本的に筋肉質で小柄。また種族柄、鉱物と親和性が強いのは確か。


・竜人族

 大陸南東部の砂漠に住む。戦いを好む種族で、好戦的な者が多い。額から伸びる角が特徴的。

 竜化という竜の本能を解き放つ自己強化の特性を持つ。

 寿命が数百年もある中、若い肉体の時期が長い。


・獣人族

 獅子、猫、狼、狐、蛇の五種族が残っている。

 かつてはもっと多くの種族が存在していたが、絶滅してしまった。

 獣化という力により本能を解き放ち、強大な身体能力と耐性を得る。戦いや強者を尊重する傾向にあるのは竜人族と同じ。

 寿命が数百年もある中、若い肉体の時期が長い。


・吸血鬼族

 日光を苦手としており、直射日光の下ではステータスが七割ほどになってしまう。逆に夜は力が増し、ステータスも三割増しとなる。

 血を吸うことで力を強化したり、対象の記憶や思念を読み取ることが可能。

 普通の食事で栄養を摂取できるので、吸血は娯楽や求愛行動に近い。千年近く生きる種族で、長く生きているほど力が強い。

 王族に絶対の忠誠を誓っている。


・魔人族

 光神シンが生み出した魔王オメガと魔王妃アルファの子孫。しかし異世界エヴァンの魂に適合しなかったので、その多くは魂の欠如した人形状態であった。しかしその中で偶然にも魂と適合し、意思を発現した個体が出現する。

 その一つであるアリアはその後に生まれた意思ある魔人を集め、国家を築いた。





《瘴気》

 負の意思力から生じるもの。悪意の塊であり、長くこれに触れると発狂してしまう。魂の淀みや汚れのようなもの。大量の魂が存在するとこれが生じやすくなり、世界の運営ではどのようにこれを浄化するかも一つの課題となる。

 大抵の場合、瘴気が集まると魔物、妖魔、悪魔と呼ばれるものが誕生してしまう。瘴気を消すには魔物化したものを消滅させるか、聖気によって浄化するしかない。




《聖気》

 正の意思力から生じるもの。本来は瘴気に対する抗体。しかし清浄な意思力は周囲にも影響を及ぼし、瘴気を発するほどの負の意思力を癒すこともある。




《迷宮システム》

 瘴気を排除するためのシステムの一つ。

 大地の瘴気を吸収し、意図的に魔物へと変化させる。浄化装置である迷宮がない場合、大地に瘴気が蓄積していき、魔物が生じやすくなる。

 異世界エヴァンでは六つの迷宮によって大地の瘴気を管理していた。


 瘴気の管理方法は迷宮に限らず、天界冥界システムも存在する。天界で魂を浄化し、冥界に全ての瘴気を集めていく方式。





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