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ギルドでスキルのお勉強

 昨日作った回復薬はちゃんと収納魔法に仕舞ってある。

 収納に仕舞ったままでも漬け込み度は増えるらしいけど、どうゆう原理になってるんだ?

 ナマモノと一緒で収納に入ってる限りは腐らないらしいけど、漬け込み度は増えるらしい・・

 道具屋にどうゆうことなのか聞いてみたけど、逆に不思議そうな顔で「そうゆうものだ。」と言われてしまった。

 だからどーゆーものなんだよ。


 朝、宿を出てから歩いてギルドに向かった。

 たっぷり眠って朝ご飯も食べたので、もう9時を回っている。

 ギルドに着くと、思った通り冒険者の数は少なそうだった。

 そういえば混んでるギルドを見たことがない。

 一度くらい混んでる時間に来てみようかと思ったけど、意味がないのでやめた。


「すみません。」

「は、はい!」

 男性のギルド職員が俺を見て素早く反応する。

 近くにいた冒険者から変なものを見るような視線を感じる。

 このままだとギルドに来る度に目立ってしょうがない。


「あの、普通に接してもらえません?目立つんですけど。」

「は!はぁ・・わかりました。それで、本日はどのようなご用件で?」

 まだ言葉遣いが丁寧すぎる気がするけど、これが普通なのかな?



「カードに書かれてるスキルのことでわからないことがあるんですけど、誰か聞ける人はいます?」

「スキルですか。一般的なことでしたら私でもわかりますが?」

 そりゃそうか。

 何が一般的なことなのかわからないんだけど、この人でいいかな?


「じゃあまずは、スキルって何ですか?」

「スキルはその人が持つ特殊な技能や特性のうち、魔法以外のものですね。」

 サラッと答えてくれた。

 常識なのかな?


「じゃあスキルを覚えて損とか得することってあります?」

「損、はないですね。得、ですか?一般的にはスキル以外の技能に比べて一度覚えたら忘れにくいと言われてますが、そういったものでしょうか?」

 そういったものです。


「忘れにくいの?」

「はい。基本的には一度覚えたら忘れないものだと考えていいと思います。例えば手で使うスキルは手が無くなると一度消えますが、どんなに時間が経っても治療で手を回復させればスキルも戻ります。」

 おい、待て。


「手が無くなっても治療で回復できるの?」

「自然には無理ですが、高位の回復薬であれば可能ですよ。」


 そうなのか?

 すごいな。

 ということは昨日作った回復薬でも可能ってことだよな?

 あれ以上高位の回復薬なんて存在しないはずだし。

 いや、漬け込み度であれを超えた効果のものもあるか。

 腐らない限り効果は増すはずだからね。


 まぁ回復薬のことはともかく、スキルは覚えて損はないらしい。


「なるほど。ちなみにスキルの一覧表みたいなものはありますか?」

「一応リストがあるのでお見せできますよ。他に何か質問はありますか?」

「あとは・・ステータスの知力って何ですか?」

「あぁ、あれですか。あれは一般的な頭の良さとは違うもので、知力というよりは認識する力といったものですかね?説明が難しいのですが・・知覚する力、というのが正しい言い方で・・」


 職員の説明によると、知力とは主に視力と認識力と思考速度のことらしい。

 知力が上がると速くて見えなかった攻撃や意識の裏をかくような攻撃が見えたり認識できるようになり、素早さがあれば対処出来るようになる。

 また、素早さだけを上げて知力が低い場合、自分の動きが上手く制御出来なくなる、なんて間抜けなことも起きるらしい。


「認識って言ったけど、それは目で見たものだけの話?」

「いえ、例えば気配感知で感知出来る気配も知力が足りなければ、素早く動く気配は認識出来ません。」


 なるほど。

 結構大事なものらしい。

 ステータスに頼らずに技で勝負することも出来るかと思ったけど、認識出来なきゃ対処出来ない。

 対人戦闘でかなり物を言いそうなステータスだ。

 魔力感知だって高速で飛んでくる魔法を感知出来なければ避けられない。

 気配感知といえば、ロックゴーレムと戦った後で冒険者カードを見たら出ていた。

 きっと飛び回りながら集中して崩れそうな岩がないか見ていた時に、ロックゴーレムの気配を感じたことでスキルが開花したんだろう。


「それじゃ知力を鍛えるにはどうすればいいの?」

「速いものを認識し続けるのがいいと言われています。あとは他のステータスと同じく、レベルが上がると成長しますよ。」


 おぉ。

 レベルが上がるとステータスが成長するのか。

 やっぱりレベルは無意味じゃなかったらしい。

 そういえばメリンダもレベルが上がると目が良くなるって言ってたな。

 あれは知力のことだったのか。


 しかし、速いものってなんだ?

 先生の剣は速くて見えなかったけど、いつの間にか見えるようになってたな。

 じゃあ見えないくらい速いもの・・虫とか鳥の羽ばたきとか?

 あれが見えたら見えないものなんて無さそうだな。

 虫はなんか嫌だけど、鳥だったらいいかな。

 今度見付けたら観察しよう。


 大体のことは聞き終えたので、職員にスキルのリストを借りて勉強した。

 リストを読むだけじゃわからないことは職員に聞いたら丁寧に教えてくれた。


 どうやら俺が持ってるスキルはやっぱり凄いものだったらしい。

『斬撃耐性』とか『衝撃耐性』とかの耐性スキルはそんなに珍しいものじゃなく、冒険者でも持っている人は結構いるらしい。

 そして、耐性スキルはレベルが10になると無効というスキルになるらしい。

 無効スキルにもレベルがあって、物理ジャンルの無効スキルを全部レベル10にすると統合されて俺が持っている『物理耐性』というスキルになるらしい。

『物理無効』というスキルがあるかはわからないけど、『物理耐性』でも相当なものだ。


 あと、『環境耐性』というのは魔法の火や熱、冷気等を含めた環境ダメージに対する耐性らしい。

 なんと『環境耐性』のグループの中に『魔力耐性』ってスキルがあった。

 なんのことかと思ったら、この世界には魔力濃度の濃い所がよくあるらしい。

 そこは魔力石や魔鉱が取れる鉱山等も含まれる。

 濃すぎる魔力は人にとって毒なので、魔力も『環境耐性』に含まれてるんだって。

『環境耐性』も『物理耐性』と同等のスキルだ。

 もちろん『状態異常耐性』も同等だった。


 他にも『精神攻撃耐性』とか病気等の耐性で『免疫強化』っていうのがあって、それも『状態異常耐性』に含まれてるらしい。

 流石は『元気で丈夫な体』だ。

 やっぱり化け物じみてるな。


 ちなみに『成長補正』というスキルは主にレベルアップ等の時にステータスの成長速度が上がるものらしい。

 俺の場合は普段から成長は速いし(身長は除く)スキルの成長速度にも影響してそうだから、その辺がレベルの違いだろうか?

 最高でもレベル3までしか確認されてない上、レベル3を持っているのはこの大陸でも数人しかいないほど珍しいスキルらしい。

 それと、このスキルは遺伝するという珍しい特性がある。

 色々と珍しいスキルなんだね。


 で、気になっていた『纏い』と『魔力操作』『魔力感知』のレベル8で止まってる3つのスキルについて、先のことは調べる事ができなかった。

 ここまでレベルが上がった人がいないんだろう。

 リストに載ってないし、職員も知らなかった。


 もっとも、自分のスキルを人に知られたくない人も多いだろうから、知られてないスキルやレベルがまだ沢山あるらしい。

 思ってたよりもスキルのリストが少ないのはそのせいもあるみたいだ。

 俺が持ってるスキルはギルドのスキルリストに載るほど有名で強力なスキルってことだな。

『無詠唱』とか『飛行』、『二段ジャンプ』すら載ってなかったけど・・


 色々と学んだお陰で疑問のいくつかは解消された。

 せっかくスキルの勉強をしたけど、とりあえず俺の目標は攻撃力も上げながら素早さと知力を上げることかな。

 結局のところ、素早さがなきゃどんなに強力なスキルや魔法も当てることができないし、知力がなければ敵の攻撃を避けるどころか認識も出来ないらしいからね。

 まぁ力がないと敵の攻撃を防ぐこともできないけど、力とか攻撃力は体が成長すればある程度は何とかなると思うんだよね。


 あと、基本的なことなんだけど、攻撃力や防御力は武器や防具で上げられる。

 補助魔法やスキル等で一時的に上がるものじゃなければステータスに反映されるらしい。


 今の俺の装備は布の服だけだ。

 木刀を持ってカードを見てみたけど、ステータスは変わらなかった。

 つまり木刀は俺の素手以下か、ほとんど変わらないらしい。

 木だけど、剣なんだけどな。

 俺の手は何でできてるんだ?



 色々と教えてくれた職員にお礼を言った後、屋台でつまみ食いをしてから昨日ロックゴーレムと戦った荒れ地の辺境に転移した。


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