22話
領地開発に関わる資金、何処までを将来の投資と思い出せばいいのか、そもそもが此処まで一度にやるべきではなかったのか?
しかし、領民のいない今のサファリ領地だからこそ出来ることでもある。そう考えるとこの投資は正解なのかもしれない。
だけどもし、失敗した場合は、中途半端に出来て放置されることになるのだから恐ろしいものである。
「これが殿下が先日言われていた酪農方法について掛かった費用と、改めて算出した今期と来期の予算額となります」
第一回予算変更分合計
金貨83枚、銀貨16枚
資金残高、金貨916枚、銀貨84枚
(開発1〜4ヶ月目)
払い込み済み金額、金貨27枚、銀貨72枚
第二回予算変更分合計
金貨113枚、銀貨52枚
資金残高、金貨803枚、銀貨32枚
(開発2〜4ヶ月目)
払い込み済み金額、金貨28枚、銀貨38枚
第三回予算計画変更点
建築士30名から45名へ増員
増員の結果にて、工事毎に部署分けを実施、それによりリーダーを7名任命行っています。
リーダーへは来月分より手当を支給する予定です。
予算計画を見直した事により、来年4月(残7ヶ月分)までに必要な費用を算出し、それにより、来期の予算計画も作成しています。
建築士7名
今期支払い予定賃金、金貨4枚、銀貨8枚、銅貨3枚、ペレット3枚、ズー33枚
建築士38名
今期支払い予定賃金、金貨30枚、銀貨4枚
石切り130人より180名へ増員
同様に班作成の実施によりリーダーを任命しています。
石切り(リーダー)6名
今期支払い予定賃金、金貨3枚、銀貨26枚、銅貨6枚、ペレット6枚、ズー66枚
石切り174名
今期支払い予定賃金、金貨60枚、銀貨90枚
大工30人から500名へ増員
同様に班作成によりリーダーを任命しています。
大工10名
今期支払い予定賃金、金貨4枚、銀貨66枚、銅貨6枚、ペレット6枚、ズー66枚
大工490名
今期支払い予定賃金、金貨171枚、銀貨5枚
家事手伝い45人から70名へ増員
今期支払い予定賃金、金貨20枚、銀貨41枚、銅貨6枚、ペレット6枚、ズー66枚
農夫100名を新規雇用
今期支払い予定賃金、金貨33枚
食料品及びその他、850名分
金貨35枚と銀貨7枚
家畜購入費用
ヒツジ1頭に付き、銀貨3枚
300頭購入により、金貨9枚
乳牛1頭に付き、銀貨5枚
50頭購入により、金貨2枚、銀貨50枚
家畜用飼料購入費用、金貨1枚
合計、金貨12枚、銀貨50枚
道工具及び部材費用(牧場柵等含む)
金貨10枚
今期合計予算金額、金貨421枚、銅貨3枚、ペレット3枚、ズー31枚
資金残高、金貨1078枚、銀貨99枚、銅貨6、ペレット6枚、ズー69枚
来期計画予算金額、金貨578、銀貨60枚
来期末資産残高は、金貨500枚、銀貨33枚、銅貨6、ペレット6枚、ズー69枚
建築士7名
年間賃金1名に付き、金貨1枚
金貨7枚
建築士38名
年間賃金1名に付き、銀貨80枚
金貨30枚、銀貨40枚
石切り(リーダー)6名
年間賃金1名に付き、銀貨80枚
金貨4枚、銀貨80枚
石切り174名
年間賃金1名に付き、銀貨60枚
金貨104枚、銀貨40枚
大工10名
年間賃金1名に付き、銀貨80枚
金貨8枚
大工490名
年間賃金1名に付き、銀貨60枚
金貨294枚
家事手伝い70名
年間賃金1名に付き、銀貨50枚
金貨35枚
農夫100名
年間賃金1名に付き、銀貨60枚
金貨60枚
食料品及びその他、850名分
金貨35枚と銀貨枚
「…以上となりますね。3年目は運河も建設中の為、人件費も同様に必要となることを考えると、支出を抑えるのは無理があります。しかしこの状況ままですと、3年目には資金が底を尽きます」
ミナの説明が分かり易かった為、内容は飲み込めたつもりだ。
2年目の後半からは、運河の運用も始まり、3年目以降については、運河もクタナ湖まで伸びて完成する事になる。
そうすれば大規模に貿易を行う事が可能となり、収益は見込まれるのだろう。最も何を売り、何を買うかを考えなくてはならない事には、それも始まらないが…。
3年目は確かに重要だ、だからこそ2年目にやれる事をやっておく、そうしないと、この領地改革も無駄に終わるってことになってしまう。
「そうだな。2年目と同様と考えるなら金貨100枚は不足する」
「はい、ですので、それまでに農業と酪農での収入の確立及び、ラルド粘土の生産量増加を行わなければなりません」
その為の資金を得る方法はあるか、農業は2年目には収穫も期待出来るだらうから、そこまでは心配しなくても良いだろうが、問題は酪農か、今回買った家畜はまだ産まれたばかりの物を買った。
だからきちんと育つまでは、どうともならないからな。
「…ミナの言う通り、資金が心許ない状況でありますので、例の鍛冶屋の件については、収入が安定してからとなります」
サイドルールの言う通りだ。此処で成功する確立が高いとはいえ、敢えて賭けに出る必要もなあのだからな。
「まあ、仕方ないよな。じゃあ、取り敢えずは農業と酪農、それとラルド粘土でいけそうと思ってて良いのか?」
俺の問いにミナが直ぐに返答する。
「そうですね。農業と酪農については、農夫達に任せる他ありませんが、ラルド粘土の方は採掘量の増加と、販売金額の値上げを行っています」
「…値上げをしても売れるのか?」
そんなに簡単に値上げをしてしまって、買い手は納得するのか?値上げをしたは良いが売れませんでしたでは、話にもならないぞ。
まあ、彼等ならそんな事は重々承知している筈だし、俺が心配することでもないのだろうが、確認はしておくべきか…。
「はい、と言っても私達が意図して値上げをしたわけでなく。買い手側が他より高く買うので、安定供給をしてくれ。などの要望があり、この4ヶ月間にて1kgを5ペレットだったものが、9ペレットへとなっています」
此方からの要望でなく、市場からの要求での値上げか、それなら商人達にも不快感を持たれることなく、利益も増収でき、客離れも起こりにくいか、運が良かったのか、それも計算済みだったのか、どっちなんだろうな。
「そして採掘量は1日40tであったのが、安定してきたのか70t程度まで増加しており、ラルド粘土の生産量は1日300袋は変わりませんが、大型の採石機と、粉砕機を購入しました。ですので採掘量、ラルド粘土の生産量共に増加を見込めると考えています」
作業員が慣れてきただけにしちゃ、生産量が上がり過ぎな様な気がする。やはり生産量を抑えて、市場の方向が値上がりに行く様に仕向けたのかな。
….この二人ならそれも考えれてそうだな。と俺がそう内心で考えていると、サイドルールが俺に1枚の資料を渡してくる。
「殿下、此方がその資料となります。説明させて頂くと…」
売り上げ結果(3ヶ月間)
原石売り上げ
(1月目)
30t×1000kg×5ペレット×30日=金貨4枚、銀貨50枚
(2月目)
30t×1000kg×7ペレット×30日=金貨6枚、銀貨30枚
(3月目)
30t×1000kg×9ペレット×30日=金貨8枚、銀貨10枚
ラルド粘土売り上げ
(1月目)
150袋×150ペレット×30日=銀貨67枚、銅貨5枚
(2月目)
150袋×210ペレット×30日=銀貨94枚、銅貨5枚
(3月目)
150袋×270ペレット×30日=金貨1枚、銀貨21枚、銅貨5枚
合計売上、金貨21枚、銀貨72枚、銅貨15枚
支出
石切り100人
今年度支払い賃金額合計、金貨5枚
食料品及びその他
銀貨50枚
採石機、粉砕機購入費用、金貨10枚
売り上げ金額、金貨6枚、銀貨22枚、銅貨15枚
「…採掘場での売上金については、別途、必要となるまでは開発資金とは分け保管させて頂きます」
「………」
売り上げが少額に感じられるのは、やはり領地開発の方で使用している金額が大き過ぎる為か…。
他にも何か、リスクなく資金を手にする事は出来ないものだろうか?
「殿下、どうかなさいましたか?」
俺がそう悩んでいると、サイドルールがそれに気付き尋ねてくる。
「…いや、中々上手くは儲からないものなんだな。っと思ってな」
サイドルールの問いに、俺は両手を軽く左右に広げて両肩を竦めながら言う。
「…そうですね、難しいですよ。此処まで大変とは思わなかったですからね」
ミナが溜息を吐きながらも、笑顔でそう答えた。




