しょーとすとーりーず11
天は神の便所であった。
尿はビニルであって、糞は宇宙金属であり、宇宙金属トハ即ワチ=未来物質であった。
神の尿降り立ち、未知の知的生命タイはまた、現れる、その存在の多き事また、知らされる。
降り立つのは、知っている者達、未だ降り立たぬものは、知らされぬ存ざイ。
その確率は無限のレパートリーを誇る。
神の尿は言葉で、神の糞は世界、である。
未知ノコトバたち、未知ノセカイたち。
あたらしいソレらにより、またあらたなバリエーションである秩序、ツイ加されテイルのである。
ハジメニコトバガアッタ、コトバハカミトトモニアッタ、コトバハカミノニョウデアッタ、コトバハカミデアッタ、バンブツハニョウニヨッテナッタ、ナッタモノデ、ニョウニヨラズニナッタモノハナニヒトツナカッタ。
ソシテ、ミチナルセカイガ、ベツジゲンヘトキツリツシテイタ、スナワチ、カミノ糞デアル未来物質ハコトバヲコエタ、セカイデアリ、ケッシテ、モエツキナイコトバ・ノゴンゲデアルノ、ダッタ。
風を裂き、耳を裂く高くビブラート空へ、鳴り渡った。
世界はいま日常をうごいている、神の尿降り立つ地は栄え、人々は群れている、折り畳マレテ神の尿はうずだかく丘をなしていた、人々は時に数千、時に数万の群れにて引きずって向かうのであった。
ねりねりとおとされたきょだいなビニルは国から国へとひトスジに結バレて歩るキ続イてイた。
さて、神の尿降臨するたびひとびとのでアウ未知なる知的生命タイの不可思議ヨ、ソレハ、非、日常でありそしてなにより、それこそがせかいの真実であった。
このアリフレタ非、日常かんかくニヨル齎タラサレタ日常に蔽イ尽くサレタコノ世界を渡リユク人々ガ行列をツクッテ日常はうごくのだった。
まばらニ混ジッテ、ビニルを引キ歩ルク、未知ナル、見知ラヌ、違和ナル知性ノ塊マリ歩ルクソノ様は、はじめツメタイ翳ゲのごとくにしか感知サレヌガまた、アラタナル翳ゲの現ワレシ頃ニハすでに、見慣レタ塊マリとして、モウ存ざイシている。
土埃コリノひとびとの群れのなかへ咲イテ、ぽつ、ぽつト点ざイシテいる。
黄金ノコトバ・美。
白金ノコトバ・知性。
天ヨリ龍が如く、ニ落とさレテイク、くりーむとしろのふろしキ風、裂クゴトに、極彩色の異形ナル塊マリ、はコノ世界ニ産ミ出サれ、かおすヨリハジまルうちゅうノ仕組ミデ、また、あたらしイこすもす(=宇宙秩序)にてウマレ変貌ヲ遂ゲて、注ソギ混マレてイくノハ、神ノ放尿ノミノナセル業デアッタ。
魔境・切り裂かレタ時空が、呼び込マレた異世界の縮図抽キ出シて、空気ヘト融けきれず飛び出したノハ異世界の結晶デアッタ。
大袈裟なハタメキは瘴気の齎たらシデ大鷲の翼サと鳴り、体長は丈20メートル、ヒロガッタ状態ノ翼サデノ巾80メートルの巨大サデアリ、眼孔ヨリ洩れデタ知性イチブンメイを越えてイタ。
サテ、文明は神にヨッテ齎たラサレるのデアル。
人々ノ群レは、尿を引キズリ歩ルキ、ソノ目指シユク未知ナル道こそが、文明ヘノちから、ダ、ソレイガイニ、ちから、などホントウはなにモナイ、みちなるちから、コソガ、カミのミチビキであり、チカラなので、アル。
巨大なビニルが、岩山の摩擦にうごいていた、人々の群れは、疲れをしらずに、太陽に照らされた表面の奥を、キラキラトひびく繊維シツノナニカを、たびたび覗くのであった、コトバであった、国から国へと渡りゆくながい、ながい、みちのりに、新奇なるコトバカギリなくつづくのである、それぞれの区域で、眩シイタイヨウノ照りを終イニハ抑サエテ、底光りする深海およグ超新星爆発は、人々の胸を捕らえてハナさぬ、すると人々は、未来から産まれて、心臓にナガレルことばガ、ひとびとヲゆいいつの根源へと押しやることが、ヤット、出来タノである、黄金ノコトバ・美、白金ノコトバ・知性、スタート地点に立っているヒトガイル、カレハ滋養強壮に満ち満ちている、ノデアル、ほんとうのはじまりにみちて、満ち満ちたかれは、ホントウノ第一歩を、いま、踏みしめた。
岩山の摩擦に千切れたビニルのヒモを拾っている、ココガ・・ZONE・・トナッテ、クニト、クニトヲ分ケ、せかいのチュウシンガここデアルコトを、ヒトビトニ知らせているノデアッタ、闇がうまれている、ヒカリガふかい深いばしょへとタタマレていく。
かれはかみにえらばれたのである。
黄金ノコトバと白金ノコトバきゅっと、結ンダ・・・
儀礼が開かれる。
・・・神の糞が撒き散らされていく・・・
まんねんのあいだちんもくしていたいわやまのそこにひかりほこったまぐまのあらしがいまはじまるのだった、てんまでとどき、まぐまはてんまくのきんをとかした、ひとびとのむれはなかばかみをおそれひれふしもうなかばかみをちょうはつしてねっきょうしていた、かおすがはじまっていた、まぐまひとびとのむれにちしぶきをあびせひとびとをもやしちひょうをやきかみをおそれたはんすうのひとびとをちりじりにやきとかした、ひとびとのえきたいがちひょうをぬらし、しかしすぐにちがうひとびとをもやそうとしていた、いしゅうがあついきりとなってただよっている、かみはいかり、くそ、というなのセカイをまきちらしていく、あるぐんしゅうへはえきたいとなり、ぐんしゅうのむれそれぞれをやつざきにしていた、ちしぶきとはらわたがくるくるまわっている、またちがうぐんしゅうへはかたいかたいコロコロのふん、ちょうこうそくすぴーど、ひとびと、ずがいこつからまっぷたつにべとべとののうずいをとおくとばし、さらにとおいぐんしゅうへと、おどろきをあたえ、あるはみさいる、あるはばくだんのごと、くそをまきちらしていた、おもえ!
不慮に遭遇した、糞塗みれの公衆便所の絶望よ。
わたくしはもうまにあわず、ただずぼんのウチガワヲ、恍惚なじょうたいにほじするいがいの、のうりょくが、神より、あのひはうばわれたんだと、いまふりかえってはおもうのだ。
わたくしは、かみのもたらしたさんぶつを、ただ、くちびるより、あじ、わうのでしか、なかった、チチナルかみが、そしてふるえるほどうつくしいメがみが、べんきをはいつくばるわたくしのずじょうふたつのセイ器、まるダシだしのにおうだちで、わたくしは、ふたつのかみのあしもとを、なめた、なめた、なめていたんだ。
まぐまのやぶかのごときかみへのはんこう、かみをおそれずとまらぬきょうねつ、てんのきんと、そしてしろいきんをとかしたまぐまのねつ、くりーむとしろのごううがいま、はじまった、あめのいってきが、せんのひとや、ひといがいのばんぶつをとらえていた、こなごなだった、ちひょうをおおきくゆらす、ゆらす、ごうおんが、ごうおんとなって、ばんぶつと、せかいを、こなごなにどろどろに、みえなくなるまでとかしつくしてしまった。
かみは、わらっている、しょせん、コトバや、セカイである・かみのふんにょうすら、ひつようとしなかったからだ。
かみは、わらっている、しょせん、べんきにこびりついたふんにょうにたかるちいさなはえのぐんしゅうなど、屁でもないわ。
セカイガ、コトバガ、タカワライヲシテイルノダッタ。
40日40夜の洪水・どろどろにのみこまれたせかいをべんじょよりみおろしていたかみは、そのこうきなかおりたかき、フル勃起・ふぁろすをひっぱりだす、40日、40夜の、長きにわたって、かみは、きんと、しろいきんのにょうをどろどろのずじょうよりまかれつづけた、はじめおとをたて、にょうはじょうはつした、しかし、ひごと、かみのにょうのはいぼくは、かんぜん、しょうりへとみちびかれていった。
世界が、言葉が、ヒカリハナツのだろう、うちゅうのかしょかしょにせっちされた。
ばんぶつや、せかいのみちびき、こうしゅうべんじょから・・・
神ノ排泄、がわれわれ民々、ノ創造の根源、トナッテイタ。
・・・神は何も食さない。
・・・・・・ソレハ、神だから、ダ・・・・・・