残りのピースはAnimals(どうぶつたち)と共に
私は、
大のジグソーパズル好き、那賀野 夏目。
そして今回は、今までで一番大きな、5000ピースに挑戦中!
これが完成すると、パズル祝100個目になるのである。
だからどこかしら、いつもより燃えている。
「あと、deer&pandaの部分で完成だっ!!」
今回の絵は{Animals}、動物大集合の油絵が印刷してあるパズルだ。
5000ピースのパズルは、他にも
{Mount Everest}、エベレスト山の写真が印刷していたり、
キャラクターものもあったが、
夏目は結構動物好きな方なので、
これを選んだのである。
夏目は、1ピースを1分単位で埋めていった・・
「この調子なら、あと30分で終わるわ。」
そう、つまり残り30ピースなのである。
だが、そう簡単に成し遂げることは出来なかった・・
それは、残り1ピースになった時の事。
「ふぅ、残り最後の1個!」
パズル置き(自作)に手をかざし、残りの1ピースを取って当てはめるが、
はまらない。 というか、絵柄が違う。
そしてそれは、瞬く間に大きな鳥に変わった・・
「あなたの残りのピースは、1つですか?
それとも2つですか?」
いわゆる、昔話系のイメージ。。
「いえ、1つです・・」
なぜか話す鳥にむかって、正直に答えた。
ん・・この場合、えーっと、1つ+2つもらえる!?
「正直なあなたには、Animalsの世界、動物パズルの中の世界に
入ってもらいましょう。きっと残りのピースが見つかるはず・・」
え?は?どうなってんだ!?
そう思っている間に、
鳥はサッと消え、
私は瞬く間に辺り一面動物ばっかしのなんかよー分からん所に来た。
「なんじゃこりゃ?」
全くと動物パズルと同じ。
「どうしたんだんだぁ?」
と共にパンダの顔がアップで・・
「うぁっ!?」
「だからなんやねんっつーゆーてんのっ」
モッサモサの毛で、つっ込みの手でパシンッと殴られたけど、
「モッサモサ気持ちぃ~」
になった。
「そんなん反応初めてやな。」
軽くこのパンダ(なぜにしゃべれるのかは不明。)と仲良くなった。
そしてこのパンダによると、
ここはパズルの世界(動物)で、夜にもならないらしい。
(おそらく現のパズルは、朝の風景だからだろう)
そして、どこかに隠されている残りのパズル1ピースを見つけると帰れるらしい。
そして、多分体内時計が半年を告げたある日の事・・
「パンパンっ今回はあの岸の上を探すねっ!」
あのパンダとはすっかり仲良くなり、
明るいまま寝て、起きてパンパン(パンダ)を起こし
パンパンを使ってパズルのピースを探す日々を
繰り返していた。
「はいはい。じゃ、乗れ。」
「・・そういやぁ、パンパンの上乗った事なかったねー。」
「そういえばそうだな。」
「大丈夫!?」
「ん?あぁ、骨が折れたりはしねぇから。気遣いありが・・」
「そうじゃなくて、私が落ちたりとか、安定度しっかりしてるとかさ。」
「・・自分の事しか考えないのかよっ!」
「当たり前じゃん。自分の事が一番優先だよっ」
「そんな事言うなら乗せない。」
「あぁ、もう分かった、乗るよ。」
夏目は、フサフサの毛に乗っかった。
と、そのとたん!
パンダの背から、光り輝く小さな一枚の・・
ジグソーパズルが!!
「パンパン、あったよ。残りのパズルっ!」
でもそこにパンダ、それどころか動物さえいなかった。
「か、帰れた!?」
嬉悲しい心境の中、
手に握り締めていた残りのピースをそっとはめた。
「このピースは・・!」
完成したパズルには、
動物達、パンダ、そしてパンダの上には、夏目がしっかりと描かれていた