第6話:大勝利!!見た来た勝ったの三拍子 (第一章完)
ピッケル:私がフラヌス財務大臣ピッケルです。
ミラブー:一応革命軍の指導者をしているミラブーだ...。
ピッケル&ミラブー:(き、気まずい...。)
成人男性3人が抱き合う姿をみたピッケルと、それを見られたミラブー。二人の間にはどんよりとした雰囲気がながれていた。
ピエール:はじめてのおじちゃん。おじちゃんもギューしよ?。
カートン:だめでちゅよぉ~ピエール君。あの薄汚い権力の豚めと抱き合おうものなら一瞬にして腕が腐り落ちてしまいちゅよぉ~。
ミラブー:おいカートン!!失礼だろうが、相手は交渉相手だぞ、少し黙ってろ!!。
ミラブーの一喝が効いたのか、カートンはピエールを連れてすごすごと立ち去った。
ミラブー:大変失礼した。ピエールとカートンは反王家過激派でな。王家やそれに仕える奴らに対して強い敵意をもっているのだ。
ピッケル:いえお気遣いなく。それより、私の方からミラブー殿に伝えたいことがあります。フラヌス王家は「三部会」を開く意向があります。
ミラブー:三部会だと。
ミラブーは驚いていた。約170年前に開催されて以降ずっと開催されてこなかった議会を開こうというのである。しかも平民も参加が可能な議会だ。
ピッケル:ええ本当です。この大臣ピッケルが約束いたします。悪い条件ではないでしょう?。
ミラブー:それはこちらとしても願ってもいないことだ。
ピッケル:その代わり、いったん兵を引いていただけないでしょうか。
ミラブー:もちろんだ。こちらとしても要求はいろいろあるが、三部会を開いてくれるというのなら、そこで話をさせてもらおうか。
ピッケル:そうしていただけると助かります。ミラブー殿、あなたのように話が分かる方がいてよかった。
ピッケルとミラブー。立場こそ違えど、二人の間には奇妙な信頼関係が築かれていた。
ピッケル:それではミラブー殿、私はお暇させていただきます。三部会の開催日などは後日公表させていただきます。それでは・・・・
ミラブー:すまないピッケル。最後に一つだけ言わせてくれ、俺がピエールやカートンと抱き合っていたのは忘れてくれないか。
ピッケル:あなたに嘘はつきたくないので正直に言います。一生忘れることはできないでしょう、あまりにも衝撃的だったので。忘れられるなら私も忘れたいですよ....。
別れ際二人は共に涙を流していた。その理由は当人たちしか分からない。
何はともあれ、ピッケルは無事王宮へ戻ることができた。
ピッケル:皆さん、無事革命軍との交渉は終わりました。ご安心ください。
彼が言い終わると途端に万雷の拍手が起きた。
王宮兵士:皆の者、ピッケル様のおかげで我らは助かった。この御恩を一生忘れるな。
大臣たち:さすがピッケル殿。王宮最高の頭脳の持ち主じゃ。
シャルフ:信じていたよピッケル。君こそ最高の忠臣だ。
マリー:面白いものが見れましてよ~。おーっほっほっほ!。
ピッケル:(...私は単に3人の男たちが抱き合っているのを見てきただけなのだが。...どうしてこうも持ち上げられているのだろう。)
かくして王家は革命の危機をいったん乗り越えることができた。しかし本当の波乱はこれから始まる。
マリーちゃんは一体どうなってしまうのか、ピエールの知能はもとに戻るのか、ミラブーの心の傷はさらにえぐられてしまうのか、そもそも放置しているルロイ16世はどうするのか?。
第一章完。第二章へ続く。




