ゆーちゃんのお話
短めの連載、これにて終了です!ホラージャンルも書いていて楽しかったです!では最後までお付き合いよろしくお願いします!
「…ゆーちゃんのお母さんですか?」
「ええ、あなたは?」
「みっちゃんです」
「そう、みっちゃん…」
おばさんは私に手招きをする。
「ちょっとだけ、そこのベンチでおしゃべりしてくれないかしら」
「…はい」
私はおばさんとお話することにした。
「みっちゃんは、どうして息子のことを知っているの?」
「…あの、信じてもらえるかわからないんですけど」
「ええ。言ってみて」
私はもしもしさんの噂、ゆーちゃんとの出会いを語った。
そして、ゆーちゃんに何度も何度も怪異や危機から助けられたお話もした。
ゆーちゃんのお母さんは、それを聞いて頷いていた。
「…それで今回も、くねくねにならないよう助けてくれたんです」
「そう、悠介が…立派になったのね」
「信じてくれるんですか?」
私が大人なら、信じないのに。
「私もね、最近不思議体験をしたの」
「え」
「あなたが悠介のために献花してくれるようになった頃から…毎週、悠介が夢に出るようになったの。そして、あなたのしてくれたのと同じ話を聞かせてくれたわ。今は立派な守護霊やってるから、母さんも心配するなよなって」
「そうなんですね…」
ゆーちゃんはちょっとだけ気まずそうな気配。
「悠介はそこにいるの?」
「私の背後に…」
「そう…悠介、よかったわね。ステキなお友達が出来て」
「…ゆーちゃん、照れてます」
「ふふ、悠介らしい」
おばさんはくすくす笑う。
「もう、悠介の姉や弟は立派な大人になっていて、孫の顔も見たわ」
「…」
「でも、悠介のことは忘れられなくて…だけどこれで安心したわ」
おばさんは私の手を取る。
「悠介を、よろしくね」
「…はい」
そして私たちは別れた。
ゆーちゃんのお母さんが、今回のことでちょっとでも安心してくれたのは良かったなと思う。
そしてゆーちゃんの気配が今日また、より濃く、より温かく優しい感じになったのも感じた。
「ゆーちゃん、これからもよろしくね」
ゆーちゃんに頭を撫でられた気がした。
今回で最終回になりましたが、みっちゃんとゆーちゃんのお話をいくつか書けて楽しかったです!お付き合い頂きありがとうございました!また別の連載でもお会い出来れば幸いです!下記に連載作品のランキングタグありますのでよろしければまたお付き合いください!
改めまして本当に、ありがとうございました!