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モンブラン

 映画が上映されている間、よくテレビなどで映画の予告が放送されている。

 

 艶元さんのギターが流れ、オレの声の入った曲も。

 

 一人の時は、おぉ〜って感じてなるけど…家族とテレビを囲んでたりする時に不意に流れてきたりすると少し恥ずかしい。

 

 

 艶元さんもその体験をしたみたいで

「わかる〜」

 と言っていた。

 

 映画は、大変好評みたいだ。

 

 なので長いこと上映されていた。

 

 

 そんなある日、いつものよう艶元さんと次はどんな曲にしようね。なんて話していたんだけど、マネージャーさんが

「良いお話と良いお話どちらから聞きたいですか?」

 とオレたちに質問をしてきた。

 

 …えと、どっちも同じじゃ。

 

 なんて戸惑っていたら艶元さんが

「じゃあ、初めの方の良いお話が聞きたいです。」

 とビシッと手を上げた。

 

 おぉ…同じかと思えば、はじめと後のいい話があったとは。

 

 さすが艶元さんだよ!と艶元さんを絶賛中だったオレ。

 

 そんな絶賛中のオレは、ほっとかれてマネージャーさんが話し始めた。

 

「一つ目は、ね…」

 

 と言ったかと思うと後ろからいきなり袋を持ち出して

「じゃジャーン‼︎今大人気のモンブランケーキ二時間並んでゲットしましたぁ〜」

 とモンブランを高く上にかざした。

 

 そ、そんなに高く上に上げて…落とさないでよ⁉︎

 と内心ハラハラしているオレ。

 

 艶元さんは、

「え〜‼︎すごいですねー‼︎」

 と言いながら、拍手していた。

 

 

「では、早速いただきましょう‼︎」

 のマネージャーさんの掛け声にオレたちは、お皿やらフォークなんかをせっせと出した。

 

 で、席について

「いただきます‼︎」

 といい、同時にパクリ。

 

 

 ‼︎

 

 うまい‼︎

 

 なんだ…これは…

 

 甘さの中にほのかな渋さ。

 あぁ、栗そのものをいただいているかのようだ。

 

 なんて滑らかなんでしょう。

 

 と、とける〜。

 

 そしてクリームに包まれていた栗。

 

 大きな栗が一個隠れていたじゃありませんかっ‼︎

 

 栗を食べた艶元さんは、

「うわぁ〜、栗じゃん!もう栗そのものじゃん⁉︎」

 と驚いていた。

 

 うん、たしかに栗だ。

 

「オレ、飴みたいにずっと栗口に入れてなめてようかなー。」

 なんて冗談いうと艶元さんが

「あ、それいいね!」

 なんてオレの言葉に乗っかってくれた。

 

 でも、マネージャーさんにそれはお行儀が悪いよ。といわれやめることにした。

 

 …ところで二番目のいい話は?

 と、ふと思った。

 

 続く。

 

 

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