アイテム⁈
お土産屋さんに行くとたくさんのキラキラアクセサリーが置いてあった。
のに、艶元さんはお菓子コーナーに一目散に進んで行った。
…うん。艶元さんお菓子好きだもんね。
今日のお弁当のお礼に好きなお菓子プレゼントするからっていうととっても素敵な笑顔で
「えっ、ありがとう」
と逆にオレが素敵な笑顔のプレゼントをいただいてしまいました。
そしてお土産を購入して次はどうしようかって聞くと次はお手洗いにいきましょうと言われた。
お手洗いは、オレ今大丈夫かなと答えて艶元さんを待っている間にオレはプチプレゼントを購入した。
このプチプレゼントは、のちに大活躍するのでありました。
で、次は妖怪屋敷に入ろうかってなったんだけど…
入り口を入った途端に艶元さんがまさかの…まさかのニンニクをバックから取り出した。
えっ?
えぇっ⁉︎
オレは二度見した。
白いハンカチ…じゃなくてニンニク⁉︎
なぜニンニク…
しかもひとかたまり丸々って。
「えと、どうしたの?そのニンニクは?」
と質問した。
入り口で何かのアイテムとして持たされたのだろうか?
オレは気づかないでアイテムゲットできなかったのかな?
なんて思ったら、
「え、ドラキュラにはニンニクじゃん!魔除けだよ〜。ほら、瀬野くんも持ちなよー」
とニンニクを半分にしてオレに渡してきた。
…えと、家から持参してきたんだ?
てか、ここ妖怪屋敷だよね…妖怪もニンニク苦手かな⁉︎
ま、そのへんは不明だけどせっかく持参してくれたので二人してニンニクを握りしめて妖怪屋敷の奥へと進んだ。
入り口で人形のカッパさんから
「きゅうり持ってない?」
と言われビクッとする艶元さん。
そしてニンニクをそっと差し出していた。
「…艶元さん、これ人形だから」
「あっ、そ、そうか。よかったぁ」
と艶元さんが我に返った。
かと思ったら、なんか急に暗闇の遠くの方をみて固まっていた。
「ん?どうしたの?」
と聞くと
「あ…あの向こう…なんかなんかっ…」
とオレの腕をがっしりとつかんだ。
そんなにくっついていいんっか⁉︎
オレは艶元さんとは違う嬉しいドキドキを一人で味わっていた。
艶元さんがいう向こうにいたのは、ネコ娘だった。
目が光ってたのね…。
でも、ネコ娘ナイス‼︎
艶元さんがオレにべったりだよ〜。
と心でネコ娘にお礼を述べた。
艶元さんは、意外にこわがりで可愛かった。
入り口から出口までずっとべったりでウハウハなオレなのでありました。
続く。




