お弁当
そしてオレは女神様とメリーゴーランドを存分に楽しみました。
あぁ…女神様がメリーゴーランドに乗っているお姿を動画におさめたかった…。
一緒になってお馬さんに揺られている場合じゃなかろうに…
はぁ〜、天使と一緒に乗る艶元女神様が脳内に映し出された。
大変お美しい。
天使と女神様が撮影中のオレに手を振ってきたりしてさ、でオレも手を振りかえしたりしてぇ、もう幸せオーラをオレまでまとえるみたいな?
幸せ。
一人妄想幸せに包み込まれた。
そんなキラキラ妄想していたら艶元さんが
「お腹空かない?」
と聞いてきた。
おぉ。時計をみたらそろそろお昼じゃん。
幸せすぎて時も忘れる。そしてお昼と分かると一気に腹の虫たちが騒ぎ出す。
オレって単純だなー。
はらぺこのオレ。
「あ、あっちにフードコートあったよ」
と指差すと艶元さんが
「お弁当作ってきちゃった!」
なんていうじゃございませんかっ‼︎
えっ⁉︎
そのリュックにお弁当さんが⁉︎
えぇ…、わざわざ早起きして作ってくれたんだ⁉︎
「マジか⁉︎えっ、なんか早起きさせちゃってごめんね。ありがとう。」
とお礼を述べた。
すると、
「ううん。作るの好きだから」
なんて言ってくださった。
なんて素敵なんでしょう。
お弁当なんて遠足以来じゃん⁉︎
ってか、わざわざ手作りなんて…ほんとオレって幸せもんだなぁ。とつくづく思った。
そして、広場にシートを広げてお弁当をパカリとあけた。
うわぁ〜。
「すごっ‼︎えっ?すごっ…」
思わずお弁当を凝視。
「すごくないよー」
と艶元さんは言ったけど…
もうアートだよ…
食べるのもったいないくらいの出来だ。
でも、せっかく作ってくださったので
「いただきますっ‼︎」
パクリ。
うんまぁ〜‼︎
「え…天才かよ⁉︎」
「んもー、そんなに褒めないで」
「いや、マジで美味しいです。幸せすぎるよー」
と心もお腹も満たされた。
あー…
遊園地って幸せの宝庫だわ。
オレ何レベまで上ったよ?
魔法石拾いまくりじゃね⁉︎
回復もたくさんしたし…。
えっ?
てか、このデートは初任給で艶元さんに何かプレゼントがしたくて行こうって提案したんだけど…
オレがプレゼントされてるじゃん…
なんか、なんかないかなー…。
あ、いいこと思いついた。
お土産やさんに行こう。
幸せ満腹なオレと艶元さんは、お土産コーナーへと向かった。
続く。




