オーラ?
肉まんになんてなれるわけないんだ。
あ、そうそう。
艶元さんに聞いてみようと思ってたことがあるんだった。
「艶元さんさ、もう通帳みた?」
と聞くと艶元さんは小声で、
「うん、みたよ。すごいね…なんかこわいくらいだよね」
と辺りをキョロキョロ見渡した。
やっぱり辺りをキョロキョロしちゃうよね。
で、何に使った?って聞くと
「家族にお寿司ご馳走したの。あと、お取り寄せのデザートも」
とほっこり顔をする艶元さん。
やっぱりオレと同じで食べ物だった。
やっぱり食べ物だよねぇ。
美味しいもの食べると幸せになるもんね!と食べ物の話で二人してほっこりとした。
でもさ、オレは彼氏としても艶元さんに何か…そうだな、なにかしてあげたいんだよなぁ。
でも、高級バックとかちょっとひかれそうだし…現金プレゼントとかありえないし…
…
あ、デートだ‼︎
最近忙しくてちゃんとデートもしてなかったじゃないか。
というわけで、艶元さんを誘って夢の国パークへと行くことにした。
その日の天気予報は、晴れだ。
うんうん。
出だし好調。
で、やっぱり当日晴れーー‼︎
待ち合わせは、マンション前。
朝から一緒。
待ち合わせ場所まで一人だけどエレベーター降りたらすぐ待ち合わせ場所。
だから今日は、一日中一緒〜。
幸せだ。
なんなら、朝から晩まで一日中一緒に居たいくらいだ。
なんか艶元さんといると落ち着くんだよなぁ。
なんだろう…
オーラが…癒しのオーラをかもしだしてるんじゃないかってくらい落ち着く。
隣にいるだけでもうじゅうぶんお腹いっぱいみたいな。
話さなくてもいるだけでいい。
なんだろ…。
パワースポット的な?
そんな癒しの艶元さんがオシャレかわいい姿で登場してきた。
あぁあ…可愛らしい。
天使なんじゃね⁉︎
天使がオレを迎えにきたんじゃね⁈
お空に向かって長い階段出てる⁉︎
お迎え⁉︎
ついに天使がお迎え⁉︎
こんなかわいい天使がお迎えにきてくれるんなら階段のぼっちゃうよ?
階段…階段…
「ねぇ、どうしたの?ずっと空見上げて」
と艶元さんに言われて我にかえった。
「あぁ、おはよう艶元さん。いい天気だね」
慌ててごまかす。
で、艶元さんも
「おはよ。」
と返してくれた。
艶元さん…
かわいいです。
このお方がオレの彼女なんだ。
オレは幸せものだなあと心から思った。
そしてこれから一日艶元さんとのハッピーデートが始まるのでありました。
続く。




