家庭円満
えと…
「な、なんだろう…光合成?」
とこたえると、
「うーん。」
と言われた。
すると艶元さんが
「わかりました‼︎自然‼︎」
と自信満々に答えた。
…あー、木と葉っぱと太陽だからねー。
間違っては、ないけど…
なんかいまは、その答えじゃない気がした。
すると、マネージャーさんは
「自然かー。うーん…」
と腕を組んだ。
「正解は…?」
と聞くと、
「お互いが皆で助け合う‼︎」
とドヤ顔を決めてきた。
…あぁ。
「いい?瀬野くん。家庭円満の秘訣は、奥さんが機嫌がいいことよ!そうすれば、すべてうまくいくわ‼︎」
と親指をビシッと立てた。
「さらにいうとね…実は、実は…太陽が木と葉っぱを照らさなくなると木と葉っぱは、枯れてしまうの。だから太陽がいつまでも照らさないといけない。さぁ、問題です‼︎どうすれば太陽は、ずっと照らし続けることができるでしょう?」
とまた問題がやってきた。
…えー。
なんだろう。
「栄養?」
「うーん。」
オレの答えに、微妙な顔をするマネージャーさん。
すると艶元さんが
「月ー‼︎」
と自信満々に答えた。
そしたら、
「残念‼︎」
とばっさり切られていた。
「答えはね、太陽がずっと笑顔で幸せであることが大事なのよ」
と教えていただいた。
「「あー。」」
オレと艶元さんは、納得した。
たしかに、お母さんがいつも家でプンスカしてるより、笑顔でいてくれた方が家の空気がいいもんな。
と納得。
「じゃ、わたしはまだ仕事がありますので、お隣の部屋で猫缶します‼︎」
と部屋を後にした。
猫缶…?
「えっ⁉︎マネージャーさん猫缶食べるのかしら?フォークあるのかしら?」
と真面目に言う艶元さん。
「猫缶って、部屋にこもって缶詰になるって意味じゃないかな。」
というと、艶元さんは
「あぁ、なるほどー」
と納得していた。
ところで艶元さんは、いつも重いギターを持っている。
肩凝らないのかな?
…
「あのさ、ちょっと座って後ろ向いてくれない?」
と艶元さんに座ってもらった。
そして、肩を揉んでみた。
えっ⁉︎
かたっ‼︎
鋼の鎧…
オレはよくおばあちゃんの家にいくと肩揉みをしていた。
おばあちゃんの何倍もの鎧をまとっていた艶元さん…
「えっ?肩揉みなんて大丈夫だよ、それより曲つくらないと」
と艶元さんは、遠慮した。
続く。




