色
オレと艶元さんは、朝は別々に登校するのだけれど帰りは一緒だ。
そして、仕事先も一緒だ。
普通の高校生は、バイトをするのだろう。
でもオレと艶元さんは、会社と契約しているからバイトではない。
バイトよりは、お給料が少しいいかもしれない。
まぁ、まだ貰っていないのでなんとも言えないが。
放課後、いつものように艶元さんと並んで歩いていた。
で、これから作曲つくりも同じマンションでやる。
いつでも一緒〜‼︎
幸せじゃん!
しかも、曲をつくるってことは話したい放題‼︎
お金がいただけてイチャイチャもオプションでついてくるなんて最高じゃありませんかねぇ。
そんな最高の状態で音楽つくり開始。
オレは今まで、ただストレス発散に歌ってきただけなので曲をつくるということをしてこなかった。
いさ、艶元さんと曲をつくりだしてみると意外な事が判明した。
音やはやさで曲のイメージが全然かわるってことだ。
くら〜くゆっくりひくと、なんか…なんか黒い雨が降ってるんじゃなかろうかというような空気をかもしだす。
かと思えば、明るくポンポンと弾くとこんどは、明るいイメージに早変わりだ。
ポケットからかわいい水玉の飴ちゃんを取り出して街ゆく人たちにスキップしながら、ポイポイ飴ちゃんをあげたくなる。
ほんと不思議だわー。
で、オレたちの曲は春というかピンク色を連想させるようなあたたかくなる曲なのだ。
なんかこう…言うならばさくらの花びらに優しく包み込まれている。みたいな?
でも、ずっと包み込まれているだけじゃつまらないよねっていう事で、試練を与えられるのだ。
そう、今度は少し曲の速さがかわるのだ。言うならば、波の上をけたたましく走っている状態。
テンポをかえて気分上昇。
もう、これは軽いアトラクションだ。
音楽ってすごいよなー。
人の心を簡単に動かしてしまうんだから。
…
しばらく曲つくりに没頭しすぎてなんだかオレは、乗り物に乗っていたわけでもないのに、乗り物酔いみたいになってしまった。
そこにマネージャーさんが登場して、休憩にしてはどうですか?と、お菓子とジュースの差し入れを持ってきてくださった。
そして、マネージャーさんは隣の部屋で曲のチェックをするのでしばらくゆっくりどうぞ。とニッコリして部屋を後にした。
オレがソファにもたれかかると
「大丈夫?疲れた?」
と艶元さんがオレの顔を覗き込んだ。
なのでオレは、
「うん。疲れた。栄養補給しないとだめかもしれない。」
といい、艶元さんをムンギュ〜っと抱きしめた。
そして、チュ〜♡っとした。
曲にもイメージがあるけど、今の雰囲気もなんか、ピンク色のオーラがオレたちを包み込んでいるような気がした。
あぁ。安心するなー。
艶元さんを抱きしめていたらどんどん元気になってきた。
続く。




