髪の毛
目が覚めると…
⁉︎
う、うさぎがオレの布団にのってきた。
目覚めにうさぎのドアップ…
かわいいけどさ、でも…
ペットにうさぎは、飼っていない。
…
てか、うさぎのぬいぐるみじゃーん。
「ゆーいー…」
「ふふ、お兄ちゃんおはよ」
「あぁ、おはよ」
オレがおはようの挨拶をすると満足そうに部屋を出ていった。
起こし方ー‼︎
もっと普通に起こしてよー‼︎
と心から思った。
…もし、艶元さんなら…
艶元さんならさ、モーニングキ、キス…
とか⁉︎
「んも〜、起きてぇ♡起きないとチューしちゃうぞ♡」
なんて〜♡
…てか、その前に同棲すらできるか分からないけどさ。
…
一気に現実味になった。
さて、起きましょうか。
そして学校に行ったんだけど…
今日さ、今日…
月一の頭髪チェックじゃーん‼︎
頭パリッパリに固まってる…。
うまくのがれる方法は、ないだろうか…
校門の前に立ちはだかる先生たち。
…絶対捕まるやつーと思いながらも恐る恐る一歩、また一歩と歩いた。
するとオレの前の人が前髪長いなぁと指導を受けていた。
「あー、そうなんっすよ。昨日切りに行こうとしたら七転び早起きで。」
と言っていた。
「早起きなら七回転んでも行けたんじゃないのかな?」
なんて先生に突っ込まれていた。
「あー…たしかに」
と納得する生徒。
なのでオレはすかさず、
「オレみたいに髪上げちゃえばいいんだよ」
と前髪に手を当ててうまくアドバイスしつつ、パリッパリの髪を隠した。
「あー…、それもありかー」
と、また納得する生徒。
そしてオレは難なく頭髪検査をスルーすることができた。
よかったー‼︎
で、放課後。
艶元さんと下校中。
デビュー記念とか言ってキスしちゃおっかなぁ。でも、あんまりイチャイチャしすぎても嫌われちゃうよなー…と思い諦めてペットボトルのお茶をゴクゴクと飲んだ。
そしたら、いきなり艶元さんが…
「ねぇ、デビュー記念にキスして欲しいな」なんて言い出しましたよ⁉︎
えぇええーっ⁉︎
びっくりして思わずお茶をマーラ○オンなみに吹き出してしまった。
つ、艶元さんも同じことを思っていたなんて。
ならばと、お茶を拭いて遠慮なくキスをさせていただいた。
でもデビューまであと一週間あるんだよな。
だったら、デビューまでのカウントダウンしなきゃなってわけで、それからデビューまで毎日カウントダウンのキスをした。
続く。




