表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/76

例えがムズイっす

 相談室で生徒会の方々と未来について大いに盛り上がった。

 

 楽しい。

 とにかくポジティブに考えるとなんか全てが上手くいくんじゃないかって錯覚する。

 

 …

 

 てか、先生とかっていないの?

 オレたちだけで盛り上がってるけど…

 

 いいの?

 

 と思っていたら、オレと艶元さんの担任が現れた。

 

 …うん。

 

 なんか急に緊張してきた。

 

 悪いことしてないけど、なんか落ち着かない…

 

 ソワソワとしたなか、先生がどういう経緯でどのようなオファーがきたのか、細かく説明してくださった。

 

 で、お互いデビューを望んでいると説明したら…

 

 ん?

 なんか…視線…

 

 ⁉︎

 

 小窓から覗いてきた校長と目が合ってしまった。

 

 すると、校長も…ハッ見つかっちゃった‼︎みたいな表情になり、何事もなかったかのようにしれーっとドアをノックして入ってきた。

 

 なんだか、先生方も生徒会の方々も緊張した様子だった。

 

 それをみたオレも手汗がハンパない。

 手汗を握ると、

 校長先生がパイプ椅子に座りギッシッと椅子をきしませた。

 

 

 校長先生は、肌が色白でとてもふくよかなカラダつきだ。

 

 そしていつもニコニコしているからジャムおじ○んならぬ、ジャムさんと呼ばれている。

 

 そのジャムさんが、

「君たちは、若い。そしてこれからまだまだ素敵な未来が待っています。しかし、急ぎ足で出かけることは、ありません。駆け足して転ぶこともあるでしょう。なのでまずは、準備運動は、どうですか?」

 と真剣な面持ちでオレたちを覗き込むジャムさん。

 

 …あ、これは校長先生が遠回しにデビューは、まだ早いですって言っているんだなとオレはすぐに察知した。

 

 すると、艶元さんが

「準備運動…深呼吸から始まり深呼吸で終わるアレのことですね。わかりました。準備運動します。でも、それからきちんとカラダが温まったら走ります。」

 と、言い出した。

 

 …えっとー、率直にいうと何?

 どういうこと?

 

 とりあえずデビューしないってこと…なのかな?と思っていると、

「そうですね。深呼吸は、大事ですよね。ゆっくり大きく吸い込みましょう」

 

 と先生も言い出したよ…?

 

 えと…

 迷子です。

 

 もう、みんなが何を言っているのかさっぱりわかりません。

 

 体操で言葉を表すのおやめくださいな。

 と、心でみなさんに訴えてみると校長先生がまた口を開いた。

 

 続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ