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天然

 艶元さんとのキス…と思いきや…

 

 でた‼︎まさかの生徒会さんたち‼︎

 そして、

「あのぉ〜、お取り込み中すみませ〜ん。」

 と皆さんニコニコで近寄ってきた。

 

 …

 

 

 お取り込み中なんだから、お取り込みが終わってからでもよくね⁉︎

 

 と思うオレは器が小さいのだろうか…

 

 うん。

 小さいどころか器が割れかかっているのかも知れません。

 

 いかんいかん

 

 気を取り直し、

「あ、生徒会の方々ではありませんか。どうされました?」

 と、あたかも器が大きいかのように対応してみた。

 

 すると、副会長が

「ビッグニュースですよ‼︎ほんとにビックリニュースですから‼︎」

 と言い出した。

 

 …ビッグ?それもビックリ?

 

 なんて混乱していると、艶元さんが

「え、そんなにすごいことだとすると、もしかして生徒会室の壁がスケルトンになるとかですか?」

 なんて真顔で聞いていた。

 

 …うーん。

 艶元さん…天然すぎでしょーと思っていたら、会長が

「それはいいアイディアだねー」

 と言い出しましたよ?

 

 …なんなんだ。

 この会話は…

 

 キスを阻止してまでする会話じゃなくね?

 てか、話って?

 とまた器が小さいオレが出てしまった。

 

 おっと…いけない、いけない。

 これじゃあ、器どころか醤油さしのお皿くらい小さい。

 

「えと、スケルトンでも声が聞こえてこないからそれはダメなんじゃない?もっと全てをオープンにしないとー」

 なんて副会長が言い出した。

 

 うん。

 その話…もうよくない?

 

 なんて思っていると、会長が

「うん、それは今度の議題で大いに盛り上がろう。では、本題にうつりましょう」

 と、真顔になった。

 

 今度大いに盛り上がるんだ…

 いい議題ができてよかったっすね…と、もはや全てがどうでもよくなってきた。

 

 本題にうつるとか言ってもどうせそんなに大きな議題じゃなかろうよと口をポカンとして聞いていた。

 

 あー、早くキスの続きしたいなぁ、なんて思いながら。

 

 そんなあほズラで会長の話を聞いた。

 

 

 

「実は、歌手デビューしませんか?と昨日音楽プロデューサーの方から直々に連絡がありまして。」

 と会長は、言った。

 

 すると艶元さんが、

「えっ?会長歌お上手だったんですね⁉︎すごいじゃないですかー‼︎」

 なんて言い出したよ…。

 

 イヤイヤ、それ違くない⁉︎

 

 会長じゃなくてオレたちにじゃない⁇

 

 と思った。

 

 続く。

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